角田裕毅 F1サンパウロGPでのストロールとの接触で2ペナルティポイント
2025年F1サンパウロGP決勝で、レッドブル・レーシングの角田裕毅がランス・ストロール(アストンマーティン)との接触によりスチュワードから2ペナルティポイントを科され、累計7ポイントに達した。

レース序盤、ビコ・デ・パト(Bico de Pato)でフランコ・コラピントをイン側から抜こうとした際にオーバースピードとなり、前方を走るストロールのリアに接触。これによりアストンマーティンがスピンを喫した。

スチュワードは、角田裕毅が周囲よりも大幅に高い速度でコーナーへ進入していたと指摘し、「6周目、22号車(角田)は8コーナーに他車よりもはるかに速いスピードで進入し、18号車(ストロール)の背後イン側に接近して接触を引き起こし、スピンさせた。22号車がこのインシデントに全面的に責任を負う」と判断。衝突を引き起こした標準的な罰則として10秒タイムペナルティと2ペナルティポイントが科された。

しかし角田裕毅はこの10秒ペナルティをピットストップ時に正しく消化できず、さらに追加の10秒ペナルティを受けることとなった。

スチュワードによると、「マシンがペナルティ消化のために静止している間に、メカニックが左リアホイールナットを緩め始めた。FIA F1スポーティングレギュレーション第54.4条(c)により、タイムペナルティ中はいかなる作業も行ってはならない。手、工具、または機器による接触も“作業”とみなされる」とし、「ペナルティ時間が経過する前に作業が始まったため、ペナルティは正しく消化されなかった」として再度10秒のペナルティが追加された。

角田裕毅はこの2度目のタイムペナルティを正しく消化し、レースを完走した。

角田裕毅のレースと影響
17番グリッドからスタートした角田裕毅にとって、今回のサンパウロGPは厳しい展開となった。ストロールとの接触に加え、ペナルティ消化のミスによって順位を大きく落とし、週末を通してリズムを取り戻せないままレースを終える結果となった。

この結果、角田のペナルティポイントは通算7点に達し、12点に達すると自動的に1戦出場停止となるため、今後数戦での走りには一層の注意が求められる。

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング / F1ブラジルGP