シャルル・ルクレール F1ベルギーGP決勝「雨が早く止んで助かった」

シャルル・ルクレールは3番グリッドからスタートし、序盤の雨と滑りやすい路面の中でペースを維持。終始マックス・フェルスタッペンに2秒以内で追われ続ける展開となったが、集中力を切らさず冷静にレースを運んだ。
レース中盤にスリックへ切り替えると、フェルスタッペンと同じタイミングでピットに入り、フェラーリの好作業によりポジションを維持。その後も両者のラップタイムは拮抗し続けたが、ルクレールは一度も抜かせることなく走り切った。アップグレードの効果も見せた中、堅実な3位フィニッシュとなった。
「ずっと2秒以内にフェルスタッペンがいたから簡単じゃなかった。マクラーレンやレッドブルは予選でダウンフォースを犠牲にして雨に備えてたけど、僕らはその点でやや劣っていた。だからレース前半はとても厳しかったけど、ドライになってからはペースも良くなったし、この3位には満足してるよ」
ピット作業でもフェルスタッペンの前に出ることに成功した。
「チームが素晴らしい仕事をしてくれた。あのピットインで前に出られたことはとても大きかった。プレッシャーはすごくあったけど、ブライアン(エンジニア)に『今は黙ってて』って言ったのもそのため。情報はありがたいけど、あの時は集中したかったんだ」
今回のアップグレードについてもポジティブな感触を得ている。
「予想していた通りの成果が出た。マラネロのスタッフ全員に感謝したい。でもマクラーレンとの差を縮めるにはまだ足りない。僕たちがやっていることには満足してるけど、満足して止まってるわけにはいかない」

次戦ハンガリーについては「まだ何とも言えない。様子を見てから判断したい」と慎重な姿勢を示した。
レース中のフェルスタッペンとの攻防についても語った。
「特にウェットの時は本当に近かった。でも一度も仕掛けられることはなかった。お互いにまったく同じようなラップを刻んでて、『よし、あとこのペースでいければいい』って感じだった」
また、スタートディレイについても言及した。
「スパで過去に何があったかを考えれば、安全を最優先するのは当然。少し遅かったとは思うけど、変えるべきではないと思う」
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