アルファタウリ・ホンダF1 「角田裕毅はしっかりとランをまとめてくれた」 F1アブダビGP 予選
アルファタウリ・ホンダF1のテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンが、2021年F1アブダビGPの予選を振り返った。

アルファタウリ・ホンダF1は、角田裕毅がQ3進出を果たして8番グリッドを獲得。1回目のアタックは、トラックリミット違反がなければ、バルテリ・ボッタスを上回るタイムだった。ピエール・ガスリーは、トラフィックに苦労してQ2で敗退。12番手で予選を終えた。

「昨日さまざまなセットアップの方向性を検討し、多くの周回を終えて、マシンを改善するために大量のデータを確認した」とジョディ・エギントン。

「ガレージの両サイドとも、マシンバランスとパフォーマンスに関してはまずまずのセットアップに仕上げられたと思う。FP3の序盤に空力バランスを微調整したところ、両ドライバー共に改善を確認できたようだ。今日はそうして好スタートを切れたので、シーズン最後の予選に向けたマシンの変更はそれほど大きくなく、午後の遅い時間に行われるアブダビGPの路面コンディションの変化に対応するものに限られた」

「これらの調整は予測できており、2台ともQ1ではバランスが良く、問題なく突破することができた。そして予想通り、Q2は我々の2台を含むいくつかのマシンが最初のランでソフトからミディアムのコンパウンドに切り替えた。裕毅がクリーンラップに近い走りができた一方、ピエールはターン9でスナップしてしまい、その影響でターン9、そしてその後のラップも妥協を強いられた。2台ともQ2の2回目のランをミディアムで走り、裕毅は堅実なラップをまとめてトップ10入りを果たしたものの、ピエールは残念ながらアウトラップでトラフィックに苦戦してしまい、クリーンなラップを走ることができなかった。そのため、今回はピエールがQ3を逃し、12番手で予選を終えることになった」

「Q3で裕毅が走った最初のランは非常に素晴らしかったものの、ターン16でコースリミットを超えたことでそのラップは抹消されてしまった。しかし2回目のランはしっかりとまとめ、明日のレースに向けて8番手を確保してくれた。明日のグリッドポジションを考えると複数の選択肢があるので、2021年のチャンピオンシップを決する争いのみならず、今回も中団グループのタイトなバトルが予想されるレースに向けて最善の準備ができるよう、今夜はストラテジストが必死に検討を重ね、数字を計算していく。目標は、すでにチーム史上最多得点となっている今季の総得点にできるだけ多くのポイントを追加することだ」

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・アルファタウリ / ホンダF1 / F1アブダビGP