2022年 F1アゼルバイジャンGP 決勝:ドライバーコメント(優勝~10位)
2022年F1第8戦アゼルバイジャングランプリの決勝でトップ10入りしたドライバーのコメント。

優勝はレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン。今季5勝目、通算25勝目をマーク。セルジオ・ペレスも2位に続いてレッドブル・レーシングが1-2フィニッシュ。3位にはジョージ・ラッセル、4位にはルイス・ハミルトンとメルセデスF1勢が続いた。

優勝:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「今日のマシンには驚異的なペースがあり、タイヤを上手くケアしながらリードを広げることができた。スタートではチェコが良い仕事をしてシャルル(ルクレール)の前に出たけれど、僕はブロックされて行き場を失ってしまった。ハードタイヤに交換して首位に立ったあとは上手くタイヤを管理しながらギャップをコントロールできた。シャルルとバトルができればよかったけれど、彼はリタイアしてしまった。チームのために1-2フィニッシュを達成できて本当に良かった。今日は大量にポイントを獲得できたし、フェラーリとのギャップを広げることができた。まだ先は長い。ロングシーズンなので、チームとして引き続きプッシュする必要がある」

2位:セルジオ・ペレス(レッドブル)
「かなり良いスタートを決められたし、レースをリードしていた。状況をコントロールできている感覚があった。そのあと、バーチャルセーフティカー(VSC)導入のタイミングが少し悪かったために、多少難しい展開になってしまった。通常なら最初のスティントは苦しい展開になるので、そこでレースをリードできていれば、自分が好調に思える。しかし、今日は違った。レースとはこういうものだ。リアタイヤのデグラデーションが悪化してマックスを抑えられなかった。マックスは非常に速かったので、ほとんど手こずることなく僕をパスしたのは当然だ。フェラーリが2台ともリタイアしたあと、ハードタイヤを履いた僕たちは一定のペースを維持するよう指示された。それからの残りのレースはうまくマネージできた。どのような部分でマシンの速さを引き出せるかを理解してからカナダへ向かわなければならない。また優勝争いに絡みたい。今日はチームにとって素晴らしいリザルトだ。コンストラクターズにとっても良い1日になった」

3位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
「90分間、どのラップのどのコーナーでも地面にたたきつけられていた。かなり激しかった。今夜はよく眠れそうだ! 現時点では対応しなければならないことだけど、短期的にできることはあまり多くない。このスポーツには知的な人や非常にのあるエンジニアがたくさんいるので、解決策を見つけられると信じている。今日は純粋なペースでは表彰台を獲得することはできなかったけど、チームは信頼性の高いマシンを提供するためにとても頑張ってきたので表彰台に立つことができた。ミッドフィールドの前に出るという良い仕事をしたし、フェラーリの不運を活用した。チームとして、これを前向きにとらえているし、ブラックリーとブリックスワースの全員の頑張りを称えたい。僕たちは速くないし、パフォーマンスを引き出すにはまだ先が長いとわかっている。実験をしたり、試したりしている。モントリオールまでの1週間で解決策を見つけるのは難しいけど、近いうちにそこにたどり着けることを願っている」

4位:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「痛みで歯を食いしばり、アドレナリンでなんとかレースを乗り越えた。特にここのストレートで経験する痛みは言葉ででは表せない。結局のところ、僕がポイントを獲得するのを頼りにしているみんなのことを考えていた。それでも、僕らたち上位にいる! 3位と4位はチームにとって素晴らしい結果だ。チームは戦略で素晴らしい仕事をした。このバウンシングを解決すれば、レースで優勝争いができるようになるだろう。バウンシングだけで1秒以上、あるいは少なくとも1秒はロスしている。明日はファクトリーに行くので、良いギトンをして、プッシュし続けていく」

5位:ピエール・ガスリー(アルファタウリ)
「今日、5位でフィニッシュできたことは、今シーズンのはじめの頃などを考えれば、とてもよかったと思う。これまでは運がなかったので、クリーンな週末を過ごすことが重要で、このバクーで達成することができた。今週末、僕たちはミスなく過ごすことができた。プラクティスでは素晴らしいペースを見せ、昨日は今季最高の予選を行い、今日は今季最高位でフィニッシュすることができた。ルイス(ハミルトン)とのバトルも楽しめた。新品ハードが1セットだけで臨んだので、レースが始まる前から難しい展開になることは分かっていた。だからレースがクリーンに終わることを願っていたけど、残念ながら2度目のバーチャルセーフティカーが入り、僕たちに有利にならなかった。ピットインしてタイヤを交換したルイスに対してできる限り防御しようとしたけど、彼のほうがずっと速かった。レース中はタイヤを温存しようとしたけど、その時点でタイヤの状態はあまりよくなかった。でも、メルセデスと戦える位置にいるということは、僕らが本当にいい仕事をしているということだし、今日たくさんのポイントを獲得できたことはチームにとって素晴らしいことだ」

6位:セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)
「6位は本当に素晴らしい結果だ。僕たち全員が、その結果に満足できると思う。僕たちはこの車の限界を押し広げてきたし、今それが報われ始めている。今日、僕たちはアルファロメオよりも速く、アルピーヌとアルファタウリに匹敵していた。そして、それは僕たちのゲームを少し変える。チームは素晴らしいピットストップを行い、ルイス(ハミルトン)の前に躍り出ることができた。その後、エステバ(オコン)を抜いたけど、彼とはそのポジションのためにもっとバトルになるなと思っていたので、エスケープに出て、タイムを失った。そのインシデントがなければ、5位争いができたと思う。それでも、これは素晴らしい結果だ」

7位:フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)
「今日は難しいレースだったけど、うまくいったし、7位に満足している。 何台かのリタイアの恩恵を受けたのは明らかだけど、このようなことは起るものだし、僕たちはそれらを利用して、実際に僕たちの強みを最大化するためにその場所にいた新しいタイヤで数台の車をオーバーテイクしたし、僕たちはストレートで非常に速かったが役に立った。僕たちのパワーユニットは強力で競争力があるように見えるし、それは常に良いことだ。 現在、多くの車と非常に拮抗しているし、カナダもかなり似たようになると思う。 カナダでもっと多くのポイントを獲得することを目指そう!」

8位:ダニエル・リカルド(マクラーレン)
「ポイントを獲得できてうれしい。チームと僕にとって久しぶりだしね。戦略が分かれた波乱に富んだレースだったし、序盤はハードタイヤでランドよりも少し速かったことでチームオーダーがあった。最後のハードでは彼の方が速かったのでさらにチームオーダーだった。結局、僕にはフェルナンドに挑戦するために十分な速さがなかった。ストレートで近づいても、彼はとにかく速かった。僕たちはマシンのドラッグを少し取り除かなければならない。それが今週末のアキレス腱だった。でも、それ以外は結果を最大化できたと思う。スムーズな週末を過ごせたことをうれしく思う」

9位:ランド・ノリス(マクラーレン)
「結果にはかなり満足している。バクーではよくあるように、VSC中に他のマシンがピットインした結果、順位をいくつか落としたのは不運だった。戦略の違いだ。そこに関しては少し負けたけど、ペースはよかった。ここでは、僕たちのパッケージでオーバーテイクするのは難しいと感じたけど、マシンの実際のペースは強かった。今日は、すべてを考慮すると、最大限の結果だったと思う。でも、もちろん、もっと上位を望んでいるし、弱点を克服して、次戦のモントリオールではもっと良いパフォーマンスを目指す」

10位:エステバン・オコン(アルピーヌ)
「今日は非常にチャレンジングなレースだったので、またトップ10入りして、ダブルポイントフィニッシュできたのはポジティブだ。いつものように、チームとして報告を行い、次回どの分野を改善できるかを確認していく。僕たちは金曜日と土曜日の両方で速かった。予選は少し不幸だったし、それは今日のトラックポジションに役立たなかったけどね。すべてのピースをつなぎ合わせることができれば、もっと多くのポテンシャルがあるのは間違いない。ポジティブな気持ちでバクーを離れられるし、すでに来年カナダに戻るのを楽しみにしている。カナダでもポイント獲得を継続することが目標だ」

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カテゴリー: F1 / F1アゼルバイジャンGP / F1ドライバー