F1オーストラリアGP 分析:フリー走行データから読み取るチーム勢力図

2026年は大幅なレギュレーション変更が導入されたこともあり、プレシーズンテスト後も勢力図は不透明なままだったが、2回のプラクティスによってある程度のヒエラルキーが見え始めている。
2025年に圧倒的な強さを見せたマクラーレンを中心に、メルセデス、フェラーリ、レッドブル・レーシングがトップグループを形成。各チームのデータ分析からは、予選ペースとレースペースの両面で僅差の争いが続いていることが明らかになった。

マクラーレンは依然として優勝争いの中心か
ホームレースを迎えたオスカー・ピアストリがFP2で最速タイムを記録し、マクラーレンは金曜日のタイムシートのトップに立った。チームのデータでは、予選シミュレーションとレースシミュレーションの双方で最速という結果が出ている。
ピアストリはFP1でパワー喪失の兆候がありガレージに戻る時間が長かったが、FP2ではスムーズに走行を重ねてトップタイムをマークした。
一方、2025年王者ランド・ノリスはトランスミッション制御の確認のためFP1の多くを欠場。それでも理想ラップのデータでは、ベストミニセクターを合計した場合に0.303秒を失っていたことが判明しており、まだ改善の余地を残している。
ピアストリは土曜に向けて次のように語った。
「目標はフロント数列に並ぶことだ。ポールになるかどうかは分からない。レースペースやロングランがどうなのかもまだ完全には見えていない」
「周りの何チームかより良いとは言えないかもしれないが、悪くはないと思う。今は一貫性を作ることが一番重要で、FP2ではそれに少し近づけたと感じている」

メルセデスはテストの速さを再び証明
バーレーンテストで強さを見せたメルセデスは、FP1でトラブルを抱えた。トラックサイドエンジニアリング責任者のアンドリュー・ショブリンは、パワーユニット側の設定問題があり「かなり混乱したセッション」だったと説明している。
ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリはマシンバランスに苦しみ、コーナリングスピードの低下がエネルギーデプロイメントにも影響するという連鎖的な問題が発生した。
しかしFP2ではセットアップ変更が功を奏し、マシンの反応は大きく改善。両ドライバーはロングランも安定して行うことができた。
アントネッリはトップ争いの接戦を強調した。
「トップチーム同士の争いはかなり接近しているように見える。簡単な戦いにはならない。フェラーリ、マクラーレン、レッドブル・レーシングも強そうだ」
「僕たちは自分たちの作業に集中して、さらに改善していく必要がある」
データ上ではメルセデスは予選・レースの両方で2番手の位置につけている。

フェラーリは安定してトップ4圏内
フェラーリはFP1でシャルル・ルクレールがトップタイム、ルイス・ハミルトンが2番手というワンツーを記録した。
FP2ではルクレールが5番手、ハミルトンが4番手と順位を落としたが、チーム内部の雰囲気は依然として前向きだ。
フェラーリはプレシーズン中、2026年の期待値を慎重に語ってきたが、金曜の走行ではトップ4の一角にいることを示した。
ハミルトンはセッションを振り返り、「とても良い一日だった」と語り、チームが「できる限り最善の仕事をした」と評価した。
一方ルクレールはFP2で異なるセットアップを試した結果、「うまくいかなかった」と認めつつも、予選は「かなり接戦になる」と見ている。
データ分析ではフェラーリは予選・レースともに3番手だが、マクラーレンとの差は0.14秒しかない。

レッドブル・レーシングは金曜時点で4番手
レッドブル・レーシングはプレシーズンから実力を隠しているのではないかという見方があり、ラッセルもテストデータからその可能性を示唆していた。
FP1ではマックス・フェルスタッペンとアイザック・ハジャーがすぐに速さを示したが、FP2では状況がやや難しくなった。
ハジャーはデプロイメントの一貫性に問題を抱え、バランスにも苦しんだ。
フェルスタッペンは電子制御ボックスの問題でピットレーンで停止。エンジニアリング責任者のポール・モナハンは、ギアに入ったままクランキングできず「ギアを抜くことができなかった」と説明している。
問題が解決すると走行を再開できたが、貴重なトラックタイムを失う結果となった。
それでもレッドブル・フォード・パワートレインはプレシーズンと同様に信頼性面では安定しており、チームにとっては前向きな材料となっている。
現時点のデータではトップ4の中で4番手と評価されているが、レッドブル・レーシングは過去数年間、金曜夜の作業で大きくパフォーマンスを向上させてきた実績がある。
モナハンは次のように語った。
「他チームが何をしているかは我々のコントロール外だ」
「我々にできるのは明日、自分たちのマシンから最大限を引き出すことだけだ」
「他チームより良い仕事ができれば、我々は競争力を持つことができる」
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