F1エミリア・ロマーニャGP 予選:トップ10 ドライバーコメント
2020年のF1世界選手権 第13戦 F1エミリア・ロマーニャGPの予選でトップ10入りしたドライバーのコメント。

ポールポジションを獲得したのはメルセデスのバルテリ・ボッタス。Q1の1回目のアタックでタイムを抹消される厳しいスタートとなったが、最後の最後でチームメイトのルイス・ハミルトンを上回り、1分13秒609をマーク。今シーズン4回目、通算15回目のポールポジションを獲得した。これでメルセデスは昨年のF1アブダビGP以来、14戦連続でポールポジションを獲得した。

2番手には0.097秒差でチームメイトのルイス・ハミルトンが続き、メルセデスが3戦連続となるフロントロー独占。3番手にはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが入った。トップとの差は0.567秒差。予選Q2ではプラグの問題でミスファイアが発生して1回目のアタックを断念し、ギリギリで突破するという危ない場面もあった。上位3台はミディアムタイヤでのスタートとなる。

1番手:バルテリ・ボッタス(メルセデス)
「ポールポジションを獲得するのは決して簡単なことではないけど、このトラックを本当に楽しんでいる。全開でプッシュしているときのフィーリングは最高だし、最後のラップで全力を尽くさなければならないことはわかっていた。僕にとって今日はターン2とターン3に本気で取り組まなければならなかったし、最後になってやっとそこを正しく仕上げることができた。最終コーナーも不安定さに苦労していたけど、最後に本気でプッシュしなければならないことはわかっていたし、リスクを冒した。マシンはうまくターンインしてくれた。必要だった小さなゲインを見つけることができたし、それを成し遂げられたときは素晴らしい気分だ。あのラップのあとは震えたね! 明日は良い戦いになるだろう。ターン1までの走行はカレンダーでも最長のひとつなので、ルイスとマックスが僕を追いかけてくるのは間違いないだろう。でも、スタートするには良い位置につけているし、ペースが良いことを願っている。勝負だ!」

2番手:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「バルテリは今日の午後に素晴らしい仕事をしたし、僕の最後のラップはかなり貧弱だった。でも、そういうことは起こるものだし、常に完璧というわけにはいかない。このサーキットは信じられないくらいだ。驚くほどの歴史があるクラシックだし、僕たちが走るスピードは本当に圧巻だ。ここで自分たちのパフォーマンスを発揮できることにとても感謝している。本当に驚くべきことだ。先週末のポルトガルよりもここではタイヤがうまく機能しているけど、それでも今日は本当に挑戦だった。トラックはかなり狭く、最初のシケインの後はあまりに抜ける場所はないので、明日はかなり退屈なレースを目にすることになると確認している。追従するのはタフなチャレンジになるだろうけど、最初のブレーキングゾーンでDRSがチャンスを与えてくれることを期待している。午前中のレースランではマックスがとても強力だったし、彼は脅威になるだろう。とにかく明日はすべてを出し切って、どの位置にたどり着けるか見てみるつもりだ」

3番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「Q2で起きたトラブルでリズムが崩れ、若干慌ただしい予選だった。いつもなら予選では、あとどれぐらいタイムアップができそうかが分かっていて、それに向けて徐々にペースを上げていけるけど、今日はそうもいかなかった。なぜならQ2でミディアムタイヤを装着した状態で、Q3進出を賭けてたったの1周で決めなくてはならなかった。そのあとのQ3では、ソフトタイヤでの情報が少なかったため前半は少し苦戦した。3番手という結果は僕たちが叶えることができた最高位の結果だったと思う。メルセデス勢に勝てるとは思ってはいなかったけど、もしスムーズに予選を進められていれば、その差はもっと縮めることができたのではないかと思う。セッション後にメカニックたちには感謝を伝えた。再び彼らの素晴らしい作業に助けられ、無事にQ2に戻ることができた。例え不可能な状況に見える時でも、彼らはいつもベストを尽くしてくれて、とても誇りに思う。このサーキットは走るのがとても楽しいコースだ。F1マシンが走行するには狭いサーキットなのではと思ったけど、そんなことはなかったようだ。明日はいいレースができるよう願っている」

4番手:ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
「今朝はとても忙しいセッションからスタートした。たった1時間30分という短いFPで、カバーしなくてはならないことがとても多かったけど、走り出し1周目からマシンのバランスや感触はとてもよかった。日曜日の決勝中のタイヤの摩耗具合を予測するため、何周かロングランを走行した。終盤にはソフトタイヤでいいパフォーマンスを見つけ出すことができた。十分に戦える感触があったので、予選には自信を持って挑むことができた。ここに来る前にも言ったけど、このサーキットはとても素晴らしいサーキットだ。予選で少ない燃料搭載量で走った時の感覚は、本当に素晴らしかったし、僕のF1キャリアで一番の予選アタックをすることができた。僕のキャリア最高位となる決勝スタートグリッド4番手をこのイモラ・サーキットで獲得することができとても嬉しい。チームはここイタリアで速さをみせることができている! 決勝レースでの課題は多くないけど、メルセデス勢とマックス(フェルスタッペン)の背後というとてもいいポジションからのスタートとなるので、まずはスタートでポジションをキープし決勝を進めていきたいと思う。セッションのタイムシートを見ると決勝は僅差の争いとなりそうなので、今からとても楽しみだ」

5番手:ダニエル・リカルド(ルノー)
「今日の結果にはとても満足している。セッションが進むにつれてスピードを見つけることができた。諸時期、今シーズンの予選ベストラップだったと思い。このトラックは素晴らしい。予選5番手もトラックポジションとして本当に重要だ。僕たちの周りのグループはとても接近しているので、明日のレースでは本当に良いバトルができるはずだ。強力なスタートを切ることができれば、非常に堅実なレースができると思う」

6番手:アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
「とても僅差の予選で、僅か0.1秒の差で4番手を逃し、6番手という結果になった。総合的に悪くない予選セッションだったし、6番手スタートからいいレースにしていけると思う。予選は最初難しかったけど、徐々にコンディションはよくなっていった。Q3でトラックリミットをオーバーし、タイムが抹消となってしまった。Q3のファイナルラップは常にリスクとチャンスと背中合わせだ。もしあの時タイムをすでに出せていたら、リスクを負ってさらにプッシュをしていたと思うけど、そこまでタイムを伸ばすことができなかった。狭いコース幅とタイヤのデグラデーションによって、明日の決勝でのオーバーテイクは難しいかもしれない。でも、皆にとって新しいサーキットであり、誰にとっても未知数なことばかりだと思うので、明日の決勝がどうなるか楽しみにしている」

7番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「このトラックは大好きだ。特にもっと縁石を使える予選はね。今日はマシンのバランスにかなり苦労したし、Q3でのラップとドライビングにはあまり満足していない。でも、最終的に7番手を獲得できたし、それほどひどい結果ではない。もっと良い結果を期待してはいたけどね。全員がとても拮抗していたけど、4番手とのギャップを見れば、3つポジションを下げたことにはがっかりしている。オーバーテイクは難しいので明日はトリッキーになるだろう。僕たちはソフトタイヤでスタートするし、すでにQ2で2周走っているけど、第1スティントを終えれば状況は問題ないはずだ。ポイントを獲得できるレースは明日だ」

8番手:ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
「予想していたとおり、今朝のFPはとても忙しい時間になった。リズムを掴むために、走行を重ね色々なことを試した。予選での自分のラップには満足している。とても僅差の戦いとなり、セッション終盤でのマージンはさほどなかった。0.15秒ほどミスをしなければ、もっといい結果となったはずだけど、それでもこの予選での自分の走行には文句はない。今日の走行から、トラックリミットには注意しなくてはならないと思った。グラベルまでワイドにはみ出してしまうとペナルティーとなるオールドスクールなサーキットは、僕自身好きなタイプのコースだ。Q3ではようやくリミットギリギリまで攻めることができた。明日のスタートポジションはいいチャンスとなるので、最大に活かして結果に結びつけられるよう、明日の決勝ではベストを尽くして戦う」

9番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
「今日は良い一日だった…と言いたいところだけど、もう少しうまくやれたはずだ。クルマの感触は良かったし、FP1から予選までに良い改善を果たせたと思う。僕たちはずっと速かったけど、Q3で最後のあと少しのパフォーマンスをマシンから引き出すのが難しかった。1回目の走行は第1セクターで良い走りができたし、2回目の最終セクターもかなり良いかったけど、ラップをまとめることができなかった。マシンは速かったし、あと1つ順位を上げられるポテンシャルはあったと思うけど、それ以上は無理だった。とにかく前のマシンが僕たちよりも速かった。前の二人のようにコンマ3秒速く走ることはできなかった。全体的に満足しているけど、もう少し高い順位を得られなかったのは残念だ」

10番手:カルロス・サインツ(マクラーレン)
「今日は少し難しい予選だった。午前中のプラクティスセッションがポジティブだったので、もっと良い結果を期待していた。コース上でのマシンのフィーリングはいい感じだったからね。でも、予選ではそこまでではなかったと思う。Q1での最初の走行は少し妥協を強いられてしまったし、2セットを使わなければならなかった。そこからはとにかくミッドフィールドにキャッチアップしていく展開だった。Q3のために1セットしかなかったのは理想的ではなかったし、順位を上げるには十分ではなかった。予想以上に苦戦したし、理由を分析する必要がある。それでも僕隊は2台揃ってQ3に進出したし、明日勝負できることはいろいろとある。今夜をパフォーマンスを見つけるためにベストを尽くすし、強力なレースをしてポイントを獲得できることを願っている!」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1イタリアGP