F1
2017年 F1世界選手権 第10戦 イギリスGPのフリー走行が14日(金)にシルバーストン・サーキットで行われ、バルテリ・ボッタス(メルセデス)がトップタイムを記録。メルセデスの1-2で初日のセッションは終了した。

ダウンフォースが増した2017年型マシンF1マシンでどれくらいのタイムが記録されるかに注目が集まるなか、フリー走行1回目ではメルセデスの2台がすでに昨年のポールポジションタイムである1分29秒287を上回るタイムを記録していた。

フリー走行の最速タイムを記録したのはバルテリ・ボッタス。午前中のタイムをさらに更新する1分28秒496。2番手にもルイス・ハミルトンが0.046秒差で続き、メルセデスが1-2体制で初日の走行を終えた。アップデート版パワーユニットを投入しているフェラーリは、キミ・ライコネンが4番手タイム、セバスチャン・ベッテルが5番手タイムを記録。トップ4のドライバーは1分28秒台に入れている。

1番手:バルテリ・ボッタス (メルセデス)

「僕たちは本当にいい週末のスタートを切ることができた。1回目のセッションではバランスはそれほど遠くはなかったし、ポジティブなスタートだった。もっとクルマを運転しやすくして、高速コーナーでもっと信頼できるようにするためにやらなければならない作業はある。でも、全体的にいい週末のスタートを切ることができたと思っている。とにかく僕たちはいつものように作業をして、明日にむけて改善をもたらす必要がある。高速コーナーのあるこのトラックでの新車には感動している。以前よりもはるかに速くなっている。もちろん楽しんでいるし、かなり楽しい。明日を楽しみにしている。コーナーでより多くのGフォースを感じるし、身体により大きな影響を及ぼす。去年からかなり大きなステップアップを果たしている。でも、幸いにも、僕はそのために十分に準備してきた」

2番手:ルイス・ハミルトン (メルセデス)

「今日は本当にいい週末のスタートが切れたし、ここシルバーストンに戻ってこれて本当に嬉しい。この新車で走るトラックは本当に素晴らしい。すでに世界で最高のサーキットのひとつではあったけど、このクルマとコーナーでもたらせるスピードによって、とにかく素晴らしいし、これまでで最大のジェットコースターに乗ってるようだ。僕たちは全てのセッションを通してバランスの調整に取り組んできたし、週末のこの早い段階で僕たちは良いポジションにいると思う。まだそれを足場にして仕事を進めていく必要があるけど、前進するための素晴らしい基盤だ。ガレージを離れるたびにファンにウェーブを与えていたし、彼らがウェーブを返してくれているのが見えた。本当にそれが見えていたことを彼らに知ってほしんだ。そして、その愛情とサポートの全てに本当に感謝している」

3番手:キミ・ライコネン (フェラーリ)

「かなりまともな一日だった。他の場所よりもストレートなセッションだったし、問題も発生しなかった。午前中からフィーリングはいい感じだった。もちろん、最初にトラックを走行するときはいつもコンディションについてちょっとした当てずっぽうな部分はあるけどね。もう少しうまくやれたかもしれないけど、それほど悪くもなかった。明日は異なる一日になるだろうし、ベストを尽くすだけだ。僕たちは改善できると確信している。予選、そして、特に決勝でそれが十分かどうかわかるだろう」

4番手:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)

「僕たちにとって今日はちょっとアップダウンがあった。午前中は最初にバランスに困難を抱えていたけど、全体的にセッションの終わりにはクルマは改善していたと思う。金曜日はあまりパフォーマンスを求めるわけではないし、この新しいエンジンでまだ多くの走行距離を稼がなければならない。調べなければならないことはたくさんある。メルセデスは速そうだけど、驚きではない。今日のトラックはあまりに滑りやすかったし、トリッキーだったけど、明日はもっと良くなると思う。今日はコックピット保護の“シールド”を試した。視界はあまり良くなかったし、湾曲があるのでちょっと歪んでいたと思う。走行プランはあったけど、あまり気に入らなかった。あまり多くのことは確認できなかったけど、最終的には楽しいドライブだったよ」

5番手:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)

「今日はドライブしていてとても楽しかった。風の強いコンディションはここシルバーストンの典型だし、全員にとって同じことなので、とにかくそれに取り組んでいかなければならない。今年の新車は速いコーナーでより速くなっているように感じるし、ドライブしていて楽しい。違うだろうとは思っていたけど、それが確認できて嬉しいよ。2回目のセッションではフェラーリの方がちょっと速かったし、僕たちはそれほど素晴らしくはなかったと思う。僕たちは前のドライバーたちにもっと近づけると思うし、レースペースも改善できると思うので、もう少しやらなければならない作業がある。クルマのバランス面でいくつか改善を見つけることができると思う。プラクティス1とプラクティス2の間の変更で悪化いたように感じたので、これからそこを調べて、潰していきたい。スーパーソフトはちょっとタレていたけど、そこは予想通りだと思うけど、ソフトは問題なく持っていたように思うし、1ストップレースさえ楽観的に考えている。ここまで問題はないし、それについては満足している」

6番手:ダニエル・リカルド (レッドブル)

「今日は順調な金曜日だった。多くのことを学んだだけど、見つけていかなければならないタイムがあるのは確かだ。先週のパフォーマンスによって僕たちは高速コーナーで間違いなく改善していると判断できるし、僕たちはまだクルマをあまり最適化できていない。路面温度が低く、風が強いトリッキーなコンディションだったし、マゴッツとベケッツでかなり危ない瞬間があった。トラックに吹いている風に吹き飛ばされたように感じた。タイヤ的には現時点で大部分のドライバーがソフトには満足していると思うし、それが傾向だ。スーパーソフトの方がちょっと速いけど、長くは持たないようなので、レースの大部分をソフトタイヤで走ることになると思う。僕たちはまだ日曜日に表彰台を争えると自信を持っているけど、それを実現するにはまだ少し改善をもたらす必要がある。メルセデスはとても速いけど、全てをまとめられれば、明日はフェラーリに挑戦できると思う。予選はいい戦いになるはずだ」

7番手:ニコ・ヒュルケンベルグ (ルノー)

「今日は大きな問題もなく2つのいい金曜セッションを行うことができた。達成した仕事のなかには午後に走らせた新しいフロアがある。これから僕たちが試したことを分析してみる必要がある。ペースに関しては特にロングランで全体的にもう少しバランスとパフォーマンスを見つけるためにいくつか作業する必要がある。今から明日の予選までに少し準備作業があるということになるけど、楽しみにしている」

8番手:フェリペ・マッサ (ウィリアムズ)

「オーストリアで見舞われたような問題もなく、ノーマルな金曜日だった。全てが通常通りに機能していたし、クルマnバランスには満足している。タイヤも1周目で機能させることができたし、クルマの全ての感触がノーマルだった。クルマには本来の競争力を感じているし、全体的にいい金曜日だった」

9番手:フェルナンド・アロンソ (マクラーレン・ホンダ)

「今日のフリー走行については、かなり満足している。明日に向けてベストな選択をするために、いくつかのオプションを検討する必要がある。ただ、(ESS(エネルギー貯蔵システム)交換による5グリッド降格ペナルティーによって)決勝は後方からのスタートになることが分かっているので、主にレースペースに焦点を当てている。金曜日のラップタイムは、それほど重要ではないことは分かっている。ここ2戦は(フリー走行では)8番手から12番手に入っていたので、明日どうなるのか見てみよう。ここでの主な問題は、ダウンフォースをどれぐらいのレベルにするのかということだ。十分にパワーがあると思えればコーナーでのスピードを上げて、ストレートでは守りに入るためにウイングの角度を少し下げるし、パワーがあまりなく、ストレートではまずまずのスピードが欲しいという場合には、一番小さなウイングを使う必要がある。難しい判断になると思う」

10番手:エステバン・オコン (フォース・インディア)

「全体的に堅実な金曜日だった。プラクティスのスタートからペースは有望だったし、僕たちは走るたびに改善し続けていた。トリッキーなコンディションの一日だったけど、僕たちはミスを犯さなかったし、全体的にクルマの感触はかなり良かった。ここは楽に走れるトラックではない。速くて、要求が多いけど、走っていてとても楽しい。僕たちにはまだ仕事があるし、どの位置いるかは明日になるまで待たなければならないけど、僕たちには強力なベースがあると思う。このトラックで痛感したのはクルマのパフォーマンスだ。とても速いし、コーナーリングスピードは印象的だ。速いコーナーでは首に本当にそれを感じる。今夜は本当にいいマッサージが必要だね!」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1イギリスGP