F1 シルバーストンテスト 2日目
F1インシーズンテスト2日目が10日(水)、シルバーストンで開催された。

2日目のトップタイムを記録したのはキミ・ライコネンの代役としてフェラーリのマシンを走らせたジュール・ビアンキ。

また、この日はピレリが用意した18インチのプロトタイプタイヤをロータスがテストし、注目を集めた。

セバスチャン・ベッテル (レッドブル)
「ピレリのためにできる作業はすべてやった。エンジンを交換しなければなかったことは残念だけど、全員が素晴らしい仕事をしてくれて、最後にトラックでしっかりとした2時間を過ごすことができた。来年用のタイヤをかなり試したのは興味深かった」

ルイス・ハミルトン (メルセデス)
「天候は素晴らしかったんだけど、今日は簡単ではなかった。残念ながら、最初にいくつかトラブルが起きてしまい、走行時間を失ってしまった。クルマを走らせられる状態に戻すために全員が本当に良い仕事をしてくれて何度か良い走行ができた。終盤にもうちょっと重要な走行に臨む予定だったけど、赤旗が出てしまった。1周も走れなかったので、雨が降るよりも最悪の状況だったかもしれない。でも、いくつかクルマで試したことにはとてもポジティブな感触を得ている。今は次のドイツに向けてかなりワクワクしている。チームにとっては前に居続けるというコンスタントなチャレンジだけど、続けていけると思う」

ジュール・ビアンキ (フェラーリ)
「自分がレースしているクルマとかなり異なっているので、序盤は順応するのは簡単ではなかったけど、最終的にはとても良い感触を掴めた。パラメーターが完全に違っているので、最初の走行はそれに慣れることに時間をかけた。今日は今後のレースで改善できるように古いものから新しいものまでいろんなセッティングを試しながらレースのセットアップ作業に取り組んだ。フェラーリのレーシングスーツを着るのはいつだって特別な感じがする。まだまだ学ぶことはたくさんあるけど、いつかレースドライバーとしてこれを着られる日が来ることを願っている。でも、その前に自分がいるマルシャのためにやるべき仕事がある。今のところ今シーズンはとても順調だ」

シャルル・ピック (ロータス)
「新しいピレリの18インチタイヤを履く最初のドライバーになれて特別な気分だ。まだかなり早い段階での評価テストだったし、タイヤとホイールが違うのでクルマの空力にかなりの影響を及ぼしたけど、F1カーでずっと使ってきたタイヤとは違った感触だ。ハンドリングを確認したり、ピレリに初期のフィードバックを与えるなど、最初の走行に関われたのは興味深かった。午後は13インチタイヤに戻して重い燃料を積んだ状態でタイヤの構造評価に取り組んだ。再びE22に乗って良いテスト日を過ごせたことは良かったと思う」

ダニエル・ジュンカデラ (フォース・インディア)
「テストに参加する今回のチャンスを与えてくれたサハラ・フォース・インディアに感謝したい。クルマでの経験を積み、走行距離を伸ばせたことは本当に良かったと思う。コンディションは金曜日に走ったときと比べてはるかにトリッキーだったし、高速コーナーでは特に風がマシンバランスに大きく影響た。それでも、今日は本当に有益だったと思う。新しいエレメントを試し、セットアップオプションに取り組んだ。いろいろと試したことから多くのことを学んだし、今後のレースで実際の進歩につながるはずだ」

ギド・ヴァン・デル・ガルデ (ザウバー)
「午前中はとても順調だったし、ハードタイヤを試したけど、とてもうまく機能していた。クルマにそれなりに良い変更を施せたように思う。ミディアムタイヤでは少しオーバーステアに苦しんだ。午後はソフトタイヤでの最後の走行でプッシュしていた2周目に、残念ながらクルマのリアを失ってバリアに突っ込んでしまった。大きなクラッシュだったけど、幸運にも僕は大丈夫だ」

ダニール・クビアト (トロ・ロッソ)
「タスク表のリストにある多くの項目をこなせたし、とても生産的な1日だったと思う。個人的にはとても有益だったと思うし、かなり多くののことを学べた。午前中のタイヤマネジメントテストは特に役に立っと思う。これからここで集めた全てのデータを分析できるし、いくつかはドイツでの次のレースでも役立てられると思う。セッション終盤に赤旗が出てしまい、課題をすべて終えられなかったのは残念だったけど、それでも良い1日だった」

バルテリ・ボッタス (ウィリアムズ)
「今日の焦点は、主にメカニカル面をいくつか変更して空力パーツをテストすることだった。1周走ってピットに戻り、また別のパーツを試すという作業を繰り返した。結果として、あまり多くの周回は走れなかったけど、大量のデータを収集できた。いくつかは来年用のパーツだったけど、もちろん今年の作業にも集中しているし、ライバルとのギャップを縮めたいと思っている。シーズンを通していくつか大きな改善を遂げてきたけど、コンストラクターズ選手権の順位をもっと上げるためにはプッシュし続けなければならない」

マックス・チルトン (マルシャ)
「今日は本当に興味深く生産的な1日だった。クルマについて多くのことを学べたし、かなり多くの新しいセットアップ開発を試した。今後のレースで役に立つと確信している。今日のトラックは本当に風が強かったので、自分たちの進歩を正確に読むためには慎重にプログラムに取り組んでいく必要があった。タイヤがたくさん使ってテストができて、セットアップを正しく評価できるのは素晴らしいことだ。レース週末ではそのような時間が十分に取れないからね。良い進歩を果たせたと思うし、今はドイツでそのアドバンテージを確認するのが楽しみだ」

ジュリアン・リール (ケータハム)
「まずは今日の走行を実現させるために手助けしてくれたケータハムF1チームと全てのパートナーに感謝したい。F1カーに乗ることがずっと僕の目標だった。今日初めてそれが実現した。多くの人が頑張ってくれたおかげだし、彼ら全員に感謝している。51周を走り込んで、スーパーライセンス取得に必要な300kmの走行を少しだけ上回ることができた。今日の一番の目標を達成できて本当に嬉しい! 9時過ぎにインストレーションラップに向かったけど、ピットレーンに戻ってきたらクルマがストールした。ガレージに入れて調査したところ、チームがCU-H(パワーユニットのMGU-Hのコントロールユニット)に故障を見つけた。それが他にもいろいろな問題を引き起こしていた。今日もう一度走れるようにするためにかなりの大仕事になったけど、全員が本当に信じられないくらい頑張ってくれたおかげで、15時少し前にエンジンを装着して2回目のインストレーションラップを走ることができた。この時はすべて順調だったし、そのままミディアムのセットで最初のロングランに取り掛かった。クルマの感触は良かった。時間的に遅れていたのでセットアップのオプションに取り組むチャンスはなかったけど、初めてのF1体験は良かったと思う。マシンバランスにはすぐに満足できたし、パワーにもすぐに慣れたけど、ブレーキングが今までと違っていて、マスターするにはもうちょっと周回数が必要だったかもしれない。でも、全体的にはどのラップも本当に良い気分だった。今日の最後の走行でソフトタイヤを履く予定だったけど、赤旗の影響でそのチャンスがなくなって最終的なラップタイムを縮められなかったのは残念だ。1日を通して比較的に燃料を重く積んでいたし、ソフトでパフォーマンスランを走れていたら、もっと速いタイムを残せていたと思う。ただ、それでも全体的な出来には満足しているよ。セッション終了時点で51周を走破できていた。午前中のことを考えれば、本当に満足している。特にスーパーライセンス取得に必要だった300km以上を走れたことが嬉しい。もちろん今日はタイムを求めていたわけではなし、マイレージが必要だった。チームとの働き方や2014年型F1マシンのパフォーマンスを最大化する方法を理解していくことが重要だった。それら全ての面で良い進歩を果たせたと感じている。今はもっと走りたいし、次のチャンスが待ち遠しい」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー