F1 日本GP 決勝
2018年のF1世界選手権 第17戦 日本GPの決勝が10月7日(日)に鈴鹿サーキットで行われた。

優勝はポールポジションからスタートしたメルセデスのルイス・ハミルトン。オープニングラップから一度もリードを失うことなくレースをコントロール。イタリアGPから4連勝となる今季9勝目、通算71勝目を挙げた。2番手にもバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスが1-2フィニッシュ。

3位表彰台はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が獲得。4位にダニエル・リカルド(レッドブル)、5位にはキミ・ライコネン、6位にセバスチャン・ベッテルとフェラーリ勢が続いた。今回のレースでルイス・ハミルトンとセバスチャン・ベッテルとのポイント差は67ポイントまで広がった。

優勝:ルイス・ハミルトン (優勝)
「このトラックを運転するのはとても楽しい。とにかくその瞬間を味わって、全てのラップ、全てのコーナー、クルマの感触を楽しむことができた。鈴鹿は本当にユニークなサーキットだし、ターン1に向かう下り坂、そして、上り坂があて、トラックの下を走る。お気に入りのサーキットのひとつだ。ペースは本当に素晴らしかったし、今回は間違いなくこれまでここで過ごしたなかでベストな週末だった。バランス的でもここでのベストなフィーリングだった。本当に素晴らしかった。トラック、そして、ファクトリーの全員の継続的な努力に心から感謝している。彼らは週末毎に、プッシュして、結果を出し続けている。この結果は彼らのすべてのハードワークに応える本当に最高の方法だ。まだ100ポイントあるし、集中して、自己満足に陥らないようにしなければならない。チームは過去数週間で本当に素晴らしい仕事をしているし、同じ集中力とパフォーマンスをもたらし、プッシュし続ける必要がある。チーム内の調和とひとりひとりのパフォーマンスはこれまででベストだ。でも、チーム全体としても、僕個人としても、常に改善できるエリアはあるし、プッシュし続けて、レベルを上げ続けていく」

2位:バルテリ・ボッタス (2位)
「チームにとってパーフェクトな結果だし、今週末のチーム全体の驚異的なパフォーマンスに対する大きな報酬だ。昨日の予選でフロントローを獲得した後、このような結果をもたらせたことを嬉しく思う。これは僕の鈴鹿での初表彰台だし、とても嬉しかった。地元のファンから多くのサポートを得たているし、本当にそれを感じることができる。それは僕にとって多くの意味がある。僕のレースはかなりストレートだった。実際、エンジンをセーブする余裕も少しあった。実際よりもテレビでははるかに近く見えたかもしれない。最終シケインでロックアップしてマックスに少し近づかれたけど、それでも管理できていたし、すべてをコントロールしていた。ソフトタイヤでの第1スティントの方がミディアムでの第2スティントよりも良かった。ブリスターの問題が少しあったけど、ドラマはなかった。全体的にチームにとって素晴らしい週末だった」

3位:マックス・フェルスタッペン (3位)
「ペナルティやセブとのインシデントの後、日本でまた表彰台を獲得できて本当に嬉しい。クルマの感触は良かったし、レース全体を上位で戦うことができた。このトラックではなおさら楽しかった。いくつかのミスから判断して、ボッタスは最後の数周に激しくプッシュしていたように見えた。とにかくついていくのが難しかったし、彼がまたミスをして優位に立てることが僕の一番の望みだった。キミに対して防御していたので、ペナルティを受けるのはちょっと難しいと感じた。コーナーをカットするのではなく、できるだけ早くコースに戻ろうとベストを尽くしていた。次回はたぶんトラックをカットするだろうね。セバスチャンとのインシデントは、今年序盤の中国での僕のミスととても似ていた。待っていれば、もっと楽に抜けたと思う。それは最も経験のあるドライバーであっても、プレッシャーがかかればミスをすることを示している。今はオースティンに行くことにとても興奮している。僕たちには良いパフォーマンスがあるし、訪れるには素晴らしい場所だ」

4位:ダニエル・リカルド (4位)
「驚いたときに、フィールドを通り抜けていくことができたし、とても簡単にオーバーテイクすることができた。個人的にオーバーテイクはできないと思っていたからだけでなくて、このトラックはとにかく簡単ではないからね。でも、ソフトタイヤでダウンフォースをうまく使うことができた。今週末は非常に高いダウンフォースで走っていたので、ストレートではかなり攻撃されやすいのはわかっていたけど、コーナーで十分に近づいて、ストレートで先行マシンのトウを手に入れることができた・良いセットアップだったし、レース前半はとても楽しかった。キミをカバーするためにミディアムに交換してけど、4位はその後に書かれたようなものだ。表彰台に上がりたかったし、前で何かが起こってくれることを期待していたけど、今日は少なくとも4位を稼げたと感じている。フィールドを通り抜けていくのは楽しかった。実際、グリッドでヘルムート(マルコ)は4位は少し楽観的だし、今日はおそらく手が届かないだろうと言っていた。だから、このトラックで後方からの4位は小さな勝利のようなものだし、フェラーリに対して力強いペースを見ることができたのも良いことだった。表彰台を獲得できていればさらにスウィートだっただろうけど、結果に不満を言うことはできないし、チームのために嬉しく思う。“arigatooooo Japan”と言わざるを得ないね」

5位:キミ・ライコネン (5位)
「マックスとの接触で、クルマからパーツが飛んでいくのが見えた。左側はかなり酷いダメージを負っていた。もちろん、それは残りのレースに悪影響を与えた。起こったことは不運だったし、その後、運転するのはかなり難しかった。多くのダウンフォースを失っていたけど、僕にできることはあまりなかった。シケインでのあの事故がなければ僕たちのパフォーマンスがどうだったかを知るのは不可能だ。僕たちは週末を通してクルマを改善させていたし、どんどん良くなっていたけど、残念ながら、今日はこれが僕たちが得た結果だ。全体的に難しいイマイチな週末だったし、結果は理想的なものではなかった。これから全てを詳しく調べていく必要があるし、次のレースでは戦えるもっとノーマルな状況に戻れることを期待している」

6位:セバスチャン・ベッテル (6位)
「今日はガレージを歩いてみんなが仕事をしているのを見てかなり鼓舞されたよ! チーム全員が気合が入っているし、それは確実に助けになる。過去数週間は簡単ではなかったからね。そのスピリットはすべてにおいて失われていない。今回のようなレースは少し勝利を争う権利を譲り渡してしまったようなものだったし、僕たちのポイント順位からは難しいのはわかっているけど、僕たちに失うものはあまりない。僕たちはここまで全力を尽くしてきたし、まだクルマから学び。理解できることはあると思っている。僕たちは戦って、抵抗し続け、他のレースが何をもたらしてくれるか見ていくつもりだ。マックスとの接触については、もちろん、僕は抜くためにプッシュしていた。彼がペナルティを科せられるのはわかっていたけど、僕たちは速いとも感じた。彼のバッテリーがクリッピングしているのがわかったし、僕は自分のエネルギーをセーブしていた。ギャップを見て、インサイドを突いたけど、もちろん彼は防御しようとしていたし、僕には行き場がなくて接触した。でも、それもレースの一部だ」

7位:セルジオ・ペレス (7位)
「今日は良い結果が得られた。現実的に達成を望めるベストな結果だったと思う。昨日のイマイチな予選の後、僕たちは多くのポジションを取り戻したし、本当にレースから最大限を引き出せたと思う。僕たちのペースは素晴らしかったし、チームは素晴らしい戦略を展開してくれた。ハースを倒すためには積極的に行かなければならないことはわかっていたし、ピットストップではほぼグロージャンをアンダーカットしかけていたけど、ルクレールとのバトルで少しタイムを失ってしまって、わずかに足りなかった。バーチャルセーフティカーのリスタート後にグロージャンに本当に接近することができたし、チャンスと見て仕掛けた。今日のパフォーマンスについて本当に興奮している。ハードにプッシュしなければならなかったし、いくつか良いオーバーテイクができた。素晴らしいレースだった」

8位:ロマン・グロージャン (8位)
「バーチャルセーフティカーのリスタートで何が起こったのか分析する必要がある。僕はデルタタイムを守っていたし、それまでペレスとは2.4秒のギャップがあったのにすぐにオーバーテイクされた。システムに問題がなかったのかどうかチェックして確認する必要がある。僕としては仕事ができたと思っている。僕たちはベストを尽くした。クルマにいくつか技術的な問題を抱えていたし、それによって楽ではなかった。それがなければ、明らかに僕たちにはそれら全てのドライバーの前にいるペースがあった。次のレースに向かおう」

9位:エステバン・オコン (9位)
「今日、チームは多くのポイントを獲得できたけど、僕たちの最終リザルトは昨日のペナルティによって決まってしまったのであまり満足はしていない。僕たちは週末ずっと4番目に速いチームとして素晴らしいスピードを示していたけど、もっと高い位置からスタートできなければ、レースでそれを示すのは難しい。今日はいくつか楽しい瞬間があったし、多くのオーバーテイクをしなければならなかった。新品タイヤを履いているときは大きなペースアドバンテージがあるし、最終的に僕たちの戦略は成果を挙げた。最後の数周ではグロージャンを捕えるために近づいていたけど、仕掛けるチャンスはなかった」

10位:カルロス・サインツ (10位)
「今日はとても楽しかったし、チームとして非常にポジティブなレースだった。ポイント圏内に迫るにはまずまずのスタートだったし、最後に数台をオーバーテイクしなければならなかった。ここでの1ポイントは13番手からスタートで達成できる最高の結果だし、僕たちにとってとても素晴らしいリザルトだ。チームは全てのことをとてもうまく実行した。戦略、ピットストップなどすべてがうまくいった。今週末は戦いになることはわかっていたし、ポイントを獲得できたことには大きな価値がある。最終4レースではこれを足場にしていく必要がある」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1日本GP