オランダ王子がザントフォールト売却 F1復活の使命達成でAI事業へ

ベルンハルト王子はビジネスパートナーのメノ・デ・ヨング氏とともに2016年にサーキットを取得。
2021年には36年ぶりとなるF1オランダGPの復活を実現し、マックス・フェルスタッペンの活躍とともにF1人気が急拡大するきっかけを築いた。
今回、王子はサーキット・ザントフォールトの持ち分に加え、その他の事業や不動産投資の権益も、デ・ヨング氏とコーエン・グルーネフェルト氏へ譲渡した。売却額などの詳細は公表されていない。
ベルンハルト王子は声明で、今回の決断について次のように説明した。
「使命は果たした。私たちはF1をオランダへ呼び戻し、ザントフォールトは6大会にわたって世界の舞台となった。これ以上の結果は望めない。だからこそ、決断する勇気が必要だった」
「私は、この成功をともに築き上げてきたパートナーたちに、自らの持ち分を引き継ぐ」
今後は人工知能(AI)分野での新たな事業に注力する一方、モータースポーツとの関わりは継続するとしている。

フェルスタッペン「僕にとって大きく変わることはない」
2026年のオランダGPは、現在の契約ではザントフォールトで開催される最後のF1レースとなる。
しかし、地元の英雄であるマックス・フェルスタッペンは、別れを過度に感傷的には捉えていない。
「これまであそこで本当に素晴らしい思い出を作ることができた。何度も優勝できたこともうれしい」
「F1は終わるけど、サーキット自体がなくなるわけじゃない。これからも他のクルマで走ることはできる」
「結局のところ、僕にとって大きく変わることはない」
一方で、最後の母国GPに向けては特別仕様のヘルメットを用意していることも明かした。
「もちろんベストを尽くすよ。オランダへの敬意を込めた特別なヘルメットも用意している。それができることの一つだね」
また、名物コーナー「スケイフラック(Scheivlak)」を将来的に自身の名前へ変更すべきではないかと問われると、笑いながら否定した。
「それは僕らしくないよ。普通、コーナー名ってドライバーが亡くなってから付けられるものじゃない?」
「だから、その話は僕にはしないでほしいね」
ハジャー「ザントフォールトを楽しむべき」
2026年の新レギュレーションではエネルギーマネジメントの影響が大きく、スパ・フランコルシャンのような高速サーキットでは、ドライバーが全開走行を続けられない場面が多く見られている。
しかし、ハンガロリンクではストレート終盤までフルパワーを使用できたことで、レーシングブルズのアイザック・ハジャーは「従来のF1らしさが戻った」と感じたという。
「どれだけエネルギーを使えるかで『良いサーキット』が決まってしまうのは、少し悲しいことだ」
「スパは世界でも最高のサーキットの一つだけど、今年のマシンでは僕たちにとって最悪のコースの一つだった」
「ザントフォールトもきっと良いレースになると思う。だからモンツァへ向かう前に、そこで走れる時間を楽しみたい」
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