F1アブダビGP 予選:トップ10 ドライバーコメント
2020年のF1世界選手権 最終戦 F1アブダビGPの予選でトップ10入りしたドライバーのコメント。

ポールポジションを獲得したのはマックス・フェルスタッペン。予選Q3の最後のラップで1分35秒246をマーク。2番手のバルテリ・ボッタスに0.025秒の僅差で2020年最後のレースで自身3回目、今シーズン初となるポールポジションを獲得した。

1番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「今日は非常にいいアタックができた。ポールポジションを獲れるとは思っていなかったけど、メルセデスの独壇場となったシーズンの中で1回だけでもポールポジションを獲れたことには満足しているし、とてもうれしく思っている。みんなタフなシーズンを過ごしてきて少し疲れているけど、そんな中でメカニックをはじめとしたみんなに元気を与えることができたのではないだろうか。Q1ではステアリングの下に手を挟んでしまい、Q2でもミディアムタイヤでタイムを出すのに苦労するなど、完璧な予選とは言えなかったけど、その後Q3でいいアタックをすることができて、結果に繋げることができた。僕の後ろの2台はそれぞれ異なる戦略を取れるし、僕にプレッシャーをかけてくるので簡単なレースになるとは思うけど、できる限りのことをして戦う。明日は勝てる可能性があると思っているけど、それでもレースなのでどうなるか分からない。ともあれ、今日は素晴らしい一日になった」

2番手:バルテリ・ボッタス(メルセデス)
「ポールポジションを獲得したマックスを祝福したい。今日、彼は良い仕事をした。FP3でレッドブルがかなり速いことがわかった。彼らはマシンを最適化し、ソフトタイヤから本当に最大限を引き出すことができていた。そこは僕たちが週末を通して苦労したことだ。セッションが終盤に向かって路面が冷えてくるにつれ、アンダーステアに悩まされるようになってきて、ラップタイムを改善するのが難しくなった。それでもマシンから全てを出し切ることができたと思う。でも、今日の僕たちには純粋に十分な速さがなかった。僕たちはミディアムの方が強そうさけど、ポールを獲得するには最も柔らかいコンパウンドで速くなければならない。でも、ポイントを与えられるのは日曜日だし、まだ十分に勝負できる。マックス、ルイス、僕との間で良いバトルになると思うし、最近のF1で目にしたように何が起こる分からない。明日のエキサイティングなシーズンのフィナーレを楽しみにしているし、好調でシーズンを得るために懸命に戦うつもりだ」

3番手:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「リズムを獲ろ戻して、再び勢いを見つけるのが難しい週末だったのは間違いないけど、チームに戻ってこれたことに心から感謝しているし、僕たちのスタイルで力強くシーズンを締めくくりたいと思っている。マシンのバランスに苦労していたし、あまり一体となれていなくて、予選で1周をまとめるために戦っていた。それでも全力を尽くしたし、僕たちの間はかなりの僅差だった。もちろん、3番手:にはがっかりしているけど、マックスを祝福したいと思う。彼は今年素晴らしい走りをしてきた。明日はバルテリと僕がマックスのすぐ後ろからスタートするので、彼と接戦を演じられることを期待している。そのことがよりエキサイティングにしてくれているのは確かだし、まだロングランにはいくつか未知数な部分がある。ここはオーバーテイクが難しいトラックだけど、まだ戦略で勝負できる部分はあるし、スタートと最初の数周が重要になるだろう。だから、チャンスはあるし、どのような展開になるか楽しみにしている」

4番手::ランド・ノリス(マクラーレン)
「とても満足だし、本当に良い仕事ができたと感じている。マシンはとても快適だったし、あの最後の走行はラップを決めることができたと感じた。Q3でまた一歩前進できたのは間違いないし、それについて本当に満足している。僕たちは自分たちが前にいるとは予想していなかった数人の前にいる。このポジションに僕たちを導くために素晴らしい仕事をしてくれた現場とファクトリーのチームのおかげだ。明日僕はソフトでスタートするし、周りの他の何台かはミディアムなので、面白いレースになると思う。第1スティントはかなり難しいものになるかもしれないけど、2列目からのスタートはそれなりのポイントを獲得する絶好のチャンスを僕たちに与えてくれる。今日はペースが良かったので、明日もそれを維持できるようにベストを尽くす」

5番手:アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
「今日の予選は今年の中でもベストの走りができた。自分のパフォーマンスには満足しているけど、Q3の最後のアタックでいくつか小さなミスを犯してしまったことには多少フラストレーションを感じている。マシンのバランスはいいと思うので、Q3の1回目のアタックの後はいい感触を持っていたけど、そのあと少し無理をし過ぎてしまったかもしれない。セクター1でプッシュし過ぎたせいでタイヤが摩耗してしまい、路面状況が改善している中でもグリップを得られず、タイムを向上させることができなかった。とは言え、シーズンの中でも非常に僅差の予選になっているし、僕自身、今週末に力強い走りをできていることをポジティブに捉えている。確実に前進できているし、それは大切なことだ。ここからは明日のレースにフォーカスしていくけど、いい結果を残せるのではと感じている。マックス(フェルスタッペン)のポールポジション獲得はチームにとっていいことだし、非常にいいパフォーマンスだったと思う。明日はシーズン最後のレースになるので、集中して臨む」

6番手:カルロス・サインツ(マクラーレン)
「チームにとって非常に良い一日だった。重要なのは戦略を分けても2台揃ってトップ6に入れたことだと思う。強力なスタートを切って、1セットのタイヤだけでQ2に進出できた。昨日、ミディアムタイヤのフィーリングが良かったので、Q2を試してみたかったし、なんとか強力なラップをまとめてそのコンパウンドでQ3に進出することができた。残念ながら、Q3の最後の走行でベストラップをまとめることができなかった。リアアスクルがオーバーヒートしたのと、僕の方でもいくつかミスがあって、それ以上予選順位を上げることができなかった。チームとの最後の予選セッションで可能な限りベストな結果を得たかったので、プッシュしすぎてしまったのかもしれない! 残念だけど、全体的にミディアムタイヤでのQ1とQ2に満足しているし、明日に向けて良いスポットを得ることができた。最後にもう一度マクラーレンと戦うことを本当に楽しみにしているし、良い結果を持ち帰ることができることを願っている」

7番手:ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
「おそらく僕の人生で一番といえる予選ラップだった! 距離が長くたくさんのコーナーからなるこのアブダビのコースで、うまく走ることができたのはとても気分がいいだ。十分に戦える状態であると自信はあったけど、タイヤを理解するのがとても難しいレースウイークだった。予選に向けてすべてを正確に準備することができたのではないだろう。しばらくはこの余韻に浸ってから、明日のレースに集中していきたい。7番手:からスタートする決勝となるけど、いい土台は備わっていると思うので、明日はよりよい結果を挙げられることを願っている。 僕好みにマシンができていると速さにも自信が持てるし、レースの結果としてそれを証明できると思う。今のマシンの状態には非常に満足しているので、今シーズン最後をいい結果で終えられるように頑張る」

8番手:ランス・ストロール(レーシングポイント)
「マシンはドライブするのが少し難しいと感じていたし、今年のなかで最も簡単なセッションではなかった。難しかった理由を正確に説明するのは時期尚早だけど、今夜持ち帰って必要な答えを見つけられると確信している。Q1は良いラップタイムで力強くスタートすることができたけど、Q2とQ3ではライバルと比較して進歩を果たすことができなかった。ポジティブな点はトップ10内で落ち着いてスタートできることだ。長いレースだし、シーズン最終戦だ。グランプリでは何が起こるか分からない。2台のマクラーレンが先行しているかもしれないけど、良いスタートを切って、戦略面で正しい判断ができれば、順位を上げて、コンストラクターズ選手権3位を争うことができると思っている。今夜はデータを調べてマシンの改善点を見つけるだけでなく、明日のレースがどのような展開になる可能性があるかについても調べていく。明日は強くなって戻り、たくさんのポイント獲得を目指す」

9番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「今日はあまり満足していない。Q1は良かったし、Q2はミディアムタイヤでとても良かったけど、Q3では特に最終セクターでリズムを失ってしまったし、うまくいかなかった。残念ながら、明日は3グリッドペナルティを科せられるため、ミディアムでスタートしても大きな違いはない。スタートは周りの人がミディアムもしくはハードタイヤを履くと思うからね。ロングランは赤旗の影響を受けたけど、FP2でかなり競争力があったので、明日はペースは悪くないはずだ。ここアブダビはいつもとても暖かいので、タイヤの管理がいつもより重要になるし、トリッキーなレースになるだろう。ドライバーズ選手権で6位を維持しチアので、今シーズン最後のレースでできるだけ多く順位を上げられるように全力を尽くす」

10番手:ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
「今朝行われたFP3ではあまり手応えがよくなったため、実はQ3まで残れる自信はなかった。このレースウイーク中、マシンのバランスに悩まされた。望んだほどではなかったものの、予選では少し改善することがでした。思ったようにまとめられなかったけど、Q3まで進み決勝には有利な予選トップ10入りを果たすことができた。決勝のスタートタイヤがソフトタイヤなので最初は難しいスティントとなりそうだけど、他にも多くのドライバーが同じシチュエーションとなるので、タイヤマネジメントに気を付けて戦うことになるだろう。今シーズン最後のレースになるので、少しでも多くのポイントを獲得してシーズンを締めくくりたい」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1アブダビGP