フェルナンド・アロンソ激怒 「これはもう拷問だ。世界一不運なドライバーだ」

5月18日(日)に行われた決勝レースで、アストンマーティンの2台は予選5番手(アロンソ)・8番手(ランス・ストロール)からスタートしながら、バーチャルセーフティカー(VSC)の不運なタイミングに翻弄され、ふたりともポイント圏外に沈んだ。
アロンソはVSC導入前にピットを済ませていたが、直後にVSCが発動されたことでタイム的に大きく不利となった。VSC終了後には9番手につけていたものの、ピットタイミングに恵まれた後続勢がフレッシュタイヤで迫り、次々と抜かれて12位まで後退。チームメイトのストロールも14位に終わった。
アロンソはこの展開に納得がいかず、無線で強い言葉を口にした。
「これはもう拷問だ。めちゃくちゃだ。俺は世界一不運なドライバーだ」

その後、46周目にイタリアの新人キミ・アントネッリのマシンストップでセーフティカーが導入されると、アストンマーティン勢はミディアムタイヤへ交換。しかし順位は改善されず、51周目の時点でアロンソは14位、ストロールは15位に沈んだ。
アロンソはさらに「レースはもう終わりだ。今回は運が良かっただけ。だけど、今年はすべてがうまくいかない」とコメント。2025年シーズンはここまで無得点が続いており、苦しい状況が続いている。
一方、ストロールは開幕戦オーストラリアと第2戦中国で好成績を挙げ、すでに14ポイントを獲得してドライバーズランキング10位につけている。
アストンマーティンで3年目を迎えたアロンソにとって、これは予想外のシーズンとなっている。2023年には8回の表彰台と年間ランキング4位という輝かしい成績を収め、アルピーヌからの移籍は成功に見えたが、チームはその後明らかに競争力を失っている。今回のイモラでの無力感は、その停滞を象徴する一幕となった。
カテゴリー: F1 / フェルナンド・アロンソ / アストンマーティンF1チーム / F1エミリア・ロマーニャGP