F1 マシンのアクティブ冷却システムの実車テストをオランダGPから開始
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コックピット内の冷却機構の強化については、昨年のカタールグランプリ後に議論が活発化した。高温多湿のコンディションで開催されたこのレースは、ピレリが縁石へのタイヤの長期的反応を懸念し、タイヤの最大スティントを義務付けたため、通常よりも速いペースで進行した。
レース後、多くのドライバーが医療措置を求め、ローガン・サージェントは体調不良によりレース途中でリタイアし、ランス・ストロールは運転中に気を失ったと主張した。
カタールでのレース以来、冷却用スクープが車両に許可され、蒸し暑い気候で開催されている今週末のハンガリー大会でも確認されている。
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FIAの声明
8月のオランダグランプリから、F1はアクティブ冷却システムの実験を行う。実験が成功すれば、高温下で行われるイベントではその使用が義務付けられることになる。
「昨年のカタールGPで経験した極端な気温に対応するため、FIAとF1全チームは、そのような条件下でのドライバーの換気と冷却を改善するための研究を直ちに開始した」とFIAの声明にはある。
「それ以来、技術規定が更新され、換気効率を高めるためにコックピット上部にパッシブスクープを導入することが認められた」
「各チームはこれを積極的に使用することが推奨されている。これらの共同研究活動は進展し、極端な状況下においてF1マシンに搭載されるアクティブ冷却システムの開発に重点が置かれている」
「初期テストと現場での概念実証は、ザントフォールトと今後のレースで予定されている」
「これらのテストが成功すれば、FIAは将来、熱の危険性が宣言された場合に、F1カーにこのようなアクティブ冷却システムの設置を義務づけることになるだろう」
「今週末のハンガリーGPは暑いコンディションで開催されることが予想されるため、FIAは状況を監視し、ドライバー冷却用のパッシブスクープが取り付けられていることを確認する。
「さらに、各チームはセッション前にドライバーの装備とサバイバルセルを可能な限り冷却するための特別な措置を承認されることになるだろう」
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