「今季初めて3周とも同じデプロイメントで走れた」 アロンソが語るホンダF1の現状
フェルナンド・アロンソは、2026年F1第8戦オーストリアGP予選で21番手に終わったにもかかわらず、無線で「近づいている」「いいラップだった」と前向きなメッセージを送った。その真意について、アストンマーティンとホンダが結果には表れない着実な改善を積み重ねていることへの評価だったと説明した。

アストンマーティンはランス・ストロールも22番手に沈み、2台揃って最後尾グリッドとなった。

一方で、チーム内部ではドライバビリティやギアボックス、エネルギーマネジメントなど、今季序盤から抱えてきた課題に改善の手応えを得ており、アロンソはその進歩を高く評価している。

無線で語った「近づいている」の真意
予選後、無線で前向きな言葉を発した理由を問われたアロンソは、冗談を交えながらその背景を説明した。

「もちろん、あの無線はプライベートな会話だけどね」と笑いながら切り出したアロンソは、オーストリアの高地特性やエネルギーマネジメントへの対応に苦しみながらも、大きな前進があったと明かした。

「FP1からドライバビリティやギアボックス、シフトダウン、シフトアップ、それにエネルギー供給の一貫性について大きく改善できた。今季前半はデプロイメントが安定せず、予選ではラップごとにストレートスピードやコーナー進入速度が違っていた」

「今回はそこを重点的に改善した結果、今季で初めて3周とも同じデプロイメントで走ることができた。そのおかげで次のコーナーへの進入速度を把握した上で限界まで攻められた」

結果以上に価値があった改善
アロンソは、FP1から予選までの改善幅そのものが非常に励みになったと語る。

「FP1から予選までの改善は本当に励みになった。僕たちは最後尾だけど、一番近いライバルだったキャデラックも大型アップグレードで前進していた。それでもチームはポイント争いや表彰台争いをしている時と同じ姿勢で仕事を続けている」

「毎週最下位だと士気を保つのは簡単ではない。でもチームの誰一人として諦めていない。毎セッション、マシンを改善しようと全力で取り組んでいる」

「ドライバーとしても、それが大きなモチベーションになる。チームが諦めない限り、自分も諦めるわけにはいかない。だから今日の無線は、FP1から予選まで改善できたことを素直に評価した気持ちだった」

アップグレード投入前の重要な準備期間
アストンマーティンでは、今後予定される空力アップグレードに向けて、パワーユニットやギアボックスの運用面を徹底的に改善する方針を取っている。アロンソも、このアプローチは極めて重要だと強調した。

「その通りだ。仮にマイアミやカナダでアップグレードを投入していたとしても、デプロイメントやギアボックスといった細かな部分がまだ整っていなかったと思う」

「新しいパッケージが来るまでの間に、そうした部分を改善する時間として使っている。決して小さな問題ではないし、ラップタイムにも大きく影響する要素だ」

「順位はここ4戦と変わらない。でも今日の予選は、そのどれよりも満足感があった」

ホンダとチームへの信頼は揺るがない
最後にアロンソは、サーキットだけでなくファクトリーで働くスタッフやホンダの努力にも敬意を示した。

「もちろん、ここだけではなくファクトリーでも同じだ。毎週ライバルとの差が広がっているように見える状況で、1000人ものスタッフのモチベーションを維持し、さらにパフォーマンスを追求するのは簡単ではない。それでも僕たちは団結している」

「全員が全力で働いている。彼らは僕たちドライバーにとっても刺激になっている。僕たちはタイムシートを見るたびに悪いニュースしか感じられないけど、ガレージやミーティング、デブリーフ、そしてファクトリーを見ると、彼らがどれだけ高いレベルで努力を続けているかが分かる」

「結果には表れていなくても、彼らは非常に高いレベルで仕事をしている。その姿を見ると、自分自身もさらに努力し、最高のパフォーマンスを発揮しなければならないと感じる」

アストンマーティンはオーストリアGPでも最後尾に沈んだが、アロンソはラップタイム以上に運用面での改善を高く評価している。夏以降に予定される大型空力アップグレードへ向けて、チームとホンダは基礎部分の完成度を高め続けており、今回の予選はその積み重ねを実感できた一戦となった。

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カテゴリー: F1 / フェルナンド・アロンソ / F1オーストリアGP / アストンマーティンF1チーム