ブリヂストン F1 中国GP
ブリヂストンが、2009年F1中国GPの予選を振り返った。

F1中国GP予選は、ブリヂストンのスーパーソフト・タイヤで1分36秒184を記録したセバスチャン・ベッテルが自己2回目、レッドブル・レーシング初のポールポジションを獲得した。ベッテルに0.2秒を下回るタイム差で2位につけたのはINGルノーのフェルナンド・アロンソ、マーク・ウェバー(レッドブル・レーシング)が3位。今回の予選は上位3台全てがルノー・エンジン搭載車という結果になった。

路面にラバーが乗り、路面コンディションは金曜日よりも良くなった。AT&Tウィリアムズのニコ・ロズベルグがスーパーソフト・タイヤで午前中のフリー走行の最速ラップタイム1分36秒133を記録した。

浜島裕英 (ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長)
今日の走行のポイントを教えて下さい。
「今日は、初ポールポジションを獲得したレッドブル・レーシングにとって非常に意義ある日でした。チームとセバスチャン・ベッテルにお祝いを申し上げます。今日はどちらのタイヤも良いパフォーマンスを発揮しました。2種類のタイヤのベストタイムの差はわずかで、約0.5秒です。スーパーソフトは1周目か2周目のフライングラップでベストタイムを記録していますが、ミディアムは最適温度に届くまでにスーパーソフトよりも時間がかかり、3周目か4周目にベストタイムを記録しています。スーパーソフトにはまだグレーニングが見られますが、オーストラリアで見られたほどの性能の落ちはありませんので、明日のレースでは数多くのタイヤ戦略の選択肢があると思います」

天候の変化が激しいようですが、これはどのようにレースに影響を与える可能性がありますか?
「もちろん、今回のレースは昨年度とは時期が異なるので、天候も異なることを予想していました。また、今回は上海国際サーキットで今シーズン開催される初めてのレースですので、コースコンディションも昨年度とは異なります。我々が上海に来てからも寒かったり暖かかったりという天気ですから、日曜日は何が起きるか興味深いところです。気温が低ければタイヤ温度が早く上昇するスーパーソフト・タイヤが使いやすいと思いますが、気温が低いほどグレーニングも大きくなります。気温が高ければ、ミディアム・タイヤの温度の上昇も早いでしょう。もちろん、これまでにも上海では雨のレースを経験していますので、雨が降れば非常に興味深いレースになることは皆さんもご承知のことと思います。明日は戦略と空模様に注目しながらの戦いになります」

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カテゴリー: F1 / ブリヂストン / F1中国GP