ジェンソン・バトン IMSA GTP参戦「ストレスフルでカオスで慌ただしかった」
ジェンソン・バトンは、プチ・ル・マンでのIMSA GTP初参戦は「ストレスフルで、カオスで、慌ただしかった」としながらも、来年のフルタイムレース復帰に向けて充実感を感じているようだ。

バトンはJDCミラー・モータースポーツの追加ドライバーとしてポルシェ963でロードアトランタに参戦し、ガレージ56ル・マンのチームメイトであるマイク・ロッケンフェラーや若手のティヘメン・ファン・デル・ヘルムとともに5位入賞を果たした。

2009年F1ワールドチャンピオンのバトンは、来シーズンはIMSA(フルシーズンまたはエンデューロのみ)に参戦するか、もしくは元F1ドライバーのセバスチャン・ベッテルやロバート・クビサが加入すると噂されるイオタのポルシェ963で世界耐久選手権に参戦するかの「選択肢 」があると述べている。

シーズンを締めくくるレースでのダブルスティントを終えて『NBC』のインタビューに応じたバトンは、GTPでの経験を楽しんだとしながらも、ハイブリッドアシストLMDhカーでは54台という大混戦に忙殺されたと語った。

「無事に帰れてよかったよ!」とバトンは冗談を語った。「いや、楽しかったよ...ストレスフルで、カオスで、慌ただしくて、手もかなり酷使した。

「ハンドルが急に重くなった。なぜかはわからない。最初の走行はニュータイヤを履いていて、いい感じだった。みんなと一緒にレースができたし、ジョセフ・ニューガーデン(ペンスキーが運営するファクトリー963)を抜くこともできた。そして2本目は古いタイヤで走った!大変だった!」

「ステアリングホイールには、TCラテやTCストレート、ブレーキング時の移動など、いろいろなことを変更したり調整したりするものがたくさんある。クルマの一方の端を見ようとしてすべてを変えていたら、もう一方の端がロックしてしまった。すべてのスイッチで堂々巡りだった!」

「タイヤのデグは思っていたより少し大きかったけれど、最初のスティントは、マシンに乗るのが初めてで、10周以上走ったことがなかったことを考えれば、ハッピーな気分だった」

「何人かと一緒にレースをできたのは良かった」

ジェンソン・バトン

また、バトンにとってロード・アトランタでのレースは初めてだった。ロード・アトランタは2.5マイルの広大なロードコースで、毎年IMSAのシーズン最終戦となる10時間レースが開催される。

「このコースは、自分ひとりで走る分には悪くないけど、決してそんなことはない。ターン1は本当にトリッキーで、追い風が吹いているから5速でターンインすると、途中でオーバーステアの大きなスナップが発生する。4速でやってみると、デフがもっとロックして簡単になるけど、遅くなり、回転数も高くなる」

「その後、S字を抜けてターン2に入るけど、その時点ではダウンフォースが非常に軽いため、フロントもリアもすべてがロックアップしようとする。でも、S自はとても楽しいのですが、そのあと底をついてまた重くなる」


「トラフィックを判断するのは僕にとっては久しぶりのことで、うまくいったと思う。トラフィックで順位を落とすことはなかったし、ほぼ順位を獲得できました。2台のマシンの真ん中で怖い瞬間がいくつかあったけど、全体的には楽しかった」

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カテゴリー: F1 / ジェンソン・バトン / IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権