F1サンパウロGP 決勝:トップ10 ドライバーコメント
2025年F1サンパウロGPの決勝でトップ10入りしたドライバーのコメント。11月9日(日)にインテルラゴス・サーキットで2025年のF1世界選手権 第21戦 ブラジルグランプリの決勝レースが行われた。

決勝は、マクラーレンのランド・ノリスが圧巻の走りを見せ、ポール・トゥ・ウィンで2戦連続優勝を飾った。メルセデス勢はアンドレア・キミ・アントネッリが2位、ジョージ・ラッセルが4位と堅実にポイントを重ね、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はピットレーンスタートから驚異的な追い上げで3位表彰台を獲得した。

中団では、マクラーレンのオスカー・ピアストリが10秒ペナルティを受けながらも5位、ハースのオリバー・ベアマンが6位と健闘。レーシングブルズはリアム・ローソンとアイザック・ハジャーが7位・8位でダブル入賞を果たし、ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグとアルピーヌのピエール・ガスリーがトップ10を締めくくった。

1位:ランド・ノリス(マクラーレン)
「本当に素晴らしいレースだったし、ブラジルで勝ててうれしい。ここはすごいサーキットだし、ファンも最高だ。この勝利は僕のメンターのひとりだったジルに捧げたい。彼も誇りに思ってくれるといいな。素晴らしい勝利だったけど、今日のライバルたちの速さを見て、僕たちにはまだやるべきことがあると感じた。チームのもとに戻って、彼らを祝福して、何を改善できるかを一緒に見ていくつもりだ。これからも自分自身に集中し、周りの雑音は気にせず、全力でプッシュし続けるよ。」

2位:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
「全体として、チームとして素晴らしい仕事ができたと思う。僕たちはここで最速のクルマではなかったけど、すべてのセッションと結果で最大限を引き出すことができた。まだ学んでいること、改善すべき点は多いけど、この結果は残り3戦に向けて自信を与えてくれる。僕たちの戦いはコンストラクターズ選手権2位の座での争いだし、ブラジルで多くのポイントを持ち帰れたのはうれしい。セーフティカー明けのリスタートではホイールスピンが多くてうまくいかず、左右にルクレールとピアストリがいた。遅めにブレーキを踏んでフェラーリにスペースを残し、マクラーレンのイン側を急激に締めすぎないようにしたけど、3台が並ぶのは難しい。ピアストリがロックアップして接触し、その反動で僕はルクレールにぶつかった。フェラーリのレースがそこで終わってしまったのは残念だけど、レースではこういうことも起きる。」

3位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「ピットレーンスタートからの表彰台なんて、今週末の展開を考えれば本当に信じられないほどの逆転だった。レース序盤はとても慌ただしく、路面のデブリでパンクしてしまって実質的にもう一度レースをやり直すようなものだった。チームが戦略を完璧に決めてくれて前のマシンたちを効率的に抜いていけた。オーバーテイクのたびに攻める必要があったけど、それがすごく楽しくて、まさかこんな展開になるとは思わなかった。今日は本当に良いペースがあって、ここ数日の中でもグリップが格段に良かった。インテルラゴスの雰囲気は最高で、観客の声援が大きな力になった。チームが夜通しで変更を施してくれたおかげで、ここまで巻き返せたことを誇りに思う。僕たちは常に2位で満足することはなく、リスクを取ってでも挑戦し続ける。それでピットレーンからスタートして10秒差の3位に入れたのは本当に信じられない結果だ。これから残りのレースでも全力で戦っていく。キミも本当に素晴らしい走りをしたと思うし、彼にとって自信になるだろうね。」

4位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
「僕にとっては厳しい週末だった。クルマの感触も、上位を狙うためのペースも十分ではなかった。それでも長いレースを終えて4位でフィニッシュできたのは僕自身にとってもチームにとっても良い結果だ。終盤はブレーキ温度の管理が大変でフェルスタッペンとの3位争いが難しくなった。でも正直なところ、今日の僕たちには表彰台を狙えるほどの速さはなかったと思う。シーズン終盤の目標は明確だ。最終戦アブダビでレッドブルとフェラーリを抑えてコンストラクターズ選手権2位を取ること。ブラジルでの結果で再び優位に立てたので、この勢いをシーズン最後の3連戦につなげたい。キミの2位も見事だった。彼は週末を通して本当に速くて、チーム全体に勢いを与えてくれた。僕たちは一緒に最大限のポイントを積み重ねていく。」

5位:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
「厳しい午後だった。波乱の多いレースで、もう少し結果を出せなかったのは残念だ。最終的に5位でフィニッシュできたけど、もっと上を狙えたと思う。今日はがっかりする内容だったけど、気持ちを切り替えて最後の3連戦に備えるよ。」

ブラジルグランプリ F1

6位:オリバー・ベアマン(ハース)
「本当にうれしい。完璧なレース運びができたと思うし、これが達成できるベストリザルトだった。もちろん何台かのリタイアには助けられた部分もあるけど、ペースも良くて戦略もよかった。オーバーテイクも何度か決めたけど、あまり楽しいものではないね。少しリスクがあるから。メキシコの結果は少し驚きだったけど、今回も勢いを保って6位を取れたのは最高の気分だ。残り3戦もこの調子を続けたい。」

7位:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
「今日の結果には本当に満足している。終盤はかなり厳しかったけど、ワンストップ戦略がうまくいった。タイヤの状態は悪くなかったけど、このサーキットは本当に繊細で、ひとつのコーナーで無理をすると次のコーナーですぐ代償を払うことになる。だからタイヤマネジメントがすごく重要だった。さらにストレートでしっかりパワーを出すためにエネルギーマネジメントもしていた。戦略は完璧に機能して、チーム全体にとって素晴らしい努力の成果だ。2台揃ってポイントを取れたのは大きい。」

8位:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
「全体的にはタフなレースだったけど、いい瞬間もいくつかあったと思う。第1スティントでは苦しんだし、レース中盤ではトラフィックに引っかかってダメージを最小限に抑える走りを強いられた。レース中盤以降はもっと楽しく走れたし、終盤にリアムに近づいていくところもよかった。オーバーテイクを狙って少し攻めすぎてミスをしたけど、チームとして7位と8位のダブルポイントを持ち帰れたのは良い結果だ。何を改善できたかを一緒に分析して、ラスベガスの3連戦に向けて準備を整えたい。」

9位:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
「全体的に悪くないレースだった。1周目はあまり良くなくて何台かに抜かれ、最初のスティントではアルボンの後ろに詰まってしまった。それで挽回が難しくなったけど、ワンストップ戦略をうまく実行してソフトタイヤを38周ももたせることができたのはハイライトだった。もちろん2ポイントは悪くない結果だけど、選手権の戦いという意味では少し地盤を失ったのが痛い。ただ、まだ3戦あるし何が起きるかわからない。チームも戦略もピット作業も完璧だった。」

10位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
「1ポイントを取れたのはうれしいけど、正直もっと取れたはずだと思う。クルマのペースが良かったのに、それを活かしきれなかった。もっと早い段階でトラックポジションを取れていれば結果も違ったと思う。それでも最近のレースを考えればポイントが取れたのは満足すべきだね。レース中はアイザック・ハジャーと何度もバトルをした。ターン1で2度抜いたけど、そのたびにターン4で抜き返された。どちらにも転びそうなギリギリの戦いだったよ。最後はなんとか1ポイントを守りきれた。ここブラジルでは毎回調子がいいし、週末を通して全セッションでトップ10に入れたのはポジティブだ。少し休んでエンストンで準備して、最後の3連戦に挑むよ。」

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カテゴリー: F1 / F1ブラジルGP / F1ドライバー