ジェンソン・バトン
ジェンソン・バトンは、数値的に馬力が増えているわけではないが、最新のF1エンジンはこれまでドライブしてきたどのエンジンよりもパワフルだと語った。

エンジンの馬力やエネルギー回生システム(ERS)の出力は、昨年のV8エンジンと似通ったままだが、過去の自然吸気V8エンジンやV10エンジンと比較すると新しいV6ターボエンジンは低いレブでもトルクが増大している。

マクラーレンの新車MP4-29でテストを終えたジェンソン・バトンは、低速コーナーの立ち上がりでの加速が以前のマシンよりもパワフルに感じたと述べた。

「エンジンのパワーは最高だ。かなりトルキーだし、これまで自分がドライブしてきた中で一番パワフルなエンジンだと感じている。確かに完全なパワーという意味ではそうではないけど、レーシングドライバーとして低速でもトルクやパワーを感じるし、時速300kmでは実際のところ違いは感じない」

「コーナーリングであれだけのトルクがあれば興奮もするよ。クルマのその部分についてはかなり改善されているし、これだけ多くのツールがあっても、クルマを改善する方法は正確にわかっている。(走行できなかった)初日のことを忘れれば、“架空”の初日に満足している」

「ポジティブなのは、補足するためのERSユニットがあることだ。今の早い段階でもとてもドライブしやすいエンジンだと言える。コーナリングではスロットルの一部になったように思う瞬間もある。レブには慣れているし、ダウンシフトにも慣れているけど、今回は本当にかなり違う」

電気系のトラブルによりテスト初日を逃したマクラーレンは、ドライバーの走行プランを変更し、ジェンソン・バトンが木曜午前を担当した後にケビン・マグヌッセンに引き継いだ。水曜日に43周を走ったジェンソン・バトンはこれまでのMP4-29のフィーリングに満足していると述べた。

「クルマ自体に酷いトラブルは起きていない。パワーユニットにも特に大きな問題はない。だから、基本的なクルマそのものは思った通りになっている。クルマは一年を通して改善していくし、このクルマには空力的にもエンジン開発的にも大きな追加をしていくので、常に優れたベースを築くことを目標にしている。なので、優れた基盤を築くことが重要だ」

「このクルマを走らせるのは楽しい。正直、パワーユニットの音はそれほど良くないけどね。外から聞いてもあまりエキサイティングではないだろうけど、走っているととてもいい音がする。ターボノイズに排気音。実際、かなり素晴らしい変更だと思う」

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カテゴリー: F1 / ジェンソン・バトン / マクラーレンF1チーム