F1サンパウロGP 決勝:11位以下 ドライバーコメント
2025年F1サンパウロGPの決勝で11位以下だったドライバーのコメント。11月9日(日)にインテルラゴス・サーキットで2025年のF1世界選手権 第21戦 ブラジルグランプリの決勝レースが行われた。

中団以下では、ポイント圏目前でウィリアムズ勢が涙をのんだ。アレクサンダー・アルボンは11位、カルロス・サインツJr.は13位でフィニッシュ。エステバン・オコン(ハース)は12位に終わり、わずかな差でポイントを逃した。アストンマーティンはフェルナンド・アロンソが14位、ランス・ストロールが16位にとどまり、苦しい週末となった。

アルピーヌのフランコ・コラピントは15位完走にとどまり、角田裕毅(レッドブル)はダブルペナルティで17位。フェラーリ勢はルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールがともにリタイアし、母国GPに臨んだガブリエル・ボルトレト(ザウバー)も1周目でクラッシュを喫するなど、波乱の展開で幕を閉じた。

11位:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
「ファンにとっては面白いレースだったと思うけど、僕たちにとってはあまり良い結果じゃなかった。週末を通してペース不足に苦しんでいたけど、今日は少し持ち直せた。ただ最初のスティントを引っ張りすぎたことでポイント圏を逃したと思う。その後のスティントでは速さも戻ってきて前のグループに追いつけたけど、最後はあと少し届かなかった。ライバルたちがポイントを取ったのは悔しいけど、気持ちを切り替えてラスベガスで挽回したい。」

12位:エステバン・オコン(ハース)
「序盤のパンクがなければ、もっと上に行けたと思う。不運にもVSCが明けたタイミングでパンクしてしまった。最後はポイント争いの集団に追いついていいバトルをしていたけど、あと数周足りなかった。ペースは良かったし手応えもあったけど、運が味方してくれなかった。」

13位:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
「望んでいた結果ではなかった。1コーナーで挟まれてクルマにダメージを負ってしまい、そこからレースが苦しくなった。それでもなんとかポイント圏を目指して走ったけど、ピットストップでの遅れとダメージが響いた。似た特性のサーキットが続くので、何ができるか分析したい。残り少ないレースだけど、最後まで諦めない。」

14位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
「今日はいい一日ではなかった。ハードタイヤでスタートするリスクを取ったけど、うまくいかなかった。P14というのは残念な結果だし、昨日のスプリントでの強さを考えると悔しい。ペースが足りなくて、できることは限られていた。次のラスベガスでは強い週末にしたい。」

15位:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
「後方からのスタートだったから厳しいレースになると思っていたけど、実際に長い午後になった。朝方は雨の気配があったけど結局降らず、みんな似たような2ストップ戦略になった。スプリント後にクルマを全面的に組み直したけど、同じフィーリングを取り戻せず、グリップも足りなかった。その結果タイヤのデグラデーションにも苦しんだ。最後のスティントでは少しペースを取り戻せたけど、ポイント圏までは届かなかった。ファンの声援は最高だったし、チームとピエールのポイント獲得を祝いたい。」

角田裕毅 ブラジルグランプリ

16位:ランス・ストロール(アストンマーティン)
「インテルラゴスでの週末はあまりポジティブではなかった。スプリントでは良かったけど、予選と決勝ではペースがなかった。角田との接触でレースが台無しになったし、そこから挽回するのは難しかった。ハードタイヤもうまく機能しなかったけど、根本的にはクルマの速さが足りなかった。2週間後のラスベガスでやり直したい。」

17位:角田裕毅(レッドブル)
「週末を通して難しい展開でした。チームとして多くのことを試しましたが、うまくいった部分もあれば、そうでない部分もありました。レース序盤はハードタイヤでいいスタートを切っていくつかポジションを上げることができましたが、ランスとの接触でペナルティを受けてしまい、そこからは厳しいレースになりました。そのペナルティを消化するときにチームが早くマシンに触ってしまい、さらに10秒の追加ペナルティを受けることになってしまいました。それでレースが崩れましたが、最後のスティントではいいペースを取り戻せました。残りのレースでもできる限りのことをして最大限の結果を目指します。マックスの走りは本当にすごかったですし、チームにとって素晴らしいポイントになったと思います。」

DNF:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
「今日は完全に忘れたいレースだ。1周目の接触でクルマに大きなダメージを負い、ダウンフォースが大きく失われてしまった。チームはなんとか続ける方法を探してくれたけど、ペナルティもあって戦うのは難しかった。最後はリタイアするしかなかった。こういう形で週末を終えるのは残念だけど、ブラジルのファンのサポートには本当に感謝している。残りのレースに全力で挑むよ。」

DNF:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「リタイアは残念だ。僕はアンソネリとピアストリの接触に巻き込まれた形で、避けきれずクルマに当たられてしまった。コンストラクターズ選手権2位を争っている状況で、これは本当に痛い。次の3戦では完璧な週末を重ねないと、そのポジションを守るのは難しい。金曜からここまでチームがよく立て直してくれただけに残念だ。」

DNF:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
「本当に厳しい週末だった。初めての母国レースだっただけにいい走りを見せたかったし、最低でも堅実なレースをしたかったけど、1周も完走できなかったのはとても堪えた。スタートは良くてすぐに1つポジションを上げ、もうひとつ仕掛けようとした時にランスと接触した。1周目のレーシングインシデントで、こういうことは起こりうる。ファンの応援は本当に素晴らしかった。難しい瞬間でもずっと声をかけ続けてくれて、僕の名前を呼んでくれて、たくさんの愛情を示してくれた。心から感謝しているし、僕にとって大きな意味がある。母国にとってどれだけ大きい出来事かを感じたし、次はみんなに祝ってもらえるような結果を出したい。こういう週末はチームのみんなにとっても厳しいけど、前を向いて残り3戦で巻き返す。」

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カテゴリー: F1 / F1ブラジルGP / F1ドライバー