F1アゼルバイジャンGP 決勝:トップ10 ドライバーコメント
2025年F1アゼルバイジャンGPの決勝でトップ10入りを果たしたドライバーのコメント。9月21日(日)にバクー・シティ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第17戦 アゼルバイジャングランプリの決勝レースが行われた。

アゼルバイジャンGPはマックス・フェルスタッペンが圧倒的な走りを見せ、ポール・トゥ・ウィンで今季4勝目を挙げた。ローダウンフォース仕様のRB21を完璧に操り、スタートから一度も首位を譲らない“グランドスラム”達成となった。

メルセデス勢も表彰台に返り咲き、ジョージ・ラッセルが体調不良を押して2位、アンドレア・キミ・アントネッリが4位とそろって上位に入った。

カルロス・サインツJr.はウィリアムズ移籍後初の表彰台を獲得し、チームに2021年以来の快挙をもたらした。レーシングブルズはリアム・ローソンが5位でキャリアベスト、アイザック・ハジャーも10位でダブル入賞。レッドブルの角田裕毅も今季最高位の6位を記録し、復調の兆しを示した。

1位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「素晴らしい週末だったし、今日は本当にいいペースがあって、結局かなりシンプルなレースになった。今日は前からスタートできたのが鍵で、タイヤマネジメントもうまくいった。最初のスティントも順調で、やりたいことをすべて実行できた。戦略はハードからミディアムへで、途中でセーフティカーが入らなかったのは幸運だった。このサーキットはレイアウトが難しく風も強いから、一貫性を保ち壁に当たらないよう常に自分に言い聞かせないといけない。マシンの感触は良く、ペースをコントロールしてメルセデスに対して大きなギャップを築けた。ここ2戦は素晴らしかったし、どちらもローダウンフォースのトラックだ。ほかのサーキットでどうなるか様子を見るが、今はただこの瞬間を楽しんでいる。チームとの関係は本当に良いし、マシンがうまくいけばすべてがかみ合う」

2位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
「表彰台に戻れて本当に嬉しい。ここ最近は厳しいレースが続いていたし、今週末は体調も良くなかったので、今日は一段と大変だった。それでもP2で終えられて満足だ。チェッカーフラッグを見た時は本当にホッとした!カルロス(サインツ)とウィリアムズにもおめでとう。僕たちの方はマシンのフィーリングが一貫して良かったし、キミも素晴らしい仕事でP4を持ち帰ってくれた。コンストラクターズでフェラーリとレッドブルと2位を争う上で重要なポイントだし、残り7戦の接戦に向けてこの結果を足掛かりにしたい」

3位:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
「バクーでP3フィニッシュして表彰台に上がれたのは最高の気分だ!自分のベストレースの一つだと思う。これまで本当にハードワークを続けて大きな浮き沈みも経験してきたけれど、この結果で報われた。ウィリアムズでこれから起きることの序章に過ぎないし、この方向で進み続ける必要がある。今日はペースがあって、必要な場面でやり切れた。ミスもなく、完全に実力でつかんだ素晴らしい表彰台だ。現場とファクトリーのみんな、そしてウィリアムズファンに感謝!次が待ちきれない、Vamos!」

4位:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
「ここ最近よりはずっと良いグランプリになった。それでも表彰台に届かなかったのは少し悔しい。最後の数周でカルロス(サインツ)に迫っていたけど、DRS圏内に入るだけのペースがなく、オーバーテイクは試せなかった。彼は素晴らしい仕事をしたので祝福したい。もっと上を狙っていたけど、今日の結果も悪くないし、ジョージが2位でチームとしては良い一日になった。フェラーリに多くのポイントを積み上げてコンストラクターズ2位に戻れたのはポジティブだ。バクーの勢いをシンガポールにも持ち込みたい」

5位:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
「報われたレースだった。特に最後の10〜15周は本当に激しかった。スタート位置を考えれば少し残念だけど、現実的には今日は前の連中と戦えるスピードがなかった。それでも常に望みは持っていた。P5は僕たちにとって大きい、特に今の選手権を考えれば。週末を通して良いクルマを用意してくれたチームに感謝だし、ポイントを持ち帰れて嬉しい。全力を尽くした!」

F1 アゼルバイジャンGP 角田裕毅

6位:角田裕毅(レッドブル)
「アゼルバイジャンでは本当に強い週末をまとめることができて、ずっと求めてきたパフォーマンスを発揮できました。なので、チームでの今季ベストリザルトを獲れたのは妥当だと思います。昨日の予選でいい位置に自分たちを置けて、プラクティスのロングランで見せた良い兆しを、決勝で結果につなげたかったんです。ミディアムでもハードでもタイヤのデグラデーションはあまりなくて、誰も大きくペースが落ちなかったのでオーバーテイクは難しかったですが、それでもP6には満足しています。チームから大きなサポートをもらっているので、しっかりポイントで恩返しできて良かったです。マシンに施した変更が今回うまく機能して、これまでより決勝で競争力を高められました。今回に向けては、できるだけパフォーマンスを引き出せるようオフトラックでもかなり努力してきましたし、今日は正しい方向へ一歩進めたと感じています。自分の中で何かを解きほぐせた感覚があって、次戦以降にも持ち込めると思います。マックスには心からおめでとうと言いたいです。彼らしいクラシックなドライブでした。チーム全体のオペレーションも非常に高いレベルにありますし、この勢いを継続したいと思います。シーズンの最後まで、僕たちは何一つ諦めません」

7位:ランド・ノリス(マクラーレン)
「難しいレースで、週末全体も難しかった。今日はペース自体は悪くなかったけど、オーバーテイクするには十分ではなかった。昨日の仕事が不十分だったことと、今日は現実的な戦略オプションが少なかったことで、できることは多くなかった。フラストレーションはあるけど、気持ちを切り替えてシンガポールに向かう」

8位:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
「望んでいた結果ではないし、もちろん残念だ。今日はクルマの中での快適さが増してバランスも良くなっていたけれど、前のクルマに追いつくのは難しかった。彼らのペースが強かったからね。予選が鍵だし、この週末は最大化できなかった。予選のセットアップ選択と実行が理想的ではなく、本来いるべき位置より後ろからのスタートになってしまった。8位と9位を争うのは、本来の可能性を反映していない。今後数週間で予選パフォーマンスをどう改善するかに集中する。チームとピットクルーの良い仕事に感謝しているし、シンガポールで立て直す」

9位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「今日はスタートでハードかミディアムかに分かれた中で、同じタイヤの集団の中でいかに前に出るかが重要だった。第2スティントの大半でリアム(ローソン)の後ろに詰まってしまった。彼はミディアム、僕はハードで戦略が違っていて、抜けなかった。それにパワーユニットに小さな問題が出て数周ペースに影響した。結局いちばん響いたのは予選結果だ。Q3でミスをして10番手スタートになった。P8やP9を狙うのは僕の目標ではないし、戦いたい位置でもない。リセットして次に備える必要がある。今回のバクーは例年より気温が低く、タイヤの扱いに影響が出た。シンガポールは気温が高いはずだから、状況は良くなると思う。カルロス(サインツ)の初表彰台はおめでとう。強い週末だったし嬉しいよ」

10位:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
「レース前に油圧の問題があったけど、チームのみんなが素晴らしい仕事で間に合わせてくれた。スタートはすごく良かったのに、昨日と同じ高くつくミスをしてしまい2つポジションを落とした。ハードではすごく良いペースだったけど、ミディアムはそれほどではなかった。なぜかを理解するために分析が必要だ。それでもポジティブな点や学びはたくさんあった。リアムは完璧なレースをしたし、ダブル入賞できてチームのために本当に嬉しい。シンガポールが楽しみだし、うまくやれる自信がある」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / F1アゼルバイジャンGP / F1ドライバー