2025年F1 中国GP 決勝:ルイス・ハミルトンがスキッドブロック違反で失格

これにより、スクーデリア・フェラーリのドライバー2人とも失格となり、シャルル・ルクレールもマシン重量違反で失格となったため、両者の成績が失われた。
7度のワールドチャンピオンに輝くハミルトンは、1周目でルクレールと接触し、ライバルたちにペースでついていくのに苦戦しながら、最終的に6位でフィニッシュした。
しかし、レース後にテクニカルデレゲートの報告書が提出され、グランプリ後にハミルトンのマシンのスキッドウェアが検査されたところ、最後尾のスキッドの厚さが最低限必要な9mmを下回っていたことが判明したため、この件はスチュワードに委ねられることとなった。
その後、ルイス・ハミルトンとチーム代表者がスチュワードに報告するよう求められ、審問の後、日曜のレース結果からハミルトンが失格となったことが発表された。

審問後に公開された文書には次のように記載されている。
「44号車のプランクアセンブリは測定され、8.6mm(左側)、8.6mm(車体中心線)、8.5mm(右側)であることが判明した。これは技術レギュレーション第3.5.9条で規定された最小厚さ9mmを下回っている」
「審問の席でチーム代表者は、計測は正確であり、必要な手順はすべて正しく行われたことを確認した。また、チームは、軽減すべき事情は一切なく、チームによる真の過ちであったことを認めた」
「スチュワードは、FIA フォーミュラ1テクニカルレギュレーション第3.5.9条に違反があったと判断し、このような違反には失格という標準ペナルティを適用する必要があると決定した」

シャルル・ルクレールもまた、マシンが技術レギュレーションで定められた最低重量を下回っていたことが判明し、5位からレース後の失格処分を受けた。
ハミルトン同様、ルクレールとチーム代表者が、テクニカル・デレゲートの報告を受けてスチュワードに召喚された。報告書には、ルクレールのSF-25が最低重量を1kg下回っていたことが記載されていた。その後、モナコ出身ドライバーの失格が発表された。
アルピーヌのピエール・ガスリーもルクレールと同じ違反で失格となり、エンストンのチームは2025年現在、未だにポイントを獲得できていない唯一のチームとなっている。
フェラーリがダブル失格となったことで、それぞれ7位から10位でフィニッシュしたエステバン・オコン、キミ・アントネッリ、アレックス・アルボン、オリー・ベアマンは2つポジションが繰り上がり、また、ガスリーが11位から失格となったため、ランス・ストロールとカルロス・サインツJr.もトップ10入りを果たし、ポイントを持ち帰ることとなった。
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