アンソニー・ハミルトンの“ギミックなし”HybridV10構想 マシン画像を初公開
ルイス・ハミルトンの父であるアンソニー・ハミルトンが立ち上げを進める新モータースポーツシリーズ「HybridV10」が、新たな段階へ進んだ。

アンソニー・ハミルトンはSNSで、開発中のマシンをイメージしたレンダリング画像を公開。これは最終仕様ではなく、現在エンジニアたちが追求している方向性を示すAI生成画像だと説明している。

空力開発フェーズへ移行したHybridV10計画
2026年初頭に発表されたHybridV10は、V10エンジンを中心とした新たな世界選手権を目指すプロジェクトだ。

今回公開された画像は、将来的に参戦ドライバーが操る可能性のあるマシン像を初めて具体的に示したものとなる。

アンソニー・ハミルトンは、現在プロジェクトがCFD(数値流体力学)による空力開発段階へ進んでいることを明かした。

「HybridV10は現在、CFD開発が進行中であり、初期結果は非常に有望なものとなっている」

「この段階で本当に重要なのはエンジニアリングだ。空力性能、パフォーマンスの検証、そしてレースカー全体のコンセプトである。ただし、CFDそのものは必ずしも見ていて面白いものではない」

「このビジュアルはAIを活用して制作したもので、開発の方向性を形にしたものだ。ファンやパートナー、そしてモータースポーツ界全体に対して、HybridV10がどのような存在になろうとしているのかを早い段階で示すためのものである」

「DRSなし」「ギミックなし」を掲げる理由
HybridV10は単なるV10エンジン復活計画ではない。

アンソニー・ハミルトンは発表当初から、現代F1との差別化として「レースそのもの」を重視するカテゴリーを目指していると説明してきた。

今回の投稿でも、その理念を改めて強調している。

「ギミックはない。DRSもない。ドライバー主導のレースだ」

さらに、シリーズの根幹となる価値観について次のように語った。

「HybridV10はゼロから開発されている。我々が考えるトップレベルのモータースポーツの本質に焦点を当てている」

「レースのしやすさ、サウンド、ファンとのつながり、ドライバーの影響力、そしてレースそのものが持つスペクタクル性だ」

F1への対抗ではなく“別の選択肢”を目指す構想
HybridV10構想は2026年1月に正式発表された。

計画ではV10エンジンを搭載するトップカテゴリーを中心に据え、その後にV8エンジンを使用する下位カテゴリーの創設も視野に入れている。

主催者側は2028年から2029年のシリーズ開幕を目標としており、コストを抑えた運営モデルによってドライバーの参戦機会を広げるとともに、既存の主要カテゴリーとは異なるレース体験を提供したい考えだ。

実現への最大の課題は参戦チームとメーカー集め
今回公開されたレンダリング画像は、HybridV10計画が単なる構想段階を超え、具体的な技術開発へ進んでいることを示している。

一方で、2028年または2029年の開幕を実現するためには、チームやエンジンサプライヤー、スポンサー、開催地など多くのパートナーを確保する必要がある。

「DRSなし」「ドライバー主導」という理念は、近年のF1に対する一部ファンの不満と重なる部分もある。HybridV10が本当に世界選手権として成立するのか、それとも新たな挑戦者として終わるのかは、今後数年間の開発と参画企業の動向が大きな鍵を握りそうだ。

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カテゴリー: F1 / F1関連 / ルイス・ハミルトン