2021年 F1フランスGP 決勝:トップ10 ドライバーコメント
2021年 F1世界選手権 第7戦 F1フランスGPの予選でトップ10入りしたドライバーのコメント。

F1フランスGPでは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが上位勢では唯一となる2ストップ戦略を採用し、残り2周でルイス・ハミルトンを抜いて今季3勝目を挙げた。3連勝はホンダF1にとって30年ぶり、レッドブル・レーシングにとってはターボハイブリッド時代に入って初めてとなる。

優勝:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「この勝利は、チームの素晴らしい努力によるものだ。さらに、このコースでダブル表彰台というのは、現場とミルトンキーンズのファクトリーのみんな、そしてホンダのハードワークの結果だ。当然、自分で前に出て後続を突き放してという展開を望んでいたけど、F1ではそれが上手くいかないことはよくあるので、今日は本当に苦労した。2チームが非常に僅差であることが分かったと思うし、こうして戦略の差で残り2周で前に出て勝利を挙げられたことで、報われた思いだ。スタート後のターン1でリアを失ってコースアウトし、ルイス(ハミルトン/メルセデス)に前を行かれたことで、簡単なレースにはならなかった。もちろんすぐに対抗しようと思ったけど、まだレースは長いことが分かっていたので、集中し続けた。最初のスティントでは、ルイスと戦えるペースはなかったので、リスクを取って先にピットへ入ったけど、正直ここでアンダーカットが成功して前へ出られるとは予想していなかった。彼らはハードにプッシュして僕をパスしようとしてきたけど、運よく前に留まれたし、ミスができないとも思っていた。終盤にかけて少し風が収まり、路面にラバーが乗ってきたことで、そのコンディションにマシンが合っていたので、2ストップ戦略を決断し、それがうまくいった。最終的に、僕らチームは2台とも適切な戦略を採り、チェコ(ペレス)とともに表彰台に立てて最高の気分だった。オーストリアまでの数日はこの勝利を楽しみ、また戦っていく」

2位:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「マックスを祝福したい。今日、彼はいい仕事をした。今週末ずっと、レッドブルの方が直線スピードは良かったけど、金曜日がとても大変だったことを考えれば、この結果に本当に満足している。もちろん、僕たちは勝てなかったし、リードはしたけど、最後はタイヤが残っていなかったので、残念ながらポジションを失ってしまった。でも、いいレースだった。もっとペースを見つける必要があるのは間違いない。ほとんどの場合、今日は直線で負けていたから、深く掘り下げて、パワーなのかドラッグなのか、その原因を突き止めないといけない。でも、全体としては、僕たちにはまだいいパッケージがある。アンダーカットがどれほどの効果があるのか分らなかったけど、あんなに早い段階でフロントタイヤを使い果たしてしまったことには本当に驚いた。でも、彼らの方が良い戦略を持っていたし、うまくいったということだ」

3位:セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
「チームは最高の戦略で素晴らしい仕事を成し遂げた。いいタイミングで適切な判断をして、現場とファクトリーのメンバーはよくやってくれたと思う。最高の結果が出せたことは大きいし、とてもうれしい。ドライバーは常に勝利だけを目指すものなので、僕としては望んだ結果とは言えないが、最高のマシンを手にしているわけだから、これからもハードワークを続け、改善していくことでさらにいい結果を得られればと思う。2戦連続の表彰台となり、多くのポイントを獲得できが、あと3周あればルイスもパスして1-2フィニッシュが果たせたと思うので、僕らにとってホームレースとなるオーストリアではそれが実現できるように、プッシュし続けていく。2レース続けてシュピールベルク(レッドブル・リンク)でレースがあるのは、僕にとっていいことで、1週目でコースに合わせたマシンパフォーマンスについての理解を深め、2週目にはより高いベースラインから臨むことができる。この勢いを維持して、優勝争いに加われればと思う」

4位:バルテリ・ボッタス(メルセデス)
「表彰台でフィニッシュするためにできる限りのことをした。気温が低いとタイヤが長く続くと思ったけど、そうではなかった。タイヤの寿命に関する予測は現実と完全には一致しなかった。ハードタイヤで最初にストップしたけど、左フロントタイヤの摩耗がかなり多く、最後のスティントはまったく面白くなかった。ハードタイヤでのラスト10周はひどいものだった。フロントタイヤがまったく残っていなかった。最後にピットインして新しいタイヤでファステストを狙わずにステイアウトしたのは、セルジオが審議対象だったからだ。特に今週末は全体的なペースが良かっただけに、残念なレースだったけど、少なくともポイントを獲得することはできたので良かったと思う」

5位:ランド・ノリス(マクラーレン)
「もちろん、とてもうれしい。たとえパーフェクトなレースを戦ったとしても、今日、5位になれるとはあまり予想していなかった。今日のようなペースで走れるとは思っていなかった。タイヤマネジメントには苦労したけど、期待していたよりもはるかに良かったし、それは良いニュース。5位と6位という結果は今シーズンのベストチームリザルトのひとつだし、チームとしても良いニュースだね。全体的に楽しいレースだった。今後数レースもこの調子でを続けていけることを願っている」

6位:ダニエル・リカルド(マクラーレン)
「間違いなくポジティブな日曜日だった。レースに期待はしていたけど、予想していたレースではなかったと思う。直近のライバルがポイントを期待したいこと、それで僕たち2台がベスト・オブ・ミッドフィールになることは予想していなかったと思う。僕たちのドリームレースだったし、なんとかそれを成し遂げることができた。レースには本当に満足している。正直にいれば、クルマには完全には満足していなかったけどね。グリップに着くまでのラップ、それにレース全体で苦労していた。でも、ランド(ノリス)を除く誰もが苦労しているように感じた。楽しいレースだったし、今日チームのために5位と6位を獲得できたことをうれしく思う。このようなポジションに戻ることができたし、ポジティブな一日だった」

7位:ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
「いいレースができたと思う。手強いライバルの後ろでフィニッシュする形となったけど、不満はない。もちろん、心の底にはホームの観衆の前でグリッドから大きく順位を上げてフィニッシュしたかったという気持ちはあるけど、難しいレースだったし、僕らにできることをすべてやりきったと思う。ピットストップでは、リカルド(ダニエル/マクラーレン)とシャルル(ルクレール/フェラーリ)にアンダーカットを許し、2つポジションを落としてしまい、それが尾を引いた。このあとデータを見直して、何か違うことができたのかを確認しなければならない。今日は持てる力をすべて出し尽くした。素晴らしいバトルがあったし、結果には満足しなければらない。7位フィニッシュというのは僕らにとっていい結果だし、ホームで貴重なポイントを獲得できた」

8位:フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)
「9番手からスタートして8位でフィニッシュして、だいたい思い通りにできたレースができたので、今日の結果には満足している。タイヤがあんなふうにデグラデーションを起こすとは予想していなかったし、レースの最初のミディアムタイヤはあまり長く持たなかった。少し心配だったけど、ハードに交換したらペースが良くなり、それを最後まで走り切ることができた。ラスト数周でガスリーとリカルドを抜けるかと思ったんだけどね。土曜日と日曜日の両方で、いくつかのサーキットで同様のパフォーマンスを行うことができたので、モナコで示したものではなく、これが僕たちの本来のポジションなんだと考えて、少しリラックスできると思う」

9位:セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)
「今日はピットストップを遅らせることで戦略で何か違ったことをする必要があったと思うし、それがとてもうまくいって2台ともポイントを獲得することができた。残念ながら、最初のスティントでプッシュしすぎてコースオフし、かなりのタイムを失ってしまった。あれがなければ、終盤にフレッシュタイヤで前のクルマにもっと接近していたはずだ。だから、もし物事が完璧だったが、もう少し上でフィニッシュできていたと思う。こおような風が強い住協では、みんなが判断に迷うものだし、一貫性を保つのは難しい。でも、僕たちは状況を最大限に活用したし、競争力のあるレースペースでチーム全体の力強いパフォーマンスだった」

10位:ランス・ストロール(アストンマーティン)
「クルマは快適だったし、今日は良いペースを引き出すことができた。通常、ポール・リカールはほとんどオーバーテイクがないサーキットだけど、何とかコース上でパスできた。ラップごとに風向きが変わる少しトリッキーなコンディションだったし、コース上のあちこちでかなりのデグラデーションが発生した。レース終盤に多くのドライバーがグリップに苦しんでいたし、僕たちはそれをアドバンテージにして10位でフィニッシュすることができた。良い戦略が役立ったのは確かだ。特に19番手からスタートしたことを考えれば、2台ともポイントが取れたのは見事な結果だ。レースペースは進歩しているけど、一貫してポイント獲得できる状態を維持するには土曜日をさらにゲインを見い出す必要がある」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1フランスGP