エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティンF1のチーム代表に就任

ニューウェイは今年3月1日にアストンマーティンへ加入し、それ以前はおよそ20年間にわたってレッドブルで活躍してきた。今回の新たな役割では、ニューウェイが技術チームを指揮し、マシンのトラックサイド運用も含めた現場での活動を監督する。
アンディ・コーウェルはチーフ・ストラテジー・オフィサーに就任
過去1年間チーム代表兼CEOとして、来季のワークス移行に向けた組織改革を進めてきたアンディ・コーウェルは、チーフ・ストラテジー・オフィサーへと役割を移す。
コーウェルの新たな任務は、ホンダ(ワークスPUサプライヤー)、アラムコ(燃料)、バルボリン(潤滑油)との技術パートナーシップを最適化し、チームと各パートナー間の技術統合を強化することにある。
アストンマーティンは、このリーダーシップ構造の変更について「ニューウェイとコーウェルそれぞれの強みと専門性にフォーカスし、組織効率を確保するため」と説明している。
コーウェルは今後、エグゼクティブチェアマンのローレンス・ストロールに報告し、ストロールは引き続きチームのビジネス面を統括する。

ニューウェイ「新しい挑戦に向けてベストな準備を」
エイドリアン・ニューウェイは次のように述べた。
「この9カ月間で、チーム内には素晴らしい個々の才能があると感じてきた。来年からこの追加の役割を担うことを楽しみにしている。2026年に向けてアストンマーティンがワークスチームとなる新たな状況に直面し、さらに新レギュレーションという大きな課題もある中、最高の状態で臨めるよう準備していく」
「アンディの新しい役割は、ホンダをはじめとする3つの主要パートナーとの新PU統合に特化するもので、この旅路で非常に重要になる」
ストロール「チームにとって相応しい決断」
ローレンス・ストロールは次のようにコメントした。
「アンディ・コーウェルは今年、素晴らしいリーダーだった。世界レベルのチームを構築し、組織としてうまく機能させることに尽力し、レースカーを我々の活動の中心に据える文化を育んでくれた」
「今回のリーダーシップ変更は、チームの利益を最優先にした相互の合意による判断だ。彼が新しい役割で引き続き貢献してくれることを楽しみにしている」
コーウェル「ワークス移行に向けた基盤は整った」
アンディ・コーウェルは次のように述べた。
「ワークスチームへの移行に向け、必要な組織改革を進め、エイドリアンと組織全体のための基盤を築いた今、私がチーフ・ストラテジー・オフィサーとして新たな役割を担うタイミングとして適切だと考えている」
「この役割では、チーム、ホンダ、アラムコ、バルボリンの技術パートナーシップを最適化し、新しいPU・燃料・シャシーのシームレスな統合を確実にしていく」
アストンマーティンは今季苦戦、ニューウェイは来季マシン開発を担当
アストンマーティンは今季苦戦し、現在コンストラクターズ選手権8番手。昨年より3つ順位を落としており、シーズン残り2戦を前に厳しい状況にある。
一方、ニューウェイは3月の加入以来、来季の新車デザインに取り組んでおり、2026年からの大幅なシャシーおよびパワーユニット規定に合わせたマシン開発が進められている。チームはこれを新時代の幕開けとし、順位向上を目指している。
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