アルファタウリF1 「角田裕毅はチームプレーヤーであることを示した」 / メキシコGP予選
スクーデリア・アルファタウリのチーフレースエンジニアを務めるジョディ・エギントンが、2023年F1第20戦メキシコGPの予選を振り返った。

角田裕毅は最後尾グリッドからスタートが決定しているため、予選での役割はダニエル・リカルドにトウを与え、チームメイトのQ3進出を助けることであった。角田はまさにそれを成し遂げ、リカルドがトップ10シュートアウトに備えて2セット目のタイヤを温存することに貢献する無私の努力だった。

その後、リカルドは4番グリッドを獲得し、トウに関係なくペースがあることを証明した。怪我の後、リカルドは復帰後初のポイント獲得に向け、ベストな状態に戻っていると言っていいだろう。

「金曜日の時点から、マシンがここでいいパフォーマンスを見せている兆候は見えていた。両ドライバーとも完璧なバランスを持っていなかったので、FP2の後にさらにパフォーマンスを見つけることができた」とジョディ・エギントンは語った。

「チームは夜間の分析、特にタイヤの分析に力を入れ、土曜日に向けて変更と改善を行った。FP3と予選の路面温度はFP2とほぼ同じだったので、一貫したコンディションで作業ができた。最初から、変更が正しい方向に向かっているのは明らかだった。ダニエルはミディアムタイヤでの最初の走行で非常に競争力があったが、彼と裕毅はソフトコンパウンドではもう少し苦戦した。スウィートスポットを見つけるのは難しかったが、予選に向けた土台を作ることができた」

「最後尾からスターする裕毅は、予選中ずっとダニエルにトウを譲り、自分がいかにチームプレーヤーであることを示した。今日はそれが成功の鍵となった。そのおかげでダニエルはQ1でタイヤを1セット温存することができ、ソフトコンパウンドを2セット残してQ3に臨むことができた。それに加え、ダニエルとAT04は今日も快調で、タイムシートの上位でコンスタントにタイムを刻んでいた。Q3の最後の走行ではコースがわずかに変化し、多くのチームがタイムを上げられなかったが、それを差し引いてもダニエルの最初のラップは明日の4番グリッドを獲得するのに十分な速さだったし、セクター3でパープルを獲得し、マックスとはわずかコンア1秒差だった。

「マシンが好調な週末に最後尾からスタートすることになり、裕毅にとっては受け入れがたいものだった。ダニエルにトウを与えてしてくれたおかげで、今日の結果につながった。今週末のパフォーマンスはこれまでのところ今季最高だが、今日はポイントがないので、予選の好調を明日のポイントにつなげるという目の前の仕事に集中しなければならない」

スクーデリア・アルファタウリ F1 メキシコグランプリ

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / スクーデリア・アルファタウリ / F1メキシコGP