ステファノ・ドメニカリ F1最終戦中止なら欧州開催を明言「代替案はある」
2026年F1カレンダーは、中東情勢の影響によって依然として不透明な状況が続いている。F1のCEO兼社長を務めるステファノ・ドメニカリは、カタールGPとアブダビGPの開催可否について9月中旬までに最終判断を下す考えを明らかにした。

また、仮に両レースの開催が不可能となった場合でも、シーズン最終戦をラスベガスGPで終える考えはなく、「ヨーロッパでシーズンを締めくくる」と明言した。

さらに2027年についても、中東情勢の長期化を見据えた代替計画をすでに準備していることを認めている。

F1は9月中旬までに最終判断へ
2026年シーズンは、中東地域の紛争によって大きな影響を受けている。

4月にはバーレーンGPとサウジアラビアGPが中止となり、MotoGPやWEC(世界耐久選手権)も相次いで開催計画を変更。F1ではアゼルバイジャンGPは予定どおり開催される見込みだが、終盤に予定されるカタールGPとアブダビGPの開催には依然として不確実性が残っている。

ドメニカリは現状について次のように説明した。

「現時点ではカタールとアブダビでのレースは開催予定だ。ちなみに両大会ともすでに完売している。これは、世界が直面している問題を超えて、このスポーツがいかに大きな存在になったかを示す素晴らしい証拠だ」

「もちろん、私たちが望むような形で状況が改善しなければ、9月中旬までには判断を下す」

「もし開催できない場合、シーズンの締めくくりはヨーロッパになる。他地域へ移すことはできないからだ」

F1 中東ラウンド

ラスベガス2連戦案は却下
バーレーンGPについては10月4日に復活開催し、アゼルバイジャンGP、シンガポールGPとの3連戦を構成する案も検討された。しかし実現には至らず、代わりにマレーシア・セパンで『バーレーンGP in マレーシア』として開催されることが決定している。

この結果、仮にカタールGPとアブダビGPが中止となっても、2026年シーズンは最低21戦が確保される見込みだ。

一方でF1は、11月21日のラスベガスGPを最終戦とすることは避けたい考えだという。

一時はラスベガスで2週連続開催する案も浮上したが、ドメニカリは否定した。

「ラスベガスで2レース開催する可能性もあった。しかし、成長を続けている宝石のようなイベントの価値を、自分たちで下げるようなことはしたくない」

「さらに、その時期のアメリカではNFLと真っ向から競合することになる」

「アメリカでは非常に大きなスポーツであり、多くのファンがNFLを見ている。そのような巨大なイベントと正面からぶつかる状況は避けなければならない」

2027年も代替カレンダーを準備
ドメニカリは、2027年シーズンについても中東情勢が引き続き影響を及ぼす可能性を認めた。

秋に発表予定の2027年カレンダーは通常どおりの開催計画になる見通しだが、情勢悪化に備えて複数の代替案を準備しているという。

「今秋に発表するカレンダーは、基本的には通常のプランになる」

「ただし、中東情勢が解決しない場合に備えて、私たちは複数の選択肢を用意している」

「その判断を下すタイミングは、今年末になる予定だ」

今回の発言は、F1が2026年だけでなく2027年以降についても、中東情勢を踏まえた柔軟な開催計画を進めていることを示すものだ。今後は9月中旬の判断と、秋に公表される2027年カレンダーの内容が注目される。

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カテゴリー: F1 / リバティ・メディア