F1アメリカGP 決勝:11位以下ドライバーコメント

惜しくもポイントに届かなかったのはリアム・ローソン(レーシングブルズ)の11位。ランス・ストロール(アストンマーティン)は追い上げて12位、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)はサインツとの接触で後退し13位。
アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)は難しいタイヤ選択に泣き14位、エステバン・オコン(ハースF1チーム)はハードで苦しみ15位に終わった。
レーシングブルズのルーキー、アイザック・ハジャーはセットアップの課題を抱え16位。アルピーヌは終盤にチーム内で順位を巡る綱引きがあり、フランコ・コラピント17位、ピエール・ガスリー18位。ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)は19位完走、カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)は接触で無念のリタイアとなった。
11位:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
「持てる力はすべて出し切ったけど、スタートでターン1に詰まってしまって、それが最終的にポイントを逃す原因になったと思う。全体的に今日のペースは十分ではなかった。ここではオーバーテイクが非常に難しいし、アストンが前後を囲んで完全にコントロールしていた。悔しいね。週末を通してポイントを取れるチャンスはあったのに逃してしまった。学んだことを次のメキシコに生かすよ」
12位:ランス・ストロール(アストンマーティン)
「今日は楽しいレースだった。良いオーバーテイクを重ねながら順位を上げることができた。ポイント圏にもう少しで届くところまでいったけど、グリッドの位置を考えれば厳しい戦いだった。やれるだけのことはやったよ。今日のクルマのフィーリングは良かったし、風向きの変化でマシンが少し生き返った感じもあった。昨日のことを考えればポジティブな日曜だね。次のメキシコに向けて前を向いていく」
13位:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
「今日はフラストレーションの溜まるレースだった。週末を通してクルマの感触は良かったし、スタートポジションから順位を上げられると思っていたけど、そうはならなかった。ターン15でカルロス(サインツ)が仕掛けてきたのを見てスペースを残したつもりだったけど、接触してしまい、現実的に良いポイントを取るチャンスはなくなった。残念な日だけど、すぐにメキシコがある。コンストラクターズ争いも接戦だし、ここから巻き返したい」
14位:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
「フラストレーションの残る一日だった。ハードタイヤでスタートしたけど、路面がすごく熱くてグリップがまるでなく、序盤で実質的にもう1回ストップすることになってしまった。ペース自体は悪くなかったけど、全体的に少し雑な展開だったし、コーナーでうまく噛み合わなかった。このサーキットとは最後までリズムを合わせられなかった感じがする。とはいえ、スプリントではいくつかポイントを取れたし、次のメキシコではもっと整理された週末にしたい」
15位:エステバン・オコン(ハースF1チーム)
「本当に厳しい午後だった。1コーナーで3〜4台抜いたのに、最初の数周で全部失ってしまった。ハードタイヤではまったくグリップせずに滑りまくりだったんだ。そこからはペースも悪くなかったけど、最初の25〜30周で失ったものを取り戻すことはできなかった。なぜこんなに苦しかったのかは明確だから、しっかり見直す必要がある。高速セクションではすごく厳しくて、そこに合わせるためにエアロバランスを下げたら、別の部分で代償を払うことになった。今日は難しかったけど、チームが2ポイント取れたのは良かったと思う」

16位:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
「今日は予想通りのレースだった。後方スタートだったし、今週末は本当にペースが出ていなかった。戦略としてはロングスティントでセーフティカーを待つ形だったけど、今日はクリーンなレースで全然出なかった。とても退屈なレースだったよ。ただ終盤にピエールとのバトルを楽しめたのは良かった。今週末を通してクルマについて理解すべきことが多い。今年はどこでも強かったのに、今回はライドの問題がずっと続いた。原因を突き止めて二度と起こらないようにしないといけない」
17位:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
「チームとしても僕自身としても厳しい一日で、全体的にうまくいかなかった。セッションごとに学びはあったから、次に活かすしかない。終盤はピエールより少し新しいタイヤだったし、後ろからガブリエル(ボルトレト)が迫ってきていた。彼を2台とも後ろに留めたかったから仕掛けたんだ。その点はチームと話して今後に生かしていく」
18位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
「今日は本当にがっかりな午後だった。根本的にパフォーマンスが足りなかった。最初のスティントは悪くなかったし、リアム(ローソン)の後ろでうまくマネジメントしていたけど、ソフトに変えたあとスローピットストップがあって、そこからすべてが崩れた。最後は渋滞にも巻き込まれたし、全く競争力がなかった。日曜のレースが厳しいのはわかっているから、チーム全体で見直す必要がある。またメキシコで仕切り直しだ」
19位:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
「僕にとってはあまり起伏のないレースだった。バーチャルセーフティカーのときに何か違うことを試す手もあったかもしれないけど、後方スタートでは難しい。前を走るマシンに対して明確なアドバンテージもなかった。全体的に厳しい週末だったけど、セッションを通して僕のフィードバックを聞き入れてくれたチームに感謝している。次戦に向けて今回の学びを整理して、頭を上げて前に進むよ」
DNF:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
「こんな形でレースを終えるのは残念だ。今日はクルマのペースがすごく良かった。何周か前にベアマンに対して同じような動きを成功させていたから、ターン15でアントネッリに対してもイン側を狙った。でも彼がラインを開けたあとで急に閉めてきたんだ。接触を避けようとブレーキを強く踏んだけど遅かった。僕が後ろだったから責任はあると思う。結局それで2人ともレースを失った。速さがあっただけにポイントにできなかったのは本当に痛い。でもメキシコでは取り返すつもりだ」
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