F1 スペインGP 決勝:トップ10ドライバーコメント
2019年のF1世界選手権 第5戦 スペインGPの決勝が5月12日(日)にスペイン・バルセロナのカタルニア・サーキットで行われた。
優勝はメルセデスのルイス・ハミルトン。2番グリッドからスタートしたハミルトンは1コーナーを制してリードを奪った後はレースを完全に支配。終盤のセーフティカーも物ともせず、1度もリードを譲らず、ファステストラップも記録して完全勝利。通算76勝目、今季3勝目を挙げて、ドライバーズ選手権で首位に返り咲いた。
2位にはバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスが開幕から5戦連続となる1-2フィニッシュを達成。開幕4戦はフェラーリの自滅に助けられた部分もあったが、バルセロナに持ち込んだ大幅な空力アップグレードによって本物のパフォーマンスが加わっての圧勝だった。3位にはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが入り、今季2度目の表彰台を獲得した。
優勝:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「チームにとって素晴らしい一日だった。僕たちはここにアップグレードを持ち込んだけど、全員がそれを意実現するために本当に懸命に仕事をしてくれた。ファクトリーのみんなのことを誇りに思う。彼らのハードワークのおかげだ。現場のスタッフも全員が本当に高いレベルでパフォーマンスを発揮している。本当にありがとう。スタートでの蹴り出しはかなり良かったし、とても接近した状態でターン1に入った。ある時点ではフェラーリにも並ばれていたと思う。素晴らしいバトルだったし、レースを決めた瞬間でもあった。その後はとにかく冷静に、ラップ毎にしっかり走ることに集中した。この勝利をハリー(2018年8月に癌と診断された少年)に捧げたい。今日、僕にメッセージを送ってくれた少年だ。彼が僕のインスピレーションだった。他のドライバーを選ぶことだってできたのに、大変な状況の中であんなメッセージを送ってくれるなんて本当に謙遜してしまうし、とても感謝している。ハリー、キミに愛を送るよ」
2位:バルテリ・ボッタス(メルセデス)
「スタートでクラッチに問題があった。振動していて、バイトとリリースを早い周期で繰り返しているようだった。それで蹴り出しが本当に悪かった。残念ながら、それによって週末のハードワークの全てがスタートで失われてしまったけど、こういうことは起きるものだ。僕たちは強いチームだし、問題の原因を調べて、今後は二度と起きないようにしていく。個人的には最高の一日ではなかったけど、チーム的には本当に良い週末だった。ルイスの勝利を祝福したい。今日の彼のレースペースは強力だった。チームは今、素晴らしいレベルで力を発揮している。ブラックリーとブリックスワースのメンバー、そして、現場にいる一人一人に敬意を示したい。モナコでのレースを楽しみにしている。本当にユニークなコースだし、完全に異なるチャレンジなので、どのチームがあそこで最も強いかは判断しがたい」
3位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「マシンのパフォーマンスを最大限に引き出すことができ、今日のレースの結果にはとても満足してる。ふたたび3位表彰台を獲得できましたし、この順位は今の僕たちの実力をあらわしているものだと思う。ポイントを積み重ねることができた点もチームとしては喜ばしい結果になった。決勝ではフェラーリとバトルできるチャンスがあると確信していたし、その通りになった。スタートでは上位3台が1コーナーで同時に突っ込むという荒れた展開となり、接触を避けるためにその争いから一歩引くことにしたけど、結果ターン2からターン3へのベストなライン取りができた。そのコーナーで3番手へオーバーテイクが成功したことは、そこから自分のペースと戦略で残りのレースを戦うためにとても重要だった。トップ2台のメルセデスには届かなかったけど、安定したラップタイムで走ることができたし、表彰台獲得はとても喜ばしい結果だ。みんながタイム差を縮めるためにてもモチベーション高く開発に取り組んでいる。僕たちも正しい方向性をつかむために、来週のテストでいくつか新しいことをテストする予定だ」
4位:セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
「今日はほぼ最大限の結果だった。もちろん、もっと速いことを期待していたので、僕らにとっては期待外れのレースだった。スタート後、前のマシンを抜こうとしたけど、タイヤにフラットスポットができてしまいレースは妥協を強いられた。最初のコーナーでレースに勝利が決まるわけではないけど、を少しでも混乱させてみんなとバトルできればと考えたんだ。シャルルと僕はできるだけお互いの邪魔にならないように協力した。まだまだシーズンの序盤だし、レース毎に取り組んでいるけど、チーム全体が全力で頑張っているし、今の位置から巻き返していくだけだと思う」
5位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「チャレンジングなレースだった。僕の方は第1スティントはかなりポジティブだったけど、それ以降は難しくなった。ハードタイヤでレースの最後まで走りたかったけど、セーフティカーが出たときにリスタートで苦しむことになると思ったのでピットインしてミディアムに交換した。第2スティントと第3スティントではバランスが苦しんだし、クルマに対して少し自信を失った。僕たちにはまだたくさんの仕事があるし、前との差を縮めるためにできる限り懸命にプッシュしていく。今週末に多くのデータを収集できたし、来週のテストでも続けていく」
6位:ピエール・ガスリー(レッドブル)
「最初のスティントは調子がよかったが、後半に向かうにつれてタイヤのグリップと摩耗に苦戦してした。フロントウイングにたくさんのデブリが付着してしまいマシンがスライドし、セカンドスティント以降のペースが落ちてしまった。できる限りプッシュしたけど、前を走るフェラーリのマシンに十分についていくことができなかった。セーフティカーが解除になった瞬間、ルクレールをオーバーテイクしようと試みましたが成功には至らなかった。いいバトルはできたが、ターン3では少し接触があったと思う。結果ポイントが獲得できたいい一戦になった。来週の火曜日にはテストがあるので、さらにいくつか新しいことを試しながら引き続き上を目指してプッシュしていく。今後の開催サーキットの中には僕たちのマシンにより合ったコースがあるので、これからのレースがさらに楽しみだ」
7位:ケビン・マグヌッセン(ハース)
「ペース的には良いレースだったし、特に終盤にかけては強力なペースだった。タイヤにはほとんど問題はなかった。今回は僕らにとってはるかに良かったね。セーフティカーが入った際、チームは素晴らしい2回目のピットストップをしてくれて、クビアトの前に出ることができた。リスタートではタイヤにうまく熱が入っていたし、ロマンを追い抜いて、ガスリーも攻めることができたけど、彼を捕えることはできなかった。僕たちにとっては良いレースだったね」
8位:カルロス・サインツ(マクラーレン)
「母国で良い結果を出すことができた! 僕たちにとって簡単なレースではなかったので、今日のポイントフィニッシュ達成はチームのみんなを祝福したい。戦い抜いた結果のポイントフィニッシュだ。レースの半分は苦労していたけど、良い戦略、素晴らしいピットストップを実行して、チャンスを掴んで8位でフィニッシュするために絶好のタイミングでオーバーテイクすることができた。でも、今日、なぜペースが上がらなかったのか、なぜ最終セクターであそこまで苦しんのかを分析する必要がある。でも、その他については、観客とチーム全体の手助けのおかげでポイントを獲得できたレースだった。週末を通してのファン全員の素晴らしいサポートに感謝している」
9位:ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
「今日の決勝はいいポジションでレースができていたときもあったが、タイヤ交換のためのピットインをした際にタイヤが用意されておらず、時間をロスしてしまった。急きょ決まったピットインだったし、このようなことは今回のように急な対応を迫られた際には起こり得る。チームとしてこの失敗から学ばなくてはいけないと思う。ピットレーンでの失敗がなければ、7位でレースを終えられたと思う。しかし喜ばしことにポイントを獲得することができた。マシンのパフォーマンスも向上しつつあり僕もいい手応えを感じている。この先のレースではいい結果を得られると信じている」
10位:ロマン・グロージャン(ハース)
「良い週末だったし、僕たちには良いペースがあった。セーフティカーまでは自分の走りができたし、良いレースをしていた。満足していた。リスタートは少し複雑だった。あそこでポジションを失ったのは理想的ではなかった。全体的に今週末の自分たちの行動には満足している。クルマが速いことを示すことができて嬉しい。次に進もう」
関連:【動画】 2019年 F1スペインGP 決勝 ハイライト
カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1スペインGP
優勝はメルセデスのルイス・ハミルトン。2番グリッドからスタートしたハミルトンは1コーナーを制してリードを奪った後はレースを完全に支配。終盤のセーフティカーも物ともせず、1度もリードを譲らず、ファステストラップも記録して完全勝利。通算76勝目、今季3勝目を挙げて、ドライバーズ選手権で首位に返り咲いた。
2位にはバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスが開幕から5戦連続となる1-2フィニッシュを達成。開幕4戦はフェラーリの自滅に助けられた部分もあったが、バルセロナに持ち込んだ大幅な空力アップグレードによって本物のパフォーマンスが加わっての圧勝だった。3位にはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが入り、今季2度目の表彰台を獲得した。
優勝:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「チームにとって素晴らしい一日だった。僕たちはここにアップグレードを持ち込んだけど、全員がそれを意実現するために本当に懸命に仕事をしてくれた。ファクトリーのみんなのことを誇りに思う。彼らのハードワークのおかげだ。現場のスタッフも全員が本当に高いレベルでパフォーマンスを発揮している。本当にありがとう。スタートでの蹴り出しはかなり良かったし、とても接近した状態でターン1に入った。ある時点ではフェラーリにも並ばれていたと思う。素晴らしいバトルだったし、レースを決めた瞬間でもあった。その後はとにかく冷静に、ラップ毎にしっかり走ることに集中した。この勝利をハリー(2018年8月に癌と診断された少年)に捧げたい。今日、僕にメッセージを送ってくれた少年だ。彼が僕のインスピレーションだった。他のドライバーを選ぶことだってできたのに、大変な状況の中であんなメッセージを送ってくれるなんて本当に謙遜してしまうし、とても感謝している。ハリー、キミに愛を送るよ」
2位:バルテリ・ボッタス(メルセデス)
「スタートでクラッチに問題があった。振動していて、バイトとリリースを早い周期で繰り返しているようだった。それで蹴り出しが本当に悪かった。残念ながら、それによって週末のハードワークの全てがスタートで失われてしまったけど、こういうことは起きるものだ。僕たちは強いチームだし、問題の原因を調べて、今後は二度と起きないようにしていく。個人的には最高の一日ではなかったけど、チーム的には本当に良い週末だった。ルイスの勝利を祝福したい。今日の彼のレースペースは強力だった。チームは今、素晴らしいレベルで力を発揮している。ブラックリーとブリックスワースのメンバー、そして、現場にいる一人一人に敬意を示したい。モナコでのレースを楽しみにしている。本当にユニークなコースだし、完全に異なるチャレンジなので、どのチームがあそこで最も強いかは判断しがたい」
3位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「マシンのパフォーマンスを最大限に引き出すことができ、今日のレースの結果にはとても満足してる。ふたたび3位表彰台を獲得できましたし、この順位は今の僕たちの実力をあらわしているものだと思う。ポイントを積み重ねることができた点もチームとしては喜ばしい結果になった。決勝ではフェラーリとバトルできるチャンスがあると確信していたし、その通りになった。スタートでは上位3台が1コーナーで同時に突っ込むという荒れた展開となり、接触を避けるためにその争いから一歩引くことにしたけど、結果ターン2からターン3へのベストなライン取りができた。そのコーナーで3番手へオーバーテイクが成功したことは、そこから自分のペースと戦略で残りのレースを戦うためにとても重要だった。トップ2台のメルセデスには届かなかったけど、安定したラップタイムで走ることができたし、表彰台獲得はとても喜ばしい結果だ。みんながタイム差を縮めるためにてもモチベーション高く開発に取り組んでいる。僕たちも正しい方向性をつかむために、来週のテストでいくつか新しいことをテストする予定だ」
4位:セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
「今日はほぼ最大限の結果だった。もちろん、もっと速いことを期待していたので、僕らにとっては期待外れのレースだった。スタート後、前のマシンを抜こうとしたけど、タイヤにフラットスポットができてしまいレースは妥協を強いられた。最初のコーナーでレースに勝利が決まるわけではないけど、を少しでも混乱させてみんなとバトルできればと考えたんだ。シャルルと僕はできるだけお互いの邪魔にならないように協力した。まだまだシーズンの序盤だし、レース毎に取り組んでいるけど、チーム全体が全力で頑張っているし、今の位置から巻き返していくだけだと思う」
5位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「チャレンジングなレースだった。僕の方は第1スティントはかなりポジティブだったけど、それ以降は難しくなった。ハードタイヤでレースの最後まで走りたかったけど、セーフティカーが出たときにリスタートで苦しむことになると思ったのでピットインしてミディアムに交換した。第2スティントと第3スティントではバランスが苦しんだし、クルマに対して少し自信を失った。僕たちにはまだたくさんの仕事があるし、前との差を縮めるためにできる限り懸命にプッシュしていく。今週末に多くのデータを収集できたし、来週のテストでも続けていく」
6位:ピエール・ガスリー(レッドブル)
「最初のスティントは調子がよかったが、後半に向かうにつれてタイヤのグリップと摩耗に苦戦してした。フロントウイングにたくさんのデブリが付着してしまいマシンがスライドし、セカンドスティント以降のペースが落ちてしまった。できる限りプッシュしたけど、前を走るフェラーリのマシンに十分についていくことができなかった。セーフティカーが解除になった瞬間、ルクレールをオーバーテイクしようと試みましたが成功には至らなかった。いいバトルはできたが、ターン3では少し接触があったと思う。結果ポイントが獲得できたいい一戦になった。来週の火曜日にはテストがあるので、さらにいくつか新しいことを試しながら引き続き上を目指してプッシュしていく。今後の開催サーキットの中には僕たちのマシンにより合ったコースがあるので、これからのレースがさらに楽しみだ」
7位:ケビン・マグヌッセン(ハース)
「ペース的には良いレースだったし、特に終盤にかけては強力なペースだった。タイヤにはほとんど問題はなかった。今回は僕らにとってはるかに良かったね。セーフティカーが入った際、チームは素晴らしい2回目のピットストップをしてくれて、クビアトの前に出ることができた。リスタートではタイヤにうまく熱が入っていたし、ロマンを追い抜いて、ガスリーも攻めることができたけど、彼を捕えることはできなかった。僕たちにとっては良いレースだったね」
8位:カルロス・サインツ(マクラーレン)
「母国で良い結果を出すことができた! 僕たちにとって簡単なレースではなかったので、今日のポイントフィニッシュ達成はチームのみんなを祝福したい。戦い抜いた結果のポイントフィニッシュだ。レースの半分は苦労していたけど、良い戦略、素晴らしいピットストップを実行して、チャンスを掴んで8位でフィニッシュするために絶好のタイミングでオーバーテイクすることができた。でも、今日、なぜペースが上がらなかったのか、なぜ最終セクターであそこまで苦しんのかを分析する必要がある。でも、その他については、観客とチーム全体の手助けのおかげでポイントを獲得できたレースだった。週末を通してのファン全員の素晴らしいサポートに感謝している」
9位:ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
「今日の決勝はいいポジションでレースができていたときもあったが、タイヤ交換のためのピットインをした際にタイヤが用意されておらず、時間をロスしてしまった。急きょ決まったピットインだったし、このようなことは今回のように急な対応を迫られた際には起こり得る。チームとしてこの失敗から学ばなくてはいけないと思う。ピットレーンでの失敗がなければ、7位でレースを終えられたと思う。しかし喜ばしことにポイントを獲得することができた。マシンのパフォーマンスも向上しつつあり僕もいい手応えを感じている。この先のレースではいい結果を得られると信じている」
10位:ロマン・グロージャン(ハース)
「良い週末だったし、僕たちには良いペースがあった。セーフティカーまでは自分の走りができたし、良いレースをしていた。満足していた。リスタートは少し複雑だった。あそこでポジションを失ったのは理想的ではなかった。全体的に今週末の自分たちの行動には満足している。クルマが速いことを示すことができて嬉しい。次に進もう」
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