アロンソ フェルスタッペンのF1王座争いを支持「最終戦までもつれれば有利」
フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、今季のF1ドライバーズタイトル争いが最終戦アブダビGPまでもつれた場合、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が有利だと考えている。

レッドブルがイタリアGPで新型フロアを投入して以降、フェルスタッペンは圧倒的な復調を遂げ、マクラーレン勢のオスカー・ピアストリとランド・ノリスを猛追。現時点ではタイトル争いの行方が最終戦ヤス・マリーナ・サーキットで決まる可能性が高まっている。

2021年以来となる最終戦決着が期待される今シーズン。あの年、フェルスタッペンはルイス・ハミルトンとの激戦を制し、最終ラップで初のタイトルを獲得している。アロンソはその経験こそがフェルスタッペンの強みになると語った。

「彼は4度のワールドチャンピオンだ。それは偶然ではない。スポーツ史における最高のドライバーのひとりだ」とアロンソは語った。

「彼はマシンから最大限を引き出すことができる。マシンが支配的なときはチャンピオンを獲り、シーズン中に記録を塗り替える。そしてマシンがそれほど速くないときでも、予選で好ラップを刻み、レースでも好結果を残すんだ」

「彼はいま非常に高いレベルにある。今年はマクラーレンの方が上のマシンだが、もし最終戦まで接戦になれば、そのとき彼は“追うべき男”になるだろう」

「マクラーレンの2人はクルマの優位性で戦っているけど、マックスは2021年にも、メルセデスより劣るマシンでタイトルを勝ち取った。アブダビでもう一度、あのようなことが起こっても不思議じゃない」

経験値で勝るフェルスタッペンをアロンソが高く評価
アロンソは、純粋なマシンパフォーマンスではマクラーレンが優位としつつも、タイトル争いの「勝ち方」を知るフェルスタッペンの強さを強調した。特に、プレッシャーが極限に達する最終戦での集中力と決断力は、若いピアストリやノリスにはまだ未知の領域だ。

また、レッドブルが導入した新フロアがここ数戦で確実に戦闘力を高めており、アロンソ自身が言及した「マクラーレンの優位」は次第に縮まりつつある。フェルスタッペンがその勢いを維持できれば、2021年以来のドラマチックな最終戦決着が再び訪れる可能性は高い。

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カテゴリー: F1 / フェルナンド・アロンソ / マックス・フェルスタッペン