F1
F1の最高経営責任者を務めるチェイス・キャリーは、英国のEU離脱(ブレグジット)に備えて、物流拠点を欧州本土に移すなどの緊急時対応計画を作成していることを明かした。

英国は3月末にEU(欧州連合)を離脱することになるが、英国政府はまだそれまでに取引を整理しようと取り組んでいる。付随的な影響として、大部分のチームが英国を拠点を置くF1の業務に影響を及ぼす大きな混乱に直面する可能性がある懸念されている。

メルセデスのF1チーム代表は、合意のないEU離脱が実行された物流面で“悪夢”を招く可能性があると危機感を示している。

ジュネーブモーターショーに姿を見せたチェイス・ケアリは、ブレグジットのタイミングや詳細は不透明だが、F1として対策を練っていると明かした。

「緊急時の対応計画を作成している。英国への人と物の出入りが難しくなる可能性があり、その問題への対策をしっかりと行っておきたい」とコメント。
また、チェイス・キャリーは、英国を拠点とするチームで働く外国籍のスタッフのビザ発給の問題もひとつだが、それよりも物流の問題の方が悩ましと語る。

現在、F1では各チームは英国から欧州各地に物品を発送するおとが主流となっている。

「現在は英国で物品の出入りがあるが、それが別の場所になる可能性はある」とチェイス・キャリーはコメント。

F1は、開発期間を長くとるために納期ギリギリで仕事をしているチームが多いため、ブレグジットによって英国への物品の輸入が困難になった場合、イタリアを拠点とするフェラーリやトロロッソ、アメリカを拠点とするハース、スイスを拠点とするアルファロメオといったチームが有利になるとの懸念もある。

だが、チェイス・キャリーは、競争の不平等化に関する“臆測”へのコメントは差し控えた。

「みんなと同じように、我々にも何が起こるかは分からない」とチェイス・キャリーは語った。

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カテゴリー: F1 / チェイス・キャリー