2019年 F1アブダビテスト 初日
2019年最後の公式テストとなるF1アブダビテストが12月3日(火)にヤス・マリーナー・サーキットでスタート。バルテリ・ボッタス(メルセデス)が初日のトップタイムをマークした。

2019年のF1世界選手権の最終戦の余韻も覚めぬまま、全10チームはヤス・マリーナ・サーキットに残り、2日間のピレリの2019年F1タイヤのテストを開始した。

ピレリは、2020年のF1タイヤのためにC1からC5の5種類のタイヤに加え、C2Bというプロトタイプ、そして、2019年タイヤの計11種類を持ち込んでいる。12セットはピレリが指定し、残り8セットはチームが選択する。

初日のトップタイムを記録したのはメルセデスのバルテリ・ボッタス。138周を走り込み、2019年仕様のC4タイヤで1分37秒124をマークした。

メルセデス
バルテリ・ボッタス
「750km以上を走り込み、今日はとても生産的な1日を過ごすことできた。今年のタイヤと比較してどうるなど、2020年タイヤを学んでいるところだ。今後数週間でチームが分析できるように多くのデータを収集した。実際に休暇に入るまでにあと少しチームの仕事が残っている。強力なシーズンを終えて、今年のマシンで臨む最後のテストで良い1日を過ごし、ポジティブな形で休みを迎えられる」

アンドリュー・ショブリン(トラックサイドエンジニアリングディレクター)
「忙しい1日だった。750kmを走破し、マシンは順調に走行しており、バルテリが新しいタイヤに関して良いフィードバックを与えてくれた。新しいタイヤとこれまでのタイヤの違いを理解するためのデータもたくさんあるので、結論を下す前にそれらすべてを調べてみなければならない。日中は路面温度がほぼ走るたびに変わっていくので、その要素を分析に反映しなければならず、かなり難しいテストだ。明日の最終日はジョージ(ラッセル)を迎えることになっており、また忙しいプログラムを予定している」

フェラーリ
セバスチャン・ベッテル
「今年のタイヤとの比較で2020年タイヤについてそれなりのアイデアを得ることができ、有益な1日だった。今日は比較が僕たちの一番の課題だった。走行時間時間を最大限に生かしたかったし、100周以上を走り込めた。明日はシャルルが再びタイヤの評価に取り組むことになっている。彼のフィードバックを得ることも重要だ」

トロロッソ・ホンダ
ダニール・クビアト
「良い半日のテストだった。僕たちは多くの生産的なラップを行い、テストの主な目的だったタイヤをよく理解した。来年のプレシーズンテストに備えて分析するデータを提供するためにショートランとロングランの組み合わせを行った」

ショーン・ゲラエル
「午前中に67周を走行した。タイヤのテストを十分に行い、1年ぶりに車に戻れたのは素晴らしかった。ラップタイムにはもっとポテンシャルがあったけど、僕たちはここにテストのために来ている」

マクラーレン
ランド・ノリス
「今回はピレリテストなので、当然今日はたくさんのタイヤを試した。2019年と2020年のコンパウンドを履いて、バック・トゥ・バックの比較も実施した。パフォーマンスランやマシンに変更を加えずにロングランにも取り組んでタイヤを比較できるようにした。でも、僕にとってはいつもと違うドライビングスタイルやテクニックを発揮する良い1日だった。しっかり走り込めたし、たくさんのことを学べたので全体的に生産的な1日だったと思っている。明日はカルロスが引き継ぐので、引き続き来年に向けたデータ収集のチャンスだ」

アンドレア・ステラ(パフォーマンスディレクター)
「とても生産的なテスト日だった。トラブルや遅延なく走行し、非常に忙しかったが、プログラムをすべて消化することができた。すべてのテストアイテムを試せたので満足している。最初の1時間はレギュレーションで認められているようにレーキをつけてテストアイテムの測定に取り組み、そこからは2020年用として予定されているタイヤを理解するためのプログラムを実施。非常に貴重な情報を得られたと思うし、明日も良い1日を過ごして今シーズンを良い形で締めくくれることを願っている」

ハースF1
ロマン・グロージャン
「2019年タイヤと2020年タイヤを確認する良いテストができた。来年に向けた準備を進めつつ、どちらが走りやすいかを確認したりした。かなりポジティブな1日だったと思う。準備は素晴らしかったし、チームが良い仕事をしてくれた。それについては本当に満足している。今後に向けて学べるようにマシンにいくつか小さな調整を施した。ポジティブなものもあった。2020年マシンとの対面を楽しみにしている」

ルノーF1チーム
エステバン・オコン
「ルノーF1チームとの非常にエキサイティングな初日だった。R.S.19がどのように振る舞うかを見始め、ギャップが進むにつれて限界にどんどん近づいていった。F1カーに乗るのは素晴らしい気持ちでした。チームは私を温かく歓迎してくれた。第一印象は良いと感じた。2020年のタイヤを体験するのも良いことだったけど、常に改善すべきことがある。明日も継続するための強固な基盤があるし、楽しみにしている」

ウィリアムズ
ジョージ・ラッセル
「マシンで生産的な1日を過ごすことができた。2020年タイヤを5セット使い、多くの有益な情報を収集できたので来シーズンに役立つはずだ。オーストラリアが楽しみだし、またレースができることを楽しみにしている」

ロイ・ニッサニー
「まず何よりも最高の気分だ。自分の仕事や自分がやっていることを本当に好きだと感じる。マシンに乗って落ち着くまでに4周かかった。そこからはとにかくペースをつかみながら、自信を築いていった。最後まで改善しながらベストラップをまとめていったし、僕の希望に合わせていくつか変更もしてもらった。今はマシンに自信があるし、かなりのポテンシャルがあるのも分かっているので、明日の朝は2019年の最後の改良のためにしっかりと取り組みたい」

デイブ・ロブソン(シニアレースエンジニア)
「今朝は日曜日のレース中に強力なパフォーマンスを発揮したばかりのジョージがコックピットに戻った。ピレリから提供された2020年タイヤを評価するチャンスを生かし、2019年タイヤをベースラインにしながら、提案されている2020年のコンパウンドを数セット使って一連の比較走行を完了した。新しいタイヤのポテンシャルを最大化するために取り組み、ショートランとロングランの両パフォーマンスを評価することができた。ジョージは中断なくクリーンな午前を過ごし、高温の路面温度で2020年タイヤがどのようなパフォーマンスを見せるのかをしっかり理解できたようだ。ジョージがタイヤプログラムを完了した後、我々は午後にFW42のデビュー走行に臨んだロイ・ニッサニーのためにマシンを準備した。ロイとの一番の課題はマシンに乗って快適に過ごせるようにすること、FW42を初体験させつつ、2020年タイヤについて彼の意見を得ることだった。これらの課題は問題なく、すべてを完了しており、ロイはチームと過ごす初めての日に最高の仕事を果たしてくれた。明日の午前はロイが引き続きドライブを担当し、各日の最初の1時間にだけ認められているレーキを装着した空力走行を完了する予定だ。その後、いくらかクリーンな走行に臨み、残りの時間はニコラスに引き継ぐ。ニコラスはタイヤテストプログラムを完了させながら、わずか3カ月後に控えるメルボルンのF1デビュー戦に向けた準備に励む予定だ」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー