アストンマーティンF1 母国シルバーストンで苦戦 キャデラックに1.2秒差の屈辱
アストンマーティンはF1第9戦イギリスGP初日、母国シルバーストンで厳しい現実を突きつけられた。スプリント予選ではフェルナンド・アロンソ、ランス・ストロールともにSQ1敗退を喫し、新規参戦のキャデラックに約1.2秒もの差をつけられる苦しいスタートとなった。

チームはハンガリーGPで予定する大型アップデート「AMR26B」投入まで現状のマシンで戦う方針を崩しておらず、アロンソも「今日のパフォーマンスは驚きではなかった」と現状を受け止めている。

母国GPでも露呈したAMR26の限界
スプリントフォーマットで行われるイギリスGPでは、マシンを調整できるフリー走行はわずか1時間しかない。十分なセットアップ作業を行えない中、AMR26は高速コーナーが連続するシルバーストンで序盤から安定性を欠いた。

とりわけマゴッツ、ベケッツといった高速区間ではマシンの挙動が安定せず、ドライバーは十分に攻め切れない状態が続いた。

スプリント予選では路面コンディションの向上とともに各チームがタイムを更新した一方、アストンマーティンは改善幅が小さく、2台ともSQ1で姿を消した。

特に衝撃的だったのはキャデラックとの差だ。今季から参戦した新チームに純粋な速さで約1.2秒離され、両車ともスプリントでは最後尾付近からのスタートを余儀なくされることになった。

フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

アロンソ「今日の結果は予想どおりだった」
アロンソは予選後、現在の競争力を踏まえれば今回の結果は想定内だったと率直に認めた。

「今日のパフォーマンスには驚かなかった。フリー走行が1回しかない中で、すべてを最適化するのは難しかった」

一方で、限られた条件の中ではチームとして最大限の仕事はできたと評価している。

「スプリント予選のラップには満足しているし、チームとして良い仕事ができた。ただ、まだ僕たちが目指している位置からは遠い。明日のスプリントで何ができるか見てみよう」

これらのコメントからも、現状はドライバーや現場のオペレーションでは埋められないマシン性能そのものが課題となっていることがうかがえる。

ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

ストロール「改善を待つしかない」
チームメイトのストロールも、現状では大きな改善は望めないとの認識を示した。

「今日はいろいろ試したけれど、難しい一日だった。今夜はデータを分析し、明日に向けて少しでも改善できる点を探したい」

その上で、根本的な解決にはアップデートが必要だと強調した。

「自分たちでコントロールできることに集中するしかない。でも改善パッケージが投入されるまでは忍耐強く待たなければならないと分かっている」

AMR26B投入まで続く我慢の戦い
アストンマーティンは今季序盤から厳しい戦いが続いており、チームはハンガリーGPで導入予定のAMR26Bを今シーズン最初の本格的な巻き返し策と位置付けている。

それまでは現行マシンでポイント争いを続けるしかなく、高速サーキットのシルバーストンでは、その厳しい現実が改めて浮き彫りとなった。

母国グランプリ初日は、チームが抱える課題の大きさを示す結果となったが、アロンソ、ストロールともに悲観するのではなく、改善パッケージ投入まで現実的な戦いを続ける姿勢を崩していない。

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