2025年F1 オランダGP:知っておくべき統計・トリビア・洞察

シーズンは残り8戦となり、タイトル争いはますます激しさを増している。オスカー・ピアストリとランド・ノリスがわずか9ポイント差で首位を争うなか、フェラーリやメルセデスも追い上げを狙う。地元オランダでマックス・フェルスタッペンが巻き返せるかも大きな焦点となる。
基本データ
初開催:1952年
コース全長:4.259km
ラップレコード:1分11秒097(ルイス・ハミルトン/メルセデス/2021年)
最多ポールポジション:ルネ・アルヌー/マックス・フェルスタッペン(3回)
最多勝利:ジム・クラーク(4勝)
トリビア:最終コーナーはオランダの伝説的ドライバー、アリー・ルイエンダイクの名が冠されており、18度のバンク角を持つ。これはインディアナポリス・モータースピードウェイの約2倍。
ポールからターン1までの距離:199m
2024年のオーバーテイク数:73回
セーフティカー発生率:50%
バーチャルセーフティカー発生率:50%
ピットストップロスタイム:約23秒

ドライバーの見解(ジョリオン・パーマー)
「僕はここを自転車でしか走ったことがない! でもザントフォールトは現代F1に合わせてよく改修された素晴らしいサーキットだ。オールドトラックの設計だから当然オーバーテイクは難しいけど、バンクが大きな違いを生んでいる。特にターン3を回り込むときにそのバンクを実感するんだ。理論的には複数のラインがあるけれど、実際は全員が外側ラインを狙って立ち上がりを重視する。そして最終コーナーも同様だ。中高速の流れるような区間が続き、マシンを完璧にまとめるコミットメントが求められる。少しでもオーバーステアが出ると罰を受けるサーキットなんだ。」
直近5大会のポールシッター
2024年:ランド・ノリス(マクラーレン)
2023年:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2022年:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2021年:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
1985年:ネルソン・ピケ(ブラバム)
直近5大会の勝者
2024年:ランド・ノリス(マクラーレン)
2023年:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2022年:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2021年:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
1985年:ニキ・ラウダ(マクラーレン)

タイヤと戦略の見通し
ピレリは今年、昨年よりも1段階柔らかいコンパウンドを投入する。ハードはC2、ミディアムはC3、ソフトはC4で、2024年のC1〜C3から変更となった。これは2ストップ戦略を増やす狙いがある。また、FIAはピットレーン速度を60km/hから80km/hへ引き上げ、ピットロスタイムを短縮した。
ただしチームシミュレーションでは依然として1ストップが最速とされている。理由はオーバーテイクが非常に難しいこと、ストレートが少なくトラックが狭いことにある。2024年はグリッドの16台がミディアムでスタートし、3台(ルイス・ハミルトン、角田裕毅、バルテリ・ボッタス)がソフト、ケビン・マグヌッセンがピットスタートでハードを選択した。大多数が1ストップでハードへ、数台が2ストップ戦略を採用した。最長スティントはニコ・ヒュルケンベルグのハード57周。オスカー・ピアストリはミディアムで33周、ハミルトンはソフトで24周を走行している。

勢力図
ドライバーズ選手権は依然として混戦だ。首位オスカー・ピアストリと2位ランド・ノリスの差はわずか9ポイント。直前の4戦で3勝を挙げたノリスが勢いを持つが、今季6勝を誇るピアストリは全戦でポイントを獲得しており安定感が際立つ。2024年に勝利しているノリスに対し、ピアストリがどこまで対抗できるかが注目だ。
フェラーリとメルセデスも直近のハンガリーGPでパフォーマンスを上げており、コンストラクターズ選手権2位争いは激化。レッドブルは苦戦したが、ホームGPを迎えるフェルスタッペンは侮れない存在だ。中団ではウィリアムズの5位がアストンマーティンやキック・ザウバーに脅かされており、わずかな差が順位を大きく左右する展開となっている。
アイコニックな瞬間
1975年のオランダGPは、ジェームス・ハントがF1初勝利を挙げた歴史的なレースだった。雨からドライへと変化する難しいコンディションの中、序盤にスリックへ切り替えたハントがフェラーリのニキ・ラウダを抑えて優勝。ハントにとっての初勝利であり、ヘスケスにとって唯一の勝利としてF1史に残る番狂わせの物語となった。
カテゴリー: F1 / F1オランダGP