F1 アメリカGP 決勝:ドライバーコメント
2015 FORMULA 1 UNITED STATES GRAND PRIX
優勝:ルイス・ハミルトン (メルセデス)
「感動的だ。初めてのブリティッシュチャンピオンシップを思い出していた。父が運転する車で、一緒に“We Are The Champions”を歌いながら帰ったんだ。僕の家族が、どれだけの犠牲を払ってくれたんだろうと考えていた。母、父、家族のみんな。それから僕のファンのことも考えていた。彼らが僕に多くの力を与えてくれた。僕も彼らに夢や希望を諦めないような勇気を与えられる存在になりたい。今日のレースは本当にアメージングだったし、何が起きてもおかしくなかった。ラスト10〜15周は普通ではなかった。とにかく本当にクレイジーなレースだった。レースをリードしていると思ったら4番手になっていたし、本当にトリッキーなコンディションだった。ニコも本当に良い走りをしていた。レース中はずっと『チャンピオンはすぐそこにあるはずなのに・・・どうやったら手にできるんだろう?』と考えていた。香りが分かるほど近いのに、それを手に入れられる気がしなかった。アイルトン(セナ)と並べたことも信じられない。僕に影響を与えたのは彼だったし、タイトルを3回獲得することがずっと目標だった。今は他に並びたいと思う人はいない。できる限り長く続けたいだけだ。戦う場所がどこであってもドライバーなら勝ちたいと思うものだ。でも、これは究極のゴールだ。チャンピオンシップの意味は“偉大さ”だ。自分と自分のチームのね! このチームは本当に偉大だった。心から感謝している。このチームとなら勝てると思った。だからここへ来たんだ・・・それを実現したよ!」
2位:ニコ・ロズベルグ (メルセデス)
「まずはルイスを祝福したい。彼はシーズンを通して強かったんし、タイトルを手にする資格を持っている。今日に関しては、フラストレーションの溜まるレースだった。ホイールスピンでリードを失うなんて本当にショックだ。ルイスとのターン1のインシデントに反撃できたのは嬉しかったので、余計にショックだ。彼は十分なスペースを残さずに僕に向かってきた。あれはやり過ぎだった。僕の方がコーナーの真ん中では前にいた。でも、これはチームとして別の機会に話し合えばいい。今はこの失望を乗り越えなければならない。でも、僕はきっとそうしてみせる」
3位:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)
「今日はルイスのパーティーを台無しにしてやろうとしたんだけどね! 最後はもっとニコに対してリスクを冒すべきだったかもしれない。でも、できなかった。悔しいけど、僕たちが今年スタートした位置を思い出そう。今日も素晴らしいレースだったし、素晴らしいリカバリーだった。クルマは素晴らしかった。13番手スタートだったんだし、これ以上は望めない。1周目がうまくいったのが役に立った。その後もペースは良かったし、特にコンディションの変わり目でドライタイヤに変えてからは良かった。数周は他のみんなよりも数秒速かったし、飛んでいるみたいだった。最後のセーフティカーがなければレースに勝てたかもしれない。でも、そうい“たられば”は贅沢だ・・・僕たちは難しいレースをうまく管理した。ここのみんなとファクトリーのみんなに“grazie tante(本当にありがとう)”と言うことしかできない。僕たちはハッピーだけど、戦いから除外されてしまったことは残念に思う。これは来年の確実な進歩のための起爆剤になるだろう。彼らにもっと大きなチャレンジを与えられるようになりたい」
4位:マックス・フェルスタッペン (トロ・ロッソ)
「今日は本当に楽しいレースだった! 4位は素晴らしいリザルトだ。間違いなく、今日の僕たちにできるベストだった。本当にハッピーだ! トラック上でとても良いバトルができたし、ここまでシーズンで一番パーフェクトなレースと言っていい。全てがうまくいった。ミスをしなかったし、チームも良い判断を下して、完璧な戦略を与えてくれた。いつスリックタイヤに交換するか判断するのは難しかった。早すぎてタイムを失いたくはなかったし、誰か他の人がやるのを待つしかなかった・・・他のクルマがスリックで悪くないタイムを出していると無線で聞いて、『OK、僕たちもいこう』と言ったんだ。ソフトにしてからはタイヤをケアしなければいけないとわかっていたおで、あまりリスクは冒さなかった。最後まで良い状態で走り続けることができた。今日は本当に嬉しい。今週末のチームの努力に感謝したい」
5位:セルジオ・ペレス (フォース・インディア)
「このような難しい天候の中で、5位に入って10ポイントを獲得して週末を終えられたことに満足している。序盤はトラックがかなり湿っていて、インターミディエイトではペースが足りなかった。デグラデーションが酷かったし、ありことでスライドしていた。ソフトに交換して、その後ミディアムに交換した。タイヤに熱を入れるのが簡単ではなかったし、リスタートのたびにグリップに苦しんでいた。レース中はいろんな出来事があった。本当に集中していないと簡単にミスをしてしまう。ラスト数周はソフトタイヤで苦戦していたマックス(フェルスタッペン)に近づいていたけど、捕えるには時間が足りなかった。チームにとってはとても良かったと思う。今週末は本当に良い仕事ができた。僕たちは最近の結果で大きな勢いをつけたまま、僕のホームレースであるメキシコに向かう。そこでは僕のファンを喜ばせたい」
6位:ジェンソン・バトン (マクラーレン・ホンダ)
「今日は戦略的なレースだった。戦略面では僕たちはパーフェクトなレースをした。チームはこの結果に満足していいはずだ。全てにおいて正しい判断ができたっけど、まだパフォーマンス不足については見直す必要がある。序盤のラップでは乾きかけのコンディションを本当に楽しめた。ちょっとした違いを生み出すことができていたと感じた。他の人たちよりも前にスリックに交換したし、正しい判断ができた。でも、ドライになって、みんながブレーキングの場所を把握していくと、僕たちにとって本当に厳しくなった。みんながコツを掴んででしまうと彼らのペースには敵わない。でも、ポイントを獲れたのは素晴らしいことだ。それに僕はチャレンジを楽しんだ。ただ僕たちにはペースがなかった。最後に、旧友で元チームメイトのルイスにおめでとうと言いたい。彼と彼のチームは今年、一切ミスをしなかった。彼にとって素晴らしい偉業だ」
7位:カルロス・サインツ (トロ・ロッソ)
「なんてマッドでアメージングなレースだ! 僕たちはスタートからフィニッシュまで速かったし、今日の結果にはとても満足している。今シーズンの僕のベストだ。20番手からスタートして6番手でチェッカー受けるなんてとにかく信じられない。オッケー、ピットレーンのスピード違反で5秒のペナルティだから7位だよね。ピットレーン用のリミッターが働かなかったのはちょっと残念だ。でも、笑いが止まらないよ! アクションの詰まったレースだったし、何度もセーフティカーが出動して、トリッキーなピットストップ、たくさんのオーバーテイクがあった・・・とにかく今日はすべてが楽しかった! レースエンジニアから無線で“燃えている”t言われたでさえ笑ってしまったよ! レースにクルマを間に合わせてくれたチームに感謝したい。午前中のトラブルの後、こんなに良い結果で報いることができて嬉しい。マックスも素晴らしい仕事をした。今日はチームがたくさんのポイントを獲れて最高だし、僕たちは間違いそれに値した!」
8位:パストール・マルドナド (ロータス)
「チームにとって一番良かった点はまたポイントを獲得できたことだ。忙しいレースだったし、僕の周りではたくさんのバトルがあった。クルマが思った通りの力を発揮していなかったし、クルマとの戦いでもあった。通常ならばレースの方が予選よりずっといいはずなので、少し不思議な感じだった。予選でもレースでも僕のクルーは素晴らしかった。残りのレースでもポイントの獲得を続けたい」
9位:フェリペ・ナッセ (ザウバー)
「波乱に富んだレースだった。少なくとも、僕たちの400戦目のグランプリで2ポイントを獲得できたことは良かったと思う。序盤に負ったフロントウィングのダメージで苦しんだし、タイヤをスリックに変えるのも早すぎた。インターミディエイトに戻すために1周後にまたピットに入らなければならなかった。僕のレースが始まったのはあの瞬間からだったね。最後はライバルよりタイヤをうまく管理したおかげでいくつかポジションを上げ、ポイント圏内でフィニッシュすることができた」
10位:ダニエル・リカルド (レッドブル)
「序盤のメルセデスとレッドブルは本当に面白かったよね。4台のとても良いバトルだったと思う。メルセデスが僕たちを引き離せなかったことは最高だった。楽しかった。リードを奪って、数周は本当に速かったし、昔みたいな感じだった。もちろん、それは長く続かなかったし、スリックタイヤを履いた途端にペースを失ってしまったけどね。今日はタイヤのウォームアップに苦労したし、ブレーキングにもかなり苦しんだ。ドライは本当にトリッキーだったし、ヒュルケンベルグやカルロスとの接触もあった。そこからは坂道を転がり落ちるような感じだった。スリックを履いていたけど、完全にはドライになっていなかった。縁石は滑りやすかったし、ターン9とターン10の間にはまだ少し水たまりが残っていたので、本当にトリッキーだった。芝生に乗ったダニー(クビアト)が僕の目の前でスピンしてウォールに衝突した。物凄いレースだった。今日はかなり多くのアクションがあったので、ファンも楽しんでくれたと思う。ルイスは間違いなくタイトルにふさわしい。今年は彼がみんなの中で明らかにトップだったし、2015年のチャンピオンに輝いた彼におめでとうと言いたい」
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