バルテリ・ボッタス、キャデラックF1を支えるメルセデス経験の「違う角度」
2025年シーズンをレースシートなしで過ごしたバルテリ・ボッタスだが、その1年は無駄ではなかったと考えている。むしろ、F1ドライバーとしてこれまで以上に多くを学んだ時間だったという。

13年連続でF1に参戦してきたボッタスは、2024年末にザウバーを離脱したことでグリッドを外れ、2017年から2021年まで所属していたメルセデスにリザーブドライバーとして復帰した。メルセデス在籍時にはルイス・ハミルトンの僚友として戦い、チームのコンストラクターズ選手権5連覇に貢献している。

当時、リザーブという立場を受け入れたボッタスは、将来的に再びチャンスが訪れる可能性を信じ、F1パドックとの接点を保ち続けることを重視していた。そしてF1がキャデラックの11番目の参戦を正式に承認すると、アメリカの新チームは初年度に向けて経験豊富なラインアップを選択し、ボッタスはセルジオ・ペレスとともに起用されることになった。

ボッタスは、メルセデスで過ごした1年間で得た知見が、キャデラックでの新たな挑戦に大きく役立つと感じている。レース週末を通して無線で飛び交う情報や、数多くのミーティングに参加した経験が、これまでとは「違う角度」からF1を理解するきっかけになったという。

「おそらく、スポーツをまったく違う角度から見ることができたのが一番大きい」と、ボッタスはRacingNews365の独占インタビューで語っている。

「レースをしているとき、僕がコース上にいる場合、実際の接点はほとんどエンジニア一人だけだ。自分が知るのは基本的にそれだけなんだ」

「でも、リザーブとしては、毎セッション、毎イベントで、すべてのチャンネルのやり取りを聞いていた。トラックオペレーションや各部門がどう動いているのか、チーム全体がどのように機能しているのかを、はるかに詳細に見ることができた。これまで以上の知識を得られたと思う」

バルテリ・ボッタス キャデラック F1

現役ドライバーとして週末を戦っていた頃は、限られた人数とともに作業し、物事をできるだけシンプルにしながら優先順位をつける必要があったという。しかし、時間的な余裕を持って全体を俯瞰できたことで、チーム運営の実像を深く理解できたと振り返る。

「少人数と一緒に仕事をして、できるだけ物事を単純化し、何を優先すべきかに集中する。それがレースドライバーとしての普段の週末だ。でも今回は、実際にすべてがどう機能しているのかを見ることができた」

「それは、すべてを一から作り上げているチームに加わるうえで、本当に役立つはずだ」

ボッタスは、キャデラックでの活動の中で、メルセデスでの経験を思い出す場面が必ず出てくると確信している。

「きっと、メルセデスではこうやっていた、これは自分たちにも使えるかもしれない、そう考える瞬間があると思う。そういう意味で、この経験は助けになるはずだと思っている」

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カテゴリー: F1 / バルテリ・ボッタス / キャデラックF1チーム