F1オランダGP 決勝レース展開:タイトル争いに影響を及ぼすドラマ

ピアストリがポール・トゥ・ウィンで今季のリードを広げる一方、フェルスタッペンは母国で2位表彰台、ハジャーはキャリア初の3位を獲得。チーム戦略、タイヤ選択、無線での駆け引きが複雑に絡み合った混戦をプレイバックで振り返る。
スタート直後:フェルスタッペンの猛攻、マクラーレン勢の攻防
ポールのオスカー・ピアストリは好発進。だがソフトタイヤを履いたマックス・フェルスタッペンが1コーナー外側から攻め込み、ターン2でスライドしながらも体勢を立て直す。ランド・ノリスは背後で対応を迫られ、早くも上位3台が抜け出す展開となった。4番手スタートのアイザック・ハジャーはターン1で効率的なラインを取り、後続を抑えてポジションを死守した。
序盤の攻防:ノリスがフェルスタッペンを攻略
数周でピアストリがリードを築く一方、ノリスはDRSを使いながらフェルスタッペンに接近。9周目、ターン1でアウト側から並びかけ、勇敢なオーバーテイクを決めて2番手浮上。「行け、オスカーを追え」とチームから檄が飛ぶ。ハジャーはルクレール、ラッセルの圧力を受けながらも冷静に4番手を維持した。
雨粒と最初のセーフティカー:ハミルトンのクラッシュ
20周目を過ぎると雨粒が落ちはじめる。23周目、ルイス・ハミルトンがターン3の外側でラインを踏み外し、コントロールを失ってウォールに直撃。これで最初のセーフティカーが出動。マクラーレンはダブルストップを実行、ノリスはピアストリの後ろで若干のタイムロス。フェルスタッペンやハジャーもタイヤを替え、隊列は再び接近した。
中盤の混乱:アントネッリとルクレールの接触
レースが再開されると、メルセデスのキミ・アントネッリがルクレールに仕掛け、接触。ルクレールは無念のリタイア、アントネッリには合計15秒のペナルティ。セーフティカーが再び導入され、上位勢は再度ピットへ。ピアストリは首位を維持し、フェルスタッペンとハジャーが続いた。
ノリスの猛追とドラマ:タイトル争いの転機
50周過ぎ、ノリスは再びピアストリに迫り、DRS圏内で圧力をかけ続ける。60周目には0.7秒差まで詰め、無線でも「匂いがする、何かおかしい」と訴えた。65周目、その予感は現実に。マシン後方から煙が上がり、ノリスはコースサイドに停車。セーフティカーが呼ばれ、タイトル争いに決定的な瞬間が訪れた。

終盤:フェルスタッペンの猛追、ハジャーの安定
再開後、ソフトタイヤのフェルスタッペンがハードのピアストリを追い詰めるが、71周目にピアストリがDRS圏を振り切り勝負あり。ハジャーは背後からのラッセルの圧力を抑え、冷静に3位をキープした。
チェッカーと歓喜:ピアストリ勝利、ハジャー初表彰台
72周を走り切り、ピアストリがトップチェッカー。フェルスタッペンは母国で2位、ハジャーはキャリア初の3位表彰台を獲得した。クールダウンルームではフェルスタッペンとピアストリがスタートの映像を見て「滑ったな!」と声を揃え、ハジャーは「効率的なラインを選んだ」と笑顔で語った。
トップ3コメント
■ オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
「1周目からコントロールできていると感じた。必要なときにペースを出せたし、チーム全体の努力の結果だ。ランドにトラブルがあったのは残念だけど、僕らは1戦ずつ戦っていく」
■ マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「簡単じゃなかった。スタートで全力を尽くし、ターン2では大きな瞬間もあった。でも母国で表彰台に立てたのは素晴らしい結果だ」
■ アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
「現実味がない。驚いたのは、最後まで4番手を守れたこと。ランドの不運もあったが、僕は持てるものを最大限に使い、ミスをしなかった。これは子どもの頃からの目標で、ここからが第一歩だ」
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