F1
アルファタウリは、2020年F1マシンでも姉妹チームであるレッドブル・ホンダの1年落ちのパーツを流用。ホンダF1とのパートナーシップ3年目となる安定性と昨年3勝を挙げたレッドブル RB15を基盤とした“相乗効果”でコンストラクターズ選手権の上位を目指す。

2020年からアルファタウリに改名するトロロッソは、昨年、チーム史上最高のシーズンを過ごした。前年のほぼ3倍のポイントを獲得したトロロッソ・ホンダは、2つの表彰台を獲得してコンストラクターズ選手権6位でシーズンを終えた。

新生アルファタウリのF1チーム代表を務めるフランツ・トストは、1年落ちのレッドブルのパーツを使用できたことが2019年のパフォーマンス向上に繋がったことを理解している。

「我々のパフォーマンスがレッドブル・テクノロジーとのより良い相乗効果の結果だったことは間違いない」とフランツ・トストは Motorsport-Total.com に語った。

2019年からレッドブルもホンダのF1エンジンを搭載したことにより、レッドブル・テクノロジーを介してより多くのコンポーネントがトロロッソにもたらされた。

「レッドブル・テクノロジーには経験豊富なエンジニアがいることを忘れてはならない。我々にとってはおそらく最高のテクニカルオフィスであり、少なくとも3つのトップチームと同じ非常に高いレベルにある」

したがって、アルファタウリに名前を変える2020年は、レッドブルとホンダの初年度の経験がチームに注入されることになる。マックス・フェルスタッペンは、レッドブル・ホンダ RB15のコンポーネントで3勝を挙げている。

「我々は彼らから完全なリアを入手する。1年落ちではあるが、昨年レッドブルが使用したリアとフロントサスペンションを走らせる」とフランツ・トストは認める。

「我々にとって、自分たちで設計するよりも大きな利点だ。我々にはそれを行うためのリソースやエンジニアがいない」

それにより、アルファタウリは他のエリアに焦点を当てることが可能になる。

「他よりももっとプッシュできることを期待しているよ! それは新車がどれくらい競争力があり、ホンダがどれくらい進歩を果たすかにかかっている。我々は良いパッケージを得られるはずだ」

2021年の開発も並行しなければならない今季、特にミッドフィールドのチームにとってはチャレンジングなシーズンとなる。

「2020年の開発と2021年の研究開発の適切なバランスをとることは難しいだろう。トップ3チームは大きなリードを持っているが、それでも我々はプッシュしていく」

ホンダのF1エンジンで3年目となるアルファタウリは、4年目のピエール・ガスリーと6年目のダニール・クビアトという経験豊富なドライバーラインナップを継続する。

「経験という点で、これまでで最高のドライバーデュオがいる。しかし、それは常に状況に依存する。2021年にチームに若いドライバーが再び現れる可能性もありますが、現時点ではその必要はない」とフランツ・トストは語る。

「レッドブルで問題が発生した場合、経験豊富なドライバーを我々から連れて行くことになる。そこがレッドブルが柔軟性を持たせることを望んでいる部分だ」

アルファタウリは、2月14日(金)の夕方にホンダのF1エンジンを搭載する2020年F1マシンを発表。アルファタウリの発表イベントは、オーストリア・ザルツブルグにあるレッドブのハンガー7で実施。同施設で新車発表会が行われるのは初めてとなる。

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・アルファタウリ / レッドブル・レーシング / ホンダF1