スパ・フランコルシャン 2028年・2030年もF1開催の可能性「排除せず」

今年初め、不確実な時期を経てF1と伝統のサーキットは2031年までの6年間の新契約を締結した。この契約により、ベルギーGPは2026年、2027年、2029年、2031年に開催が確定している一方、2028年と2030年は他の開催地に枠を譲る形で欠場となる。
これはリバティ・メディアが他の会場にスペースを与えるために導入した新しい計画の一環だ。
しかしワトレ氏はオランダ誌『Formule 1』に対し「もしかすると、他の2年にもレースがあるかもしれない。私は何も排除していない」と語った。
元ベルギー副首相であり、グランプリ運営団体およびサーキットの両方の会長を務める同氏は次のように説明した。「原則として、2028年と2030年にはスパ・フランコルシャンの代わりに別のサーキットがカレンダーに入る。しかし、もしそれが実現しなかったり、うまくいかなかったりしたらどうだろう。その場合、ベルギー人は空席を喜んで埋めるだろう。この契約はあくまでその年に最低4レースがあるというもので、最大値ではない」
ワトレ氏はスパの人気が「現在は非常に大きく、かつてないほどだ」と強調した。背景にはNetflixの『Drive to Survive』やブラッド・ピット主演の大ヒットF1映画の効果があるという。
「我々の観客のおよそ3分の1は34歳未満で、また3分の1は女性でもある」と明かした。「素晴らしい混合だし、まさに我々が望んでいるものだ。特にヨーロッパでは注目を集める競争が激しい中で、スポーツを魅力的に保つ助けになっている」

一方でリバティ・メディアとの交渉は「厳しかった」と認めたものの、ワロン地域の支援によって6年契約を獲得できたと評価した。
「彼らはF1にとても良いイメージを与えている」と、アメリカの商業権保持者について述べた。「スポーツは現在非常に強い。多くの国がレースを開催したいと望んでおり、それがカレンダーをどんどん動かしている。我々は今、4レースを含む6年契約を得ており、これが今後、中期的な展望を与えてくれる」
ワトレ氏はスパの最優先事項は少なくとも2027年までの開催確保であると語った。「その後も、2029年や2031年にも開催する」と述べた。
「つまり2028年と2030年には少なくともレースがない可能性がある。ただしレースがある可能性もある。だが、それに確率を付けるつもりはない」と付け加えた。
カテゴリー: F1 / F1ベルギーGP