F1チーム、空力開発ハンデやオープンソースパーツの導入に合意
F1チームは、新型コロナウイルス危機によってF1自体が共倒れしてしまうことを避けるために予算上限の引き下げや空力開発のハンデキャップシステムを含めた抜本的なコスト削減策に合意した。

BBC Sport の報道によると、F1チームは5月22日(金)に電子投票を実施し、提案された様々なコスト削減策を変更を受け入れることに同意したという。

2022年に導入が延期された新F1レギュレーションは、シャシーとエンジンのための技術規則、競技規制、より広いコスト制限をカバーする財政規則から成り立つ。

今月初め、F1のマネーディングディレクターを務めるロス・ブラウンは、F1チームが予算の上限を1億7,500万ドルから1億4,500万ドルに削減する提案を支持したことを明らかにしていた。

予算上限をめぐる争いは激しく、特にフェラーリは従業員に与える影響のために制限を大幅に削減することに強く反対している。最近、フェラーリのF1チームの代表マッティア・ビノットは1億4500万ドルという予算上限は、チームが考えられる最低限の数字だと語っていた。

マッティア・ビノットは「1億4500万ドルというレベルは、昨年6月に発表されたものと比較して、すでに新しくて厳しい要求だ」と Guardian に語った。

「特に人的リソースの観点から、さらに大きな大きな犠牲なしには成しえないことだ。我々は予算上限がさらに引き下げられ、レースのDNAを配備するために他のオプションを検討する必要があるような立場に置かれたくない」

しかし、フェラーリの初期の抵抗はあったものの、全10チーム、FIA、F1上層部の数週間の及ぶ議論の末、1億4500万ドルへの予算上限に引き下げが電子投票にとって正式に合意に至った。

マクラーレンのようなチームは予算上限をさらに引き下げたいと考えているが、段階的に引き下げるという妥協案に落ち着いたようだ。予算上限は2020年に1億4000万ドル、2023年には1億3500万ドルと年間500万ドルずつ引き下げられるとみられる。

過去数週間の焦点は予算上限の引き下げだったが、FIA会長ジャン・トッドが支持する“新経済政策”にはF1の改善を目的としてその他のレギュレーションが含まれている。

F1は2020年のシャシーを2021年シーズンに引き継ぐことで合意しているが、開発トークの導入、空力ハンディキャップシステムの導入やオープンパーツの許容に関するルールなど、さらなるコスト削減の変更が支持された。

空力開発のハンディキャップシステムは、コンストラクターズ選手権の順位に基づいてF1チームが風洞とCFDで利用できる時間を制限するというもの。トップチームの時間を制限し、順位が下位になるに従って、時間制限が緩和されていく。

以前、F1はサクセスバラストなどのより明白なハンディキャップシステムを検討してきたが、空力開発にハンディキャップを設けるという計画はそれほど人工的でなく、グリッドのギャップを縮めることに役立つことが期待している。

Auto Motor und Sport の説明によると、空力開発ハンディキャップシステムは「トップ3チームは風洞を70%の時間使用することを許可される。これは現在すべての人が利用できる制限だ。4位は75%、5位は80%と続く。9位と10位は100%の風洞時間を利用でき、空力不足を補うことが期待されている」という。

また、F1チームはオープンソースパーツというアイデアを支持。これにより、ステアリングコラムやペダルなどの標準タイプのアイテムの設計が共有されるため、小規模チームは研究開発コストを節約できる。

F1チームは変更を承認したが、この件はFIA 世界モータースポーツ評議会にて正式に承認される必要がある。FI世界モータースポーツ評議会の投票は来週行われる予定となっている。

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カテゴリー: F1 / F1マシン