フェラーリF1 ルクレールにシャシー問題「完走できただけでもラッキーだった」

ルクレールはポールポジションからスタートしたが、41周目にタイヤ交換を行った後にフェラーリのペースは急落。最終的には4位でのフィニッシュとなった。
フレッシュなタイヤで最終的な勝者となったランド・ノリスを追うどころか、ルクレールは後退し、オスカー・ピアストリとジョージ・ラッセルに先行を許して表彰台を逃した。
レース直後、ルクレールは「シャシーから来る問題」がペース低下の原因だったと明かしている。
バスールは、シャシーの一部が実際に破損していたのかを「調査する」としつつも、レース中はルクレールがチェッカーフラッグまで走りきれるかどうかを心配していたと語った。
「まあ、正直に言って、かなり奇妙な状況だった」と、バスールは『Motorsport Week』を含むメディアに語った。
「レースの最初の40周までは我々のコントロール下にあった。第1スティントは非常にうまく運べたし、第2スティントは少し難しかったが、それでもまだ何とかなる範囲だった」
「でも、最後のスティントは完全な災難だった。非常に運転しづらくて、バランスがまったくなかった。正直に言うと、何が起きたのか現時点では正確に分かっていない」
「つまり、シャシー側で何かが壊れているのか、それとも他の何かなのかを調査しなければならない。でも、一時はレースを完走できないんじゃないかと思ったくらいで、P4でポイントを取れたのは、こういう状況ではラッキーだった」
「ただ、我々にとっては非常にフラストレーションが溜まる。というのも、今季初のポールポジションを獲ったばかりだからだ」
「最初の2スティントはうまくいったのに、最後のスティントでペースを完全に失い、週末全体のペースもそこで消えた。タフな状況だよ」

バスールは、たとえマクラーレンが決勝ペースに優れていたとはいえ、問題が発生しなければルクレールが勝っていた可能性があると示唆している。
フランス人のバスールは、マクラーレンがとった戦略の変更はルクレールに対する反応であり、別の状況では成功しなかっただろうと考えている。
「僕はマクラーレンのストラテジストじゃないけど、ピットウォールで見ていた感じでは、ノリスは消極的な選択でこの戦略を取ったように思えた。あの時点で彼はピアストリの4〜5秒後ろにいたと思う。そしてピアストリはシャルルを攻めていて、アンダーカットを試みていた」
「でも、それはうまくいかなかった。だから彼らにとって、2台とも同じ戦略を取らずに別のアプローチを試すのは良い判断だったと思う。最終的には70周を通じて同じようなペースだったかもしれない。2台で違う戦略を取るのはいつも良い選択肢だ」
「でも、今回の問題はそこじゃない。我々の側にあるんだ。なぜあの部分でレースを失ったのか、その理由を理解しなければならない」
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