フェラーリ
2014年のF1マシンは、多種多様なノーズ形状が注目を集めているが、フェラーリのテクニカルディレクターを務めるジェームズ・アリソンは、全体のパフォーマンスにおけるノーズの重要性はそれほど大きくはないと述べた。

ジェームズ・アリソンは、昨年までいたロータスでE22の“2本牙”ノーズに取り組んでいた。フェラーリ F14 Tは、まったく異なる“掃除機”のようなノーズを採用しているが、フェラーリはいくつかの選択肢を考えていたという。

「ノーズについては、ありとあらゆる形やサイズを検討した」とジェームズ・アリソンは述べた。

「自由に開発できる他のパーツと同じようにこれからも注目していくし、実際そうしている」

「なぜ、あのノーズになったのか? ピットレーンを見回してみれば、どのマシンにも違うノーズがついているのがわかると思う。どれも類似性はあまり見られない。その理由は、ノーズのルールには幾何学的にかなりの自由度があり、その自由を探求することができるためだ」

「ソリューションが1つでないというのは、それほど繊細なエリアではないからだ。機能するソリューションは多数ある。私は違うチームから移ってきたが、あそこは非常にアグレッシブなソリューションを選んだ。当時、私もそれに関わっていたが、このマシンには別のソリューションが採用された。だが、それほど大きな意味はない。みんなが話題にするのは、ノーズがマシンの一番前にあるからだ」

ジェームズ・アリソンは、ノーズよりもエンジンのパッケージングの方がマシンのパフォーマンス上でははるかに重要だと述べ、フェラーリは“精巧”な仕事をやり遂げたと述べた。

「みなさんもヒートシールドで覆われていない状態で見たらわかるはずだが、エンジンはこれまでの数年間に見慣れていたものと違い、はるかに複雑になっている」とジェームズ・アリソンはコメント。

「このマシンはチームによって非常に精巧にパッケージされた。彼らは2年以上取り組んでここまで持ってきた。非常に整然と小さくまとまっている。これほど複雑な機械を小さなパッケージにまとめられるとは見事だ」

「空力面では今まで通りダウンフォースを追求してきた。ドラッグを最小限に抑えてドライブしやすいカタチでダウンフォースを伝えようとしている」

「マシン全体のコンセプトとしては、パワーユニット面では全員が同じ燃料量を使うことを念頭に置いた。エンジンを最も効率的に使えるものが最も多くのパワーを得る。そのため、エンジン部門のスタッフはその点に長い間懸命に取り組んできた」

「またアグレッシブに攻めつつも、シャシー側のことも考えてパッケージしやすいエンジンを作ってくれた。そうすることでエンジン自体もパッケージしやすいラジエーターを使って冷却することが可能になる。我々のマシンが非常にすっきりとしたクーリングパッケージなのはわかるはずだし、ボディワークも非常にコンパクトだ。エンジン部門の人々がそれを提供してくれた」

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ