アストンマーティンF1 イモラで今季初の大型アップグレード投入

例年通り、シーズン最初のヨーロッパラウンドとなるイモラでは、多くのチームが新たなアップグレードを導入するが、アストンマーティンもそのひとつだ。
ローレンス・ストロール率いるアストンマーティンは、現在コンストラクターズ選手権で7位に低迷。直近4戦では1ポイントも獲得できておらず(ただしランス・ストロールがマイアミのスプリントでポイントを獲得している)、状況打開が急務となっている。
今回のアップグレードには、新設計のフロアとトップボディワークが含まれており、ダウンフォースの増加と空力特性の安定化が見込まれている。ストロールとフェルナンド・アロンソが再びポイント圏内で戦うための鍵となる改良だ。

このパッケージは旧風洞で開発されたものの、新設された風洞での改良を経て仕上げられている。もし期待通りのパフォーマンスを発揮すれば、過去18か月にわたり続いてきた「期待外れのアップグレード」の流れに終止符を打つことになる。
金曜の2回の1時間フリー走行では、ストロールが新仕様を担当し、アロンソは前戦マイアミと同じスペックで走行する予定。これにより、チームは2台を使った比較テストを実施し、週末に向けて最適な仕様を選定する。

アストンマーティンのマネージングディレクター、アンディ・コーウェルは次のように説明した。
「週末の序盤は、新仕様を1台、既存仕様をもう1台に搭載し、クロスカーでの比較評価を行う。全く同じコンディションで比較できるため、非常に有益なテストになる」
今季まだポイントを獲得できていないフェルナンド・アロンソも、次のように語っている。
「これは間違いなく朗報だ。選手権第7戦でようやく初めてのアップグレードが届いた。ファクトリーから新しいものが来るときは、常にポジティブな気持ちになる」
「明日のフリー走行はこのパッケージに集中して、その強みを理解し、土曜に向けてベストな仕様を選ぶつもりだ」
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