F1ベルギーGP 予選Q1:角田裕毅は13番手通過 ハミルトンとアントネッリ敗退
2025年F1ベルギーGP予選は、初回セッションから波乱の展開となった。Q1ではルイス・ハミルトン(フェラーリ)、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、キミ・アントネッリ(メルセデス)といった主力ドライバーたちがまさかの敗退を喫した。

最も衝撃的だったのは、ハミルトンの敗退だ。セッション終盤、7番手に浮上して突破を確実にしたかに見えたが、最終アタックのタイムがトラックリミット違反で抹消され、16番手に転落。ガブリエル・ボルトレト(ウィリアムズ)が繰り上がりでQ2進出を決めた。

アロンソは残り時間ゼロの段階で17番手。再アタックには間に合わず、無念のノックアウト。アントネッリも最終アタックで一時は12番手に上がったが、他車のタイム更新により順位を落とし、18番手でQ1敗退となった。

このセッションでは複数のピットレーンインシデントも発生した。ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)とランス・ストロール(アストンマーティン)の接触が審議対象となっており、セッション後に調査が行われる見通し。また、オリバー・ベアマン(ハース)とアロンソの接触も記録されたが、こちらは不問とされた。

コース上ではトラックエボリューションの影響が大きく、ラストアタックでの順位変動が続いた。角田裕毅(レッドブル)やボルトレトは終盤にタイムを更新し、土壇場でQ2進出を果たしている。特に角田裕毅は、トラフィックやタイヤの使い方が鍵となる中で、重要な一発を決めてみせた。

F1随一の高速サーキットであるスパ・フランコルシャンらしい、天候と路面状況に翻弄されたQ1。予選はまだ始まったばかりだが、波乱含みの展開はすでに決勝への伏線となっている。
Q1敗退者(16位〜20位)
16位 ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
17位 フランコ・コラピント(アルピーヌ)
18位 キミ・アントネッリ(メルセデス)
19位 フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
20位 ランス・ストロール(アストンマーティン)

セッション結果の確定と注目点
■ ハミルトンは最終アタックで一時突破を決めたかに見えたが、トラックリミット違反でタイム抹消。
■ アロンソとアントネッリはアタックタイミングや僅差の競り合いに泣き、いずれもQ1敗退。
■ ストロールは18番手で脱落、ピットレーンでのヒュルケンベルグとの接触も審議対象に。
■ コラピントはミディアムスタートの戦略も実らず、17番手で予選を終える結果に。

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カテゴリー: F1 / F1ベルギーGP / F1レース結果