アンドレア・キミ・アントネッリ F1ハンガリーGP決勝「守りきってポイント」

スタート直後から中団の混戦に巻き込まれたアントネッリは、早い段階で戦略変更を強いられたが、ハードタイヤでの48周を超える耐久走行を完遂。
最終盤には後方から迫る複数台を抑えきり、メルセデスのダブル入賞を支えた。
「最後のスティントは本当に長く感じた。まるで終わらないかのようだった」とアントネッリはレース後に振り返った。
「ハードタイヤで50周近く走ったけど、毎周ターン1では後ろのマシンを抑えるのに必死だった。グリップでは相手の方が有利だったけど、なんとか守り切れてよかった。1ポイントだけど、自分にとっては大きな意味がある。フリーエアではいいペースも出ていたから、夏休み明けにもっと前からスタートできれば、もっと上を狙えると思う。クルマへの信頼も戻ってきたし、予選は悔しかったけど、ポジティブな気持ちでブダペストを後にできる。」
メルセデスのトラックサイドエンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは、アントネッリの粘り強さを称えた。
「キミにとって前半はフラストレーションがたまる展開だった。周囲が異なるタイヤコンパウンドだったため、ポジションを上げにくかった。しかし、ハードタイヤでのスティントを伸ばすという判断が奏功し、彼は10位を掴み取った。50周近い走行をほぼノーミスで耐え抜き、ハジャーやハミルトンといったドライバーを抑え続けたのは見事だった。」
アントネッリにとっては、自信回復を実感するレースとなった。後半戦では予選パフォーマンスの改善とともに、さらなるポイント獲得に期待がかかる。

今回の1ポイント、ここ数戦を考えると大きな意味があるのでは?
アンドレア・キミ・アントネッリ: 今回がヨーロッパでの初ポイントだけど、本当にタフなレースだった。そもそも1ストップで行く予定じゃなかったんだけど、ポジション的にそのまま行くことに決めたんだ。ペースはそこそこ良かったし、特に前がクリアなときはタイムも安定していて、少しずつ改善できていたからね。
難しい展開ではあったけど、こうして1ポイントを取れたことはすごく嬉しい。
この結果で夏休みに入れるのは、ポジティブな材料になりますか?
アントネッリ: 間違いなくそうだね。古いサスペンションに戻してからフィーリングが戻ってきたし、ここからまた積み上げていける感覚がある。夏の間はしっかり休んで、トレーニングもして、もっとフィットした状態で、強くなって戻ってきたいと思ってる。
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