バルテリ・ボッタス キャデラックF1契約始動前にフェラーリで早期テスト希望
バルテリ・ボッタスは、キャデラックとの契約が正式に始まる前に再びF1マシンに乗りたいと望んでいる。

メルセデスが、彼の新契約が正式にスタートする1月1日まではリザーブドライバーとしてのテスト参加を阻止していると報じられていたが、フィンランド通信社STTに対しボッタスは、年内にフェラーリの2023年型マシンを走らせたいと語った。

「11月か12月にテストができればと思っている」と、今シーズンはサイドラインに置かれてきたボッタスは述べた。

36歳の彼は、今季ずっと他のドライバーが戦っているのを見てきたことが辛かったと認めている。

「スタートグリッドにクルマが並ぶたびに『なんてこった』と思うんだ。でもスポーツをより深く理解するようになった。F1ドライバーでいることは世界最高の仕事だし、それを何年も心に刻んでいくよ」

キャデラックは2026年にワークスチームとして参戦を開始するが、そのマシンは1月に公開される予定だ。バルセロナで月末に予定されている5日間のプログラムを見据え、ボッタスは「テストが始まるときには準備万端でいたい」と語った。

通算10勝、20ポール、67回の表彰台を誇るナストラ出身のベテランは、キャデラックが直面する学習曲線について幻想を抱いてはいない。「数年はかかるだろうけど、僕はまだ数年は走れると思っているし、チームの成功の一部になれると信じている」

バルテリ・ボッタス キャデラック F1

すでにチームに加わっている経験豊富な人物――パット・シモンズ、ニック・チェスター、そしてグレアム・ロードン代表――の存在にも勇気づけられている。「このチームでは物事をきちんとやる機会がある」と、かつてマルシャを率いたロードンについてボッタスは語った。

「僕たちはうまくやれている」

契約交渉についても、ボッタスはあっさりしたものだったと明かす。「アメリカ側が僕を欲しがってくれていたから、すぐに決まったんだ」

そして、同じくF1ベテランのセルジオ・ペレスがチームメイトに加わることで、落ち着いた環境ができると期待している。「彼は多くのチームで経験を積んだ冷静な人物だ。僕たちは常にチームを第一に考えるし、それこそキャデラックに必要なものなんだ」

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カテゴリー: F1 / バルテリ・ボッタス / キャデラックF1チーム