F1 日本グランプリ
2017年 F1日本GPの予選が7日(土)に鈴鹿サーキットで行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がコースレコードを大幅に上回るタイムでポールポジションを獲得した。

ポールポジションを獲得したのはメルセデスのルイス・ハミルトン。鈴鹿サーキットのコースレコードを更新する1分27秒319をマーク。今シーズン10回目、通算71回目のポールポジションを獲得。鈴鹿サーキットでは初めてのポールポジションとなった。

2番手にはチームメイトのバルテリ・バッタスが続いたが、ボッタスは5グリッド降格が決定しており、フロントローには3番手のセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が昇格。チャンピオンシップを争う二人がフロントローに並ぶ。2列目にはダニエル・リカルド、マックス・フェルスタッペンとレッドブル勢が並ぶ。

マクラーレン・ホンダは、フェルナンド・アロンソがQ3進出を果たして10番手。しかし、アロンソはパワーユニット交換による35グリッド降格が決定しており、最後尾からのスタートとなる。

1番手:ルイス・ハミルトン (メルセデス)
「ここには何年も来ているけど、鈴鹿では初めてのポールだ! 本当に待ったかいがあったよ。全てのセッションで一つのミスもなかったし、とにかくどんどん良くなっていった。僕たちはQ1で基礎を築いて、予選が進むにつれて、とにかくそれを築き上げていった。僕たちは今週末ずっと、この瞬間、Q3のあのラップを待っていた。全てがまとまったときは本当にいい気分だね。このトラックでこのクルマを走らせるのは本当に素晴らしいことだ。今までも最高のトラックだったけど、このクルマで走ると本当に物凄かった。みんなにもこの感覚を味わってほしい。これまでもクレイジーなジェットコースターに乗っているみたいだったけど、このクルマのダウンフォースで走るのは桁違いだ。クルマを振り回せるこの感覚は大好きだ。マレーシアでフェラーリがいかに速かったかを知っているし、どれくらい匹敵できるか楽しみだ。僕たちは日曜日に仕事を完了させるための正しいポジションに着くことができた。観ている人たちが予選にどれくらいの努力が注がれているか理解しているかどうかはわからないけど、チームは正しいタイミングで僕をコース上のスペースに送り出し、僕が必要としていることをやれるように完璧な仕事をしてくれた。本当に感謝している。彼らは素晴らしい仕事をしてくれたし、明日はそれを生かせることを願っている」

2番手:バルテリ・ボッタス (メルセデス)
「トリッキーな一日だった。FP3でちょっとコースオフしていまい、クルマを壊してしまった。でも、スタッフが素晴らしい仕事をしてクルマを元通りにしてくれたし、全てが完璧に機能していた。いくつか難しいレースがあったし、僕はかなりペースが遅れていた。今は少なくとも少し近づくことができたし、今日は走行が限られてしまったけど、それほど悪くはなかった。でも、グリッドペナルティによってポジションを失うのは残念だ。先週と比較して、今週末のクルマのフィーリングは本当に異なっている。より信頼して、自然にドライブすることができた。それは湯音に良い結果に繋がる。僕は決して自信を失ってはいない。それはこのスポーツの鍵だ。とにかく継続して、少しずつでも削っていき、すべてから学ぶ必要がある。ソフトタイヤでスタートするので、周りの他の全てのクルマとは異なる戦略を試すチャンスがある。だから、このコースはオーバーテイクが難しいので、いくつかポジションを上げられることを願っている」

3番手:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)
「今日のクルマはとても良かったと思うし、それには満足しているけど、ポールポジションには十分ではなかった。最後の走行ではちょっとプッシュしすぎたかもしれない。グリッドペナルティが科させれるのでバルテリには脅威ではないことはわかっていたけど、うまくいかなかった。でも、全体的に僕たちのクルマはいい感じだ。明日は晴れて暑くなると思うし、それが違いを生むだろう。どうなるか見てみるつもりだ。通常、僕たちのクルマは予選よりもレースの方が強い。ここは優れたバランスが重要だし、ピットストップで試せることはある。それに僕たちは良いスタートを切れると自信を持っている。スタートは重要だ。でも、その後も多くのラップがあるし、戦略も重要になる。ペース的にライバルに近づけることを願っている。どうなるか見てみよう」

4番手:ダニエル・リカルド (レッドブル)
「今日も僕とマックスとの間でかなりの接戦だった。今回は僕がマックスに0.1秒差をつけることができたし、過去数戦の予選では彼が僕にそうしていた。前にいることはかなり重要なことだし、バルテリのペナルティによって僕は3番手からスタートする。グリッドのクリーンな側に着けるので、バルテリに感謝しなきゃね。今のところ、自分にできる全てを出せていると思うし、結果には満足している。今日はマックスとは少し異なるセットアップだったし、いくらかダウンフォースを減らすことを選んだ。レースではそれが役立つことを願っている。まだルイスのラップは見ていないけど、彼のタイムは見ているし、僕たちには絶対に出せないタイムだ。今日、僕たちはクルマからほぼ全てを出し尽くしたと感じているし、1秒を見つけることはできなかったのは確かだ。明日、何をもたらせるか見てみるつもりだけど、表彰台にとどまることができれば、かなり満足してここを離れられると思う。僕たちにとってスタートが本当に重要だ。オーバーテイクがかなりトリッキーなコースだし、戦略が役割を果たすことになるかもしれないけど、スタートでそれができれば、その場所にとどまれると期待している。鈴鹿での初表彰台を獲得したい。いつも楽しいトラックだけど、表彰台に立ったことはないので、それが目標だ」

5番手:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)
「僕にとっては理想的な予選セッションではなかった。Q1とQ2はうまくいったけど、Q3にむけていくつか変更を試みたことで、少しリズムが狂ってしまった。タイム的にはOKだったけど、最後はもう少し引き出せたと思う。2回目のアタックの方が良かったけど、もう少し上位でフィニッシュできたと思うし、とてもタイトだった。新車はコーナースピードが高くなっているし、このトラックで本質的にいくつかのコーナーは長いストレートに変わっている。少し体力的に厳しくなっているし、ラップタイムは明らかに速くなっている。それは僕たちにとって以前よりも厳しいトラックになっているいうことでもある。メルセデスのレースペースは速いと思うけど、フェラーリがどうかはわからない。明日になればわかるだろう。ボッタスのペナルティによって1つ順位を上げられるので、僕たちにできるのは、戦って、4番手から進歩するために頑張るだけだ。雨が降ってほしいけど、そうはならなそうだし、ドライコンディションで、いい感じのデグラデーションで、良い結果に挑戦できることを願っている。明日、ダニエルと僕は異なる構成で走るので、それがレースでどのような役割果たすことになるか見てみなければならない。明日は前の人たちがターン1を面白くしてくれて、僕にとってはそうならないことを願っている。サンドイッチは好きだけど、コース上では嫌だね」

6番手:キミ・ライコネン (フェラーリ)
「午前中のFP3でコースオフしてしまい一日にスタートはあまり良くなかったし、予選の準備という点では理想的ではなかった。その後、全てがより難しくなってしまったけど、チームはクルマを元通りにするために素晴らしい仕事をしてくれた。予選ではクルマの感触はOKだったけど、ちょっとトリッキーだった。最大の問題は午前中に新品タイヤでの走行が限られてしまったことだ。本気でプッシュしなければならないQ3の最初の走行でミスをしてしまったし、2回目の走行はかなり平均的なラップタイムだった。僕は自分のミスの代償を払うことになる。クラッシュの後、ギアボックスを交換したことで5グリッド降格ペナルティを受ける。それは僕たちのレースをさらに複雑にする。明日は簡単にはいかないだろうけど、僕たちにはレースで良いクルマがあると思う」

7番手:エステバン・オコン (フォース・インディア)
「予選を終えて、とても満足している。マレーシアと同じようにクルマは週末の始めから素晴らしかったし、今日の僕たちの結果は最近のマシン開発によって前進を遂げたことを示している。ウェットでもドライでもマシンは速いし、パフォーマンスを見いだために少し調整をするだけで良かった。他のドライバーたちにペナルティがあるので、僕は5番手からスタートするみたいだね。だから、大量にポイントを稼ぐ大きなチャンスがあると思う」

8番手:セルジオ・ペレス (フォース・インディア)
「僕たちにとっては本当に良い予選セッションだった。限られた走行だったけど、最適なセットアップを見い出せるようにフリー走行のプログラムを2台で分担するなど、チームが本当によく頑張ってくれた。クルマのポテンシャルを最大限に引き出せたと思うし、今日は自分たちのベストリザルトを得られたと思うので満足だ。Q3の最初のラップは良かった。最終シケインでちょっとタイムを失ってしまい、それが影響してエステバンよりひとつ下になった。彼は週末を通して本当にすごく頑張っているし、2人でチームのために重要な予選結果をもたらせたと思う。中団でもっと激しいバトルになると予想していたけど、ライバルよりも少し前に出て、レッドブルに近づけたことは嬉しい。明日は長いレースになるだろうけど、レースペースはいいので、大量ポイントを獲得できるはずだ」

9番手:フェリペ・マッサ (ウィリアムズ)
「予選にはとても満足している。Q1は良いラップ、Q2は最高のラップ、そして、Q3はとにかくパーフェクトなラップだった。だから、自分の結果には本当に満足している。最高の位置からスタートできるし、明日はレースで何が起きるか分からない。ポイント的にはできるだけのことをやってみる。今日のラップタイムは2006年にポールを取った時と同じような感じだし、本当に完璧なラップだったと思う。だからこそ、多くの喜びを感じる。それについては満足している」

10番手:フェルナンド・アロンソ (マクラーレン・ホンダ)
「昨夜のパワーユニット交換により、明日の決勝を最後尾からスタートすることは分かっていたので、今日の予選は僕たちにとってそれほど重要ではなかった。それでも、いつも通り予選を行い、プッシュしたいと考えていた。今日は大勢のファンの方々、そして多くのホンダのサポーターが会場に足を運んでくれた。そんな皆さんの声援に応えるためにも、まずまずの仕事ができたと思う。もちろん、明日のレースは今日とはずいぶん違う展開になるだろう。最後尾からのスタートとなるので、そこから順位を上げるのはかなり難しいと思う。それでも、トップ10との差を少しでも詰めるために、できる限りのことをするつもりだ。ここでは、(ペナルティーを受けない)通常の週末であっても、ポイント獲得を目標にするのは難しいと考えている。高速コーナーが連続するコースでは、前方のマシンに追従するのは容易ではない。今回は最後尾からスタートするので、少しでもポジションを上げるには、前方でのアクシデントが必要となると思っている」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1日本GP