アルファタウリF1代表 「角田裕毅には長期的なF1キャリアを期待している」
スクーデリア・アルファタウリのF1チーム代表を務めるフランツ・トストは、F1で自分自身の地位を確立できることを証明するために必要な時間を与えられた角田裕毅が、長いF1キャリアにふさわしいドライバーになるのを見たいと語る。

F1グリッド最年少の21歳の角田裕毅は、昨年、ジェットコースターンのようなデビューシーズンに耐えた。デビュー戦で9位入賞を果たし、最終戦では自己ベストとなる4位でシーズンを締めくくった。

しかし、その間にスランプに陥った角田裕毅は、クラッシュとミスを多発し、チームラジオでの品のない言葉遣いで評価を下げた。

これらの事件によって、人々は角田裕毅のF1キャリアが短命に終わるとの印象を与えた。レッドブルのジュニアドライバーにはリアム・ローソンやユーリ・ビップスといった才能溢れる若手が順番を待っており、両方のチームでリザーブドライバーを務めたアレクサンダー・アルボンも後任候補に挙げられた。

しかし、レッドブルは、2022年もピエール・ガスリーと並んで角田裕毅のシートを継続するという決断を下した。

スクーデリア・アルファタウリのF1チーム代表であるフランツ・トストは、レッドブルのジュニアドライバーである角田裕毅の才能を真に判断できるようになるにはF1で最低3年は必要だと繰り返している。

「彼は最初のシーズンを終えたばかりだ。ピエールは5シーズン目にいる。最初のシーズンで、ドライバーがすでにそのような一貫性を持っているとは期待できない」とフランツ・トストはRacingNews365.comに語った。

フランツ・トストは2006年からレッドブルの姉妹チームの責任者であり、マックス・フェルスタッペン、セバスチャン・ベッテル、ダニエル・リカルド、カルロス・サインツといったスタードライバーを輩出した。
しかし、サクセスストーリーだけではない。特にダニール・クビアトとアレクサンダー・アルボンは、時期尚早の昇進と降格を経験した。

「もちろん、例外もある」とフランツ・トストは続け、マックス・フェルスタッペンがジュニアカテゴリーからトロロッソを経てレッドブルへとほぼ瞬時に昇格したことを挙げた。

「当時、マックスがレッドブルに来たとき、それはまた閥の状況だった。ベッテルがここに来たときもそうだった」

「マックスはメルセデスのクラッシュによってバルセロナでの(レッドブルとの)最初のレースで勝ったが、チームに慣れるのにしばらく時間がかかった」

「彼がトロロッソを去った後、他にもいくつかのインシデントがあった。それは彼がレッドブルでも学ぶのに時間がかかったことを意味する」

セバスチャン・ベッテルとマックス・フェルスタッペンは、レッドブルジュニアチーム全員が従うためのトップへの道を残した。

現在、角田裕毅にはドライバーとして成長する時間が与えられている。そして、フランツ・トストは角田がそれを実現することができると期待している。

2022年シーズンへの角田裕毅のスタートは大きなドラマがなく、唯一の出場できたバーレーンGPでポイントを獲得した。

「今年、彼がより一貫して速くなることを願っている」とフランツ・トストは語る。

「クラッシュも発生するだろう。これがドライバーを本当に良いレベルに教育するために最低3年は必要だといつも言っている理由だ」

「最初の年は完全に学習の年だ。運転だけでない。運転が最も簡単だ。技術面、マーケティング、報道のすべてだ。毎週末、新しい状況に直面sる」

「裕毅はやってくれると確信している。また、彼が成功する未来を作れると確信している。その後? 見てみようではないか」

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・アルファタウリ / 角田裕毅