F1
2017年 フォーミュラ1 第8戦 アゼルバイジャンGPの予選が24日(土)、アゼルバイジャンの首都バクーの中心地に設置されたバクー・シティ・サーキットで行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がポールポジションを獲得した。

昨年、F1ヨーロッパGPとしてアゼルバイジャンの首都バクーで初めて開催されたグランプリ。2回目となる今年はF1アゼルバイジャンGPと名称を変えて開催されている。

ポールポジションを獲得したのはメルセデスのルイス・ハミルトン。今週末初めての1分40秒台となる1分40秒593を記録し、前戦カナダGPに続き、通算66回目のポールポジションを獲得。F1アゼルバイジャンGPとしての初ポール。2番手にはバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスが2戦連続でフロントロー独占。

2列目にはキミ・ライコネン、セバスチャン・ベッテルとフェラーリ勢。ハミルトンとライコネンの差は1.100秒と大きく開いた。5番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、チームメイトのダニエル・リカルドはQ3でクラッシュして10番手だった。

7番手のエステバン・オコン(フォース・インディア)、8番手のランス・ストロール(ウィリアムズ)はそれぞれ自己ベストグリッドとなる。

1番手:ルイス・ハミルトン (メルセデス)

「モントリオールでのポールラップはかなりスペシャルだった。でも、今回のラップもそれに並ぶものだったと思う。実際、Q3での最初の走行は本当に良かった。ただ、最終コーナーでちょっと欲が出しまった。ロックアップして自らタイムを犠牲にしてしまった。赤旗の後のあの最後のラップはかなりのプレッシャーがあった。週末全体で僕たちは一発でクルマにスイッチを入れることに苦労していた。でも、やるかやらないかの瞬間だったし、とにかく持っている全てを出し尽くした。バルテリも素晴らしいラップだったし、ラインを通過して、自分がポールだとわかったときは本当に嬉しかった。あのタイムで2番手だったとしても、誇りに思えるラップだった。昨日は苦戦を強いられたけど、僕たちは一晩かけて多くの変更を施した。昨晩遅くまで残って今日このクルマを与えてくれたチームに心から感謝している。彼らは素晴らしい仕事をしてくれた」

2番手:バルテリ・ボッタス (メルセデス)

「今日は目標にしていたポールを獲れなくて残念だ。終盤に赤旗が出るまではいい感じだった。でも、ルイスが素晴らしいラップを決めて、僕のラップは十分ではなかった。温度によって1周目にアタックラップをしたのはQ3の最後の走行が初めてだったし、ルイスのように機能させることができなかった。グリップを見い出すことができなかった。でも、今日、最も誇りに思っていることはチームが一晩かけてクルマを変更してくれたチームの頑張りだ。僕たちは金曜日に多くを失っていたけど、週末ずっと変更を施して、調整してきた。レースにむけて僕たちは素晴らしいスターティングポジションにいるし、ルイスといい戦いができると思う」

3番手:キミ・ライコネン (フェラーリ)

「週末全体でタイヤをうまく機能させることが重要だったし、今日は機能よりもちょっと苦戦を強いられた。一発でタイヤを100%働かせることができれば、もっと楽にかなり速く走れるだろう。でも、今日はそうはいかなかった。タイヤにスイッチを入れることができるときのクルマの感触は素晴らしいけど、そのフィーリングはラップ毎、タイヤセット毎に変わり続けていた。1コーナーへの進入で快適に感じられなかったし、激しくプッシュすることができなかった。スライドしたり、小さなミスを犯しやすかった。ずっと機能するかしないかのギリギリのところだったけど、最後のラップでは少しだけ感触が良かった。もちろん3番手は大惨事というわけではないし、喜んで受け入れるよ。今日は自分たちにできるベストを尽くしたと思う。レースではもっと周回が多いのでタイヤもうまく機能していくはずだ。ラバルにもっと近づけるとポジティブに感じている」

4番手:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)

「結果はOKだ。でも、もちろん完全には満足していないし、今回の予選は助けにはならなかった。言い訳はしないし、僕はもっとうまくやれたはずだ。最後はリズムに乗れていたと思うけど、全てを揃えることができなかった。僕たちは十分に速くなかったけど、まだ明日は十分にチャンスがあると思う。クルマはレースでは速かったし、機能のロングランでもそれは同じだった。だから、どうなるか見てみよう。予選セッションのスタートはちょっと遅かったけど、Q2までにクルマをコントロールすることができたと思う。でも、僕のQ3は理想的ではなかった。赤旗が出た時、ピットレーンの出口で止まらなければならなかったし、タイヤが冷えてしまった。いずれにせよ、明日は違ったストーリーになるはずだ」

5番手:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)

「予選中のクルマの感触はとても良かったけど、セクター1でタイヤを機能させるのにちょっと苦労していた。でも、それ以外は正しい方向に進んでいると感じていた。今日、僕たちは現実的に3番手を狙えたと思うし、それはこのトラックでの素晴らしい結果だっただろう。赤旗は僕にはあまり影響はなかったし、とにかく速いラップを刻むことが重要だった。他のみんなと同じようにセッションが再開したときチャンスは1周だけだった。Q3での最後のラップは自分のベストタイムよりコンマ3秒くらい速かったけど、セクター2でギアの同期を失って、コンマ数秒が犠牲になった。フラストレーションを感じたし、3番手にチャレンジすることができなかった。今夜、その問題を解決して、明日に備えられることを願っている。今日もメルセデスが大きなステップを果たしていたし、僕たちは彼らに近づけなかったと思う。でも、レースではフェラーリにチャレンジするつもりだ。表彰台を獲得できたら素晴らしいだあろうし、それがゴールだ」

6番手:セルジオ・ペレス (フォース・インディア)

「6番手にかなり満足している。Q3の赤旗は役に立たなかった。まだ競争力のあるタイムを記録できていなかったし、最後に結果を残すチャンスが1回だけになってしまったからね。通常であれば、アウトラップ、準備ラップをしてからプッシュするけど、時間がなかった。理想的なQ3ではなかったけど、それでも僕たちのパフォーマンスには満足している。僕たちの前には速いクルマがいるし、後ろにもいるので、明日はかなりの接戦になるだろう。ストリートサーキットなので、トラブルを避けて、レースで起こることに素早く反応できるようにしておくことが重要だ」

7番手:エステバン・オコン (フォース・インディア)

「僕のキャリアでベストの予選ポジションだし、セッションの内容にはとても満足している。最速ラップで小さなミスをしてしまったし、それでポジションが犠牲になってしまったかもしれないけど、チームとして僕たちはあらゆるステップで改善している。今日は限界までプッシュすることが重要だった。3回ウォールにこすった。昨日はそんなことしなかったけどね。でも、今日はすべてを出し切りたかった。明日のレースにむけて僕たちは強力なポジションにいるし、ここでは何が起こるかわからない。タイトなトラックだし、とてもトリッキーだ。強力な1周目が重要になるけど、最も重要なことはレースを完走することだ。最後までここにいることができれば、大きなポイントを獲得できる。僕たちのペースはいいし、良い結果を出せると自信を持っている」

8番手:ランス・ストロール (ウィリアムズ)

「良い一日だったし、良い週末だった。クルマを快適に感じているし、自信も感じている。サーキットを気に入っているし、今日はすべてがぴったりとハマった。Q3ではちょっととり逃してしまったし、もっと良い結果を出せる可能性もあった。Q2でのラップと比較してコンマ4秒遅れていたからね。Q3では路面温度が下がったことで1周でタイヤを準備するのが難しかったし、赤旗によって1回プッシュラップをする時間しかなかった。ここは1回プッシュラップをして、また準備ラップをして、もう一回プッシュラップをした方がいい。それでも素晴らしい結果だし、チームのためにも嬉しく思う」

9番手:フェリペ・マッサ (ウィリアムズ)

「僕にとっては素晴らしい予選ではなかった。僕たちはタイヤを機能させることに苦しんでいた。フロントタイヤがずっとロックしていたし、コーナーの進入で苦労していた。僕に関しては新品のセットよりもオールドタイヤの方がクルマは良かった。ランスがいい仕事をしたことをとても嬉しく思う。彼は良いラップタイムを刻んだ。彼は今日、良い戦いをしていたし、僕よりもうまくタイヤを機能させていた。これから僕たちは集中して、明日のレースですべてをまとめる必要がある。明日を本当に楽しみにしているし、今日よりも良い結果を出せると確信している」

10番手:ダニエル・リカルド (レッドブル)

「クラッシュしてしまったときはもちろん落胆するものだけど、Q3では全力を尽くして、クルマから最後の少しでも引き出そうとするものだ。ターン6はもっとうまく走れるコーナーだとわかっていたし、より多くのスピードをもたらそうとしていたけど、出口でリアのコントロールを失って、ウォールにヒットしてしまった。リアが流れて、立て直そうとしたけど、駄目だった。ウォールが少し戻ってくるようになっていてヒットしてしまった。ウォールのせいではないし、もちろん、ウォールに責めているわけではないよ! それ以外の理由はないし、激しくプッシュして、グリップの限界だっただけだ。ミスにはもちろん満足できないけど、そういうトラックだ。今、好んでいない部分もあるけど、実際、僕がストリートサーキットを好きなのはそういう部分でもある。限界を攻めていて、その限界を超えてしまったときは、大きな代償を払うことになるということだ。今日は最前列を争えると思っていたので残念だけど、メルセデスのタイムは本当に速かったし、彼らには手が届かなかった。でも、最終的にフェラーリにはそれほど離されなかった。今週末、マックスと僕はクルマのバランスに満足しているし、反応もいいので、僕たちは間違いなく前進していると思う。明日にむけて落胆はしていないし、ここでは多くのことが起こると思う。1ストップレースかもしれないけど、僕たちは前進できると確信している」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1アゼルバイジャンGP