F1オランダGP マクラーレンとウィリアムズが大幅なアップグレードを投入
マクラーレンは、マイアミ以来初めてマシンに大幅なアップグレードを施すにあたり、ザントフォールトでF1マシンの6つの重要な変更点を明らかにした。チームは最近、レッドブルの最も安定した挑戦者として浮上しており、ミルトン・キーンズのライバルを破ってコンストラクターズ選手権の優勝を目指すことに照準を定めている。
マクラーレンは、MCL38の大幅な改良により5月のマイアミグランプリで優勝して以来、好調を維持しているが、これはチームがこれまで大幅な改良を行わず、既存のものを磨くことを優先してきたにもかかわらず実現したものだ。
しかし、マクラーレンはここ数週間マシンのポテンシャルを温存し、オランダグランプリに多くの変更を加えて登場した。
マクラーレンは、FIAに提出した自社のマシンの新機能を説明する書類の中で、変更された主な部分について概説した。
・下流の空気の流れを改善し、空力負荷を改善することを目的とした新しいブレーキ スクープ。
・フロントブレーキジオメトリの変更による空気の流れを最適化するためにフロントサスペンションを改良
・新しいフロア エッジにより、そのエリアのダウンフォースが強化され、下側の残りの部分への流れの調整も改善されます。
・リアコーナー、ディフューザー、ビームウィングエリアの空気の流れを改善するためにリアサスペンションを改良
・ザントフォールトタイプのサーキットの要求に応えるパフォーマンスを目指した新しい高ダウンフォースリアウイング
・変更されたリアウイングと連動して動作する新しいビームウイング。
トラック走行の開始に先立ち、マクラーレンのランド・ノリスは、マイアミ以来マシンの大幅なアップグレードを遅らせたのは、マシンがもたらすパフォーマンスの向上を最大限にするためであり、それが前進となることが確実になるまでは何も約束しなかったと語った。
アップグレードの目的は何かと尋ねられたノリスは「より速く走り、グリップを高め、より速く走ることだ」と答えた。
「マイアミ以来、アップグレードはしていない。マシンにちょっとした変更は加えたが、アップグレードと呼べるものはなｓかった。他の多くのチームが過去数レースで行ったように、ほんの少し前進しただけで、パフォーマンスが純粋に向上したわけではない」
「良い意味で、僕たちは時間をかけて物事をよく理解しようとしてきたし、他のチームがマシンに何かを搭載しても必ずしもうまくいかないのを見てきた」
「僕たちはそれを避けたかった。だから我慢した。過去4レースで代償を払ったと思うけど、アップグレードした他のチームと比べると、僕たちは素晴らしいレースができた」
ウィリアムズが初のメジャーアップグレードを実施
オランダGPに大幅なアップグレードを持ち込んだのはマクラーレンだけではなく、ウィリアムズもマシンにかなり大規模な改良を施した。
シーズン序盤はFW46の軽量化に注力していたが、現在はより伝統的なパフォーマンス向上に注目が移っている。
アレックス・アルボンとローガン・サージェントが運転する車の変更点は以下のとおりです。
・完全に新しいフロアジオメトリの一部として更新されたフロアボディ
・ディフューザーの再プロファイリング
・サイドポッドの吸気口の形状を改良し、上面が下面より長くなりました。
・サイドポッドガリーのデザインを変更し、エンジンカバーのプロファイルを微調整しました
・内部ダクトと外部エアロサーフェスが再プロファイルされた新しいメインロールフープジオメトリ。
・これによって重量も増加した。
アルボンは、今年前半の厳しい状況を経て、今回の展開によってウィリアムズが残りのシーズンでポイントを獲得するチャンスが高まることを期待している。
「今年初めての本格的なアップグレードと言えるだろう」とアルボンは説明した。
「それで、それが僕たちをどこへ導くのか見てみよう」
「少しは持ちこたえられたと思う。車から重量が減るといつも助かる。これでもう少し順位が上がるはずだ」
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