フェルナンド・アロンソ F1引退後はダカール再挑戦「最低2〜3回のラリーが必要」

2026年シーズンのアストンマーティンは深刻な苦戦を強いられており、アロンソ自身も望んでいた形でキャリアを終えられる状況にはない。それでもアロンソは、自身のF1引退後のプランとしてダカール・ラリー復帰を明確に思い描いている。
F1引退のタイミングはまだ未定
アロンソはスペイン紙『Mundo Deportivo』の取材で、引退時期を決めることの難しさについて語った。
「F1というのは終わりのないサイクルなんだ。翌年はいつだって今年より良くなるように思えるからね。チームは常に新しいプロジェクトを抱え、ファクトリーではアップデートを進めていて、良いデータも持っている」
「だからドライバーにとって、続けるチャンスがある中で『今が辞め時だ』と判断するのは難しい」
アロンソは判断基準についても説明した。
「僕の場合は、自分がマシンの中でどう感じるか、ドライブをどれだけ楽しめているかを重視している」
「ただ、今のF1マシンは最も楽しい乗り物ではない。結果とは関係なく、もっと楽しいマシンにも乗ってきたからね」
また、現在24戦にまで拡大したカレンダーも考慮要素のひとつだという。
「僕がF1を始めた頃は16戦しかなく、そのうち11戦はヨーロッパだった。今は24戦あって、ヨーロッパ開催は7戦しかない。だから自分が何をしたいのか考える必要がある」
しかし最も重要なのは競争力だと強調した。
「僕にとって一番大事なのは、自分が速いと感じられること、競争力があると感じられることだ」
「そして今もそれは感じている。自分はまだ速いと思っている」
「いつ辞めるかは決めていない。今年なのか、来年なのか、それとも3年後なのか分からない。でも、その時が来たらベストなタイミングにしたい。ただ実際には、それが本当にベストだったかどうかは後にならないと分からないんだ」
ダカール再挑戦へ準備プランを明かす
アロンソはF1引退後の最優先目標として、再びダカール・ラリーに挑戦する考えを示した。
アロンソは2020年にトヨタからダカールへ参戦。その際は事前に複数回のテストやラリーへ出場して経験を積んでいた。
そして再挑戦する際にも、同様の準備が必要だと考えている。
「おそらく前回と同じような形になるだろう。あの時は土のテストを2〜3回、砂丘でのテストを2回やった。そしてモロッコラリー、南アフリカのラリー、サウジアラビアのラリーにも出場した」
「だからダカールへ自信を持って挑むには、最低でも5〜6回のテストと2〜3回のラリーが必要だと思う」
「もちろん、それ以上できるならその方がいい」
アロンソは、ダカール特有のスキル習得が最大の課題だと認めている。
「ダカールのマシンでは地形や砂丘を読む能力が極めて重要なんだ」
「でも僕にはそれがない。これまで一度も持っていなかった」
「僕はラリー出身ではないからね。それを身につけるには時間がかかるし、もしかしたら何年も必要かもしれない」
「それでも、やらなければならないことなんだ」
ダカール・ラリー初挑戦から6年が経過した今も、その未完の挑戦はアロンソの頭の中に強く残っているようだ。現在はアストンマーティンとの苦しい戦いが続くが、F1キャリアに区切りをつけた先には、再び砂漠への挑戦が待っている。
アロンソの発言から見える現実
今回の発言で注目すべきなのは、アロンソが「引退後に何をするか」ではなく、「どうやってダカールを勝てる状態で迎えるか」を具体的に考えている点だ。
2020年の挑戦では総合13位という結果を残したが、本人は依然として経験不足を痛感している。特に砂丘の読み方や路面変化への対応力については、F1で培った技術だけでは補えないと認識している。
そのため、再挑戦時には複数回のテストと実戦ラリー参戦を経て準備期間を設ける考えを明かした。これは単なるイベント参戦ではなく、総合優勝を狙う本格的なプロジェクトとしてダカール復帰を考えていることを示している。
また、F1引退時期についても「今年か来年か3年後か分からない」と語っており、少なくとも現時点で現役続行への意欲は失われていない。アストンマーティンの苦戦が続く中でも、自身のスピードと競争力への自信は揺らいでいないことがうかがえる。
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